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2008年6月11日 (水)

徹底した自家生産馬、サスガにHis Highness。

第160回ディアヌ賞(仏GI)。

5戦5勝の無敗で仏1000ギニー(GI)&仏オークスの2冠を達成したのはZarkava。いや失敬仕りました。これはNatagora(2005.2.18)が英1000ギニー(GI)に向かい、仏ダービー(GI)に矛先を向けるはずです(苦笑)。今年の仏国の3歳牝馬は「2強」という感じでしょうか。

Zarkava 牝 鹿毛 2005.3.31生 愛国・アガ・カーンスタッド生産 馬主・アガ・カーン殿下 仏国・A.ロワイユデュプレ厩舎

  1. 4代血統構成(各父と活性値):『Zamindar(0.50)×Kahyasi(1.25)×Doyoun(1.50Shernazar(1.25)』
  2. 4代血統構成(父系と分類):『Mr.Prospector系[x]×Nijinsky系[A]×Mill Reef系[A]×Crepello系[F]』
  3. 5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Flaming Page5×5(♀)
  4. 牝系:欧州で継承されている9号族 5代母Petite Etoile(英2冠牝馬)
  5. 母の何番仔?:2連産目の2番仔以降の仔

Zarkavaの血統表を見て気になる点は、 まず

  • 生産されている馬たちが代々アガ・カーンの生産馬で固められている

ということでしょうか。

ずらり並んだ直牝系の累代、

  • Zarkava(2005.3.31)-Zarkasha(1999.4.8)-Zarkana(1992.2.23)-Zarna(1987.5.18)-Zahra(1974.4.7)-Petite Etoile(1956)-Star of Iran(1949)-Mah Iran(1939)-Mah Mahal(1928)

と、いずれもアガ・カーン-あるいはアリ・カーン-の生産馬ですね。Mah Mahalの母である「Flying Filly」Mumtaz Mahal(1921)は生産ではありませんが、アガ・カーン3世が購入した馬ですね。この9号族の快速牝馬の子孫から、数多の活躍馬が送り込まれているのは言わずもがな。なお、この牝系が属する「9号族のC分枝」については、実は12号族と同じミトコンドリアDNAの情報を持つそうです。そう、この牝系は本来は12号族らしい、ということですね(→9号族12号族。共にWikipediaの記事)。

また、Zarkavaの高祖母はZahra。彼女はアガ・カーン4世のご息女ザーラ姫と同じ名前ですね。ザーラ姫の生年月日は1970年9月18日ですので、Zahraが後に生まれています。「何かいわくつきの名前かな?」と思ったら、なるほど、Petite Etoileは1頭しか牝馬を産まなかったようです。殿下は、名牝の唯一の娘に、実子の名前を分け与えられた訳ですね。

そして、独国の馬名命名法に倣っていらっしゃるのはよくお見受けするところですけれど、Zahraからスタートした頭文字「Z」の馬名の5代目が、Zarkavaですね。

ついで、各父を確認すると、母父Kahyasi(1985.4.2)、祖母父Doyoun(1985.3.8)、曾祖母父Shernazar(1981.5.1)-Shergar(1978.3.3)の半弟-と、いずれもアガ・カーン殿下の生産馬です。自家生産の種牡馬でスタミナを補填して、短距離系の種牡馬を配する順パターン。Zamindar(1994.4.7)-Zafonic(1990.4.1)の全弟-は、近年の生産馬によく用いられるようで、昨年の仏1000ギニー馬Darjina(2004.2.13)の父もZamindarですね。

あと、パッと見たところで気になる点は

  • 父母父The Minstrel(1974.3.11)と母父父父Nijinsky(1967.2.21)の4分の3同血クロス

ですかね。って、これについては中島理論的な解説から離れますので、詳しくは割愛致します(笑)

仏国の強い3歳牝馬2頭の、初めての直接対決はどの舞台になるのでしょうか。仏2冠牝馬と英1000ギニー馬との勝負、これも楽しみにしたいところです。

ではでは、今日はこのへんで。

2008/06/15追記。よろしければ、Zarkavaの4代血統表を。 

Zarkava(2005.3.31)の4代血統表
Zamindar
鹿毛 1994.4.7
種付け時活性値:0.50

Gone West
鹿毛 1984.3.10
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Secrettame
栗毛 1978.3.15
Secretariat 1970.3.30
Tamerett 1962.2.17
Zaizafon
栗毛 1982.1.18
The Minstrel
栗毛 1974.3.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fleur 1964.4.1
Mofida
栗毛 1974.3.21
Right Tack 1966
Wold Lass 1960
Zarkasha
鹿毛 1999.4.8
仔受胎時活性値:1.25
Kahyasi
鹿毛 1985.4.2
種付け時活性値:1.25
イルドブルボン
黒鹿毛 1975.5.23
Nijinsky 1961.2.21
Roseliere 1965
Kadissya
鹿毛 1979.3.15
Blushing Groom 1974.4.8
Kalkeen 1974.2.18
Zarkana
鹿毛 1992.2.23
仔受胎時活性値:1.50
Doyoun
鹿毛 1985.3.8
種付け時活性値:1.50
Mill Reef 1968.2.23
Dumka 1971
Zarna
芦毛 1987.5.18
仔受胎時活性値:1.00
Shernazar
鹿毛 1981.5.1
種付け時活性値:1.25
Zahra
芦毛 1974.4.7
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Flaming Page(♀)5×5>

Zarkava(2005.3.31)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Doyoun
(Dumka)
4.75 5代母Petite Etoile
(No.9-C)
2番仔?
(2連産目?)

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コメント

楽勝ですね。。。(苦笑)負けるなNatagora。

投稿: ゴリ | 2008年6月14日 (土) 13時54分

◎ゴリ様
いつもお世話になっております。

>楽勝
これはNatagoraが仏ダービーに回っても致し方なしという感じでしたね(苦笑)

強い3歳牝馬の初対決、楽しみに待ちましょう。

ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました。

投稿: オオハシ | 2008年6月15日 (日) 17時28分

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