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2008年5月

2008年5月31日 (土)

第75回日本ダービー(JpnI)出走予定馬の4代血統構成について。

第75回日本ダービー(JpnI)出走予定馬の4代血統構成について
馬番 馬名
(生年月日)[連産状況]
Family
No.
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細) 母の
交配時
年齢
(活性値)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1 ディープスカイ
(2005.4.24)[-4]
23 アグネスタキオン[A]
(1.50)
Chief's Crown[A]
(1.00)
Key to the Mint[B]
(1.00)
Cornish Prince[A]
(0.25)
9歳
(0.25)
2 サクセスブロッケン
(2005.5.5)[2-2]
4 シンボリクリスエス[A]
(1.25)
サンデーサイレンス[A]
(1.00)
Deputy Minister[A]
(1.25)
Pleasant Colony[B]
(1.50)
5歳
(1.25)
3 ブラックシェル
(2005.1.31)[-3]
3 クロフネ[A]
(1.50)
ウイニングチケット[A]
(1.75)
トウショウボーイ[A●]
(0.50)
タリヤートス[B]
(0.25)
6歳
(1.50)
4 タケミカヅチ
(2005.4.9)[2-12]
13 ゴールドアリュール[A]
(1.25)
マルゼンスキー[A]
(1.00)
ヴェンチア[D]
(0.50)
ゲイタイム[C]
(0.50)
20歳
(1.00)
5 アグネススターチ
(2005.3.16)[-8]
1 バブルガムフェロー[A]
(0.75)
★リヴリア[A]
(0.00)
リマンド[F]
(0.50)
Sallymount[C]
(0.50)
13歳
(1.25)
6 モンテクリスエス
(2005.2.21)[9-9]
10 シンボリクリスエス[A]
(1.25)
ラストタイクーン[A]
(1.50)
Auction Ring[A]
(1.25)
Prince John[B]
(0.25)
14歳
(1.50)
7 スマイルジャック
(2005.3.8)[2-2]
15 タニノギムレット[A]
(1.25)
サンデーサイレンス[A]
(0.75)
マルゼンスキー[A]
(1.00)
セントクレスピン[C]
(1.50)
6歳
(1.50)
8 アドマイヤコマンド
(2005.2.14)[3-3]
23 アグネスタキオン[A]
(1.50)
カーネギー[A●]
(1.25)
Private Account[G]
(1.50)
Cool Moon[A]
(0.25)
7歳
(1.75)
9 マイネルチャールズ
(2005.4.27)[3-5]
6 ブライアンズタイム[A]
(0.75)
★Zabeel[A]
(0.00)
Mill Reef[A]
(0.25)
Luskin Star[C]
(1.25)
8.5歳
(0.125)
10 レインボーペガサス
(2005.3.30)[初仔]
4 アグネスタキオン[A]
(1.50)
デインヒル[A]
(0.50)
ミルジョージ[A]
(1.50)
ポリック[D]
(0.25)
7歳
(1.75)
11 レッツゴーキリシマ
(2005.4.30)[8-8]
5 メジロライアン[A]
(0.25)
バイアモン[A●]
(0.50)
ボールドラッドUSA[A]
(0.50)
Buckpasser[y]
(1.50)
11歳
(0.75)
12 サブジェクト
(2005.2.17)[2-3]
13 フジキセキ[A]
(1.00)
Dixieland Band[A]
(1.50)
Slew o'Gold[A]
(1.25)
Cougar[B]
(0.125)
9歳
(0.25)
13 ベンチャーナイン
(2005.3.25)[2-2]
13 エイシンサンディ[A]
(0.75)
★コマンダーインチーフ[A]
(0.00)
Alysheba[x]
(1.50)
Cormorant[B]
(0.25)
5歳
(1.25)
14 (外)エーシンフォワード
(2005.2.16)[初仔]
16 Forest Wildcat[A]
(1.25)
Cure the Blues[A]
(0.75)
Morning Bob[A●]
(1.50)
Mac Diarmida[z]
(1.50)
6歳
(1.50)
15 フローテーション
(2005.4.14)[2-6]
9 スペシャルウィーク[A]
(0.25)
リアルシャダイ[A]
(0.75)
Affirmed[x]
(1.50)
Minnesota Mac[z]
(1.75)
13歳
(1.25)
16 メイショウクオリア
(2005.4.12)[3-3+]
7 マンハッタンカフェ[A]
(1.50)
Rahy[A●]
(1.00)
Mr.Prospector[x]
(1.50)
Northern Dancer[A]
(1.00)
6歳
(1.50)
17 ショウナンアルバ
(2005.2.13)[3-6+]
11 ウォーエンブレム[x]
(1.25)
Great Commotion[A]
(1.50)
◆Brigadier Gerard[A]
(0.75)
Blakeney[E]
(1.75)
11歳
(0.75)
18 クリスタルウイング
(2005.3.18)[3-8]
9 アドマイヤベガ[A]
(0.00)
Nureyev[A]
(1.25)
★Sharpen Up[x]
(0.00)
★Terrible Tiger[A]
(0.00)
13歳
(1.25)

「まさか1着~3着まで独占はないよね」と思いつつ、アグネスタキオン(1998.4.13)産駒3頭の戦歴、血統構成の確かさを見ました。

  1. ディープスカイ
    • 出走馬中唯一のジーワン勝ち馬
    • 母が不受胎後の仔
  2. アドマイヤコマンド
    • 同コース同距離の青葉賞の勝ち馬
    • 母が満7歳時交配の仔
  3. レインボーペガサス
    • ダービーと相性がよいきさらぎ賞の勝ち馬
    • 母の初仔にして最後の仔
    • 母が満7歳時交配の仔

それぞれにプッシュできる要素がしっかりあります。なんだ言いながら、過去10年の連対馬20頭はすべて重賞勝ち馬でした。やはり事前にちゃんと実績を残している馬は強い。そして母の連産状況、交配年齢なども良い感じです。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月30日 (金)

過去10年の日本ダービー(JpnI)連対馬における母の交配時年齢について。

表題件について簡単に。

過去10年の日本ダービー(JpnI)連対馬における母の交配時年齢について
年次 馬名
(生年月日)
(上が1着、下が2着)
Family
No.
母馬名
(生年月日)
母の交配時年齢
(活性値)
母の連産状況 母の何番仔?
1998年 スペシャルウィーク
(1995.5.2)
3 キャンペンガール
(1987.4.19)
7歳
(1.75)
5連産目 5番仔
ボールドエンペラー
(1995.4.28)
19 シュペリーヌ
(1987.4.18)
7歳
(1.75)
2連産目 4番仔
1999年 アドマイヤベガ
(1996.3.12)
9 ベガ
(1990.3.8)
5歳
(1.25)
初仔
ナリタトップロード
(1996.4.4)
18 フローラルマジック
(1985.4.20)
10歳
(0.50)
6連産目 6番仔
2000年 アグネスフライト
(1997.3.2)
1 アグネスフローラ
(1987.6.18)
9歳
(0.25)
3連産目 4番仔
エアシャカール
(1997.2.26)
4 アイドリームドアドリーム
(1987.3.31)
9歳
(0.25)
不受胎後 3番仔
2001年 ジャングルポケット
(1998.5.7)
11 ダンスチャーマー
(1990.4.18)
7歳
(1.75)
4連産目 4番仔
ダンツフレーム
(1998.4.19)
21 インターピレネー
(1990.4.25)
7歳
(1.75)
3連産目 3番仔
2002年 タニノギムレット
(1999.5.4)
9 タニノクリスタル
(1988.4.4)
10歳
(0.50)
4連産目 4番仔
シンボリクリスエス
(1999.1.21)
8 Tee Kay
(1991)
7歳
(1.75)
不受胎後 2番仔
2003年 ネオユニヴァース
(2000.5.21)
1 ポインテッドパス
(1984.4.27)
15歳
(1.75)
3連産目 10番仔
ゼンノロブロイ
(2000.3.27)
2 ローミンレイチェル
(1990.4.18)
9歳
(0.25)
5連産目 5番仔
2004年 キングカメハメハ
(2001.3.20)
22 マンファス
(1991.2.23)
9歳
(0.25)
3連産目 4番仔
ハーツクライ
(2001.4.15)
6 アイリッシュダンス
(1990.4.15)
10歳
(0.50)
5連産目 5番仔
2005年 ディープインパクト
(2002.3.25)
2 ウインドインハーヘア
(1991.2.20)
10歳
(0.50)
7連産目 7番仔
インティライミ
(2002.4.6)
19 アンデスレディー
(1986.3.30)
15歳
(1.75)
4連産目 10番仔
2006年 メイショウサムソン
(2003.3.7)
3 マイヴィヴィアン
(1997.3.29)
5歳
(1.25)
流産後 初仔
アドマイヤメイン
(2003.3.13)
13 プロモーション
(1994.3.30)
8歳
(2.00)
3連産目 3番仔
2007年 ウオッカ
(2004.4.4)
3 タニノシスター
(1993.3.22)
10歳
(0.50)
2連産目 4番仔
アサクサキングス
(2004.3.23)
4 クルーピアスター
(1996.5.7)
7歳
(1.75)
2連産目 2番仔

よくよく見ると、意外に面白いですね。改めて見ると、

  • 母の交配時の年齢は「5歳、7歳、8歳、9歳、10歳、15歳」で占められる

ということに気付きます。その内訳は、5歳2頭、7歳6頭、8歳1頭、9歳4頭、10歳5頭、15歳2頭です。

過去10年の連対馬20頭のうち、母の交配年齢でいちばん多いのは7歳の6頭です。そして、データとして興味深いのは10歳を超えて突如現れる15歳の2頭。中島理論的な観点から見ると、「7歳」「15歳」というのはポイントとなる年齢ですね。そう、太陽のサイクルによる活性値が「1.75」を示す年齢です。この1.75ポイントの年齢は、2.00の交配よりも上手くかみ合うことが多いのか、良駒が送り込まれる印象が強いですね。

1998年は1着スペシャルウィーク、2着ボールドエンペラー共に「父満8歳時、母満7歳時の交配」という組み合わせでした。中島理論的な見解をする時にちょっとした黄金パターンである「父0交配+母1.75交配」が実際に示されたダービーでした。

2001年は1着ジャングルポケット、2着ダンツフレーム共に母満7歳時の交配でした。この年はクロフネ(1998.3.31)もおり、彼もまた母満7歳時の交配でした。

母が1.75ポイントの交配で他に挙がる馬は、後のGI4勝馬シンボリクリスエス、2冠馬ネオユニヴァース、現役で頑張っているインティライミ、後の菊花賞(JpnI)馬アサクサキングスと、力のあるところが揃っています。

中島理論的には太陽のサイクルが最高潮を示す活性値「2.00」の交配はアドマイヤメインただ1頭と寂しい感じも致します。ただ、やはりこの交配で送り込まれたダービー馬もおり、近30年ほどで見直すと、ウイニングチケット(1990.3.21)ウィナーズサークル(1986.4.10)、そしてシンボリルドルフ(1981.3.13)と3頭がいます。この3頭では、やはり絶対皇帝の名がさん然と輝きますね。彼は、母スイートルナ(1972.5.4)が2年連続不受胎後というバックボーンも持ち合わせていることを、併せてお伝えしておきます。

また、ウイニングチケットが制した1993年は、2着ビワハヤヒデ(1990.3.10)、3着ナリタタイシン(1990.6.10)と、上位3頭がいずれも母満8歳時交配でした。なお、まったく余談ながら、ウイニングチケットとナリタタイシンは母どうしが同じ誕生日です。かたやパワフルレディ(1981.5.27)、こなたタイシンリリィ(1981.5.27)。共にクラシック馬を出し、さらには他にも重賞勝ち馬を送り込むという素晴らしい繁殖成績を収めています。あ、そんなことを言い出したら、ビワハヤヒデの母パシフィカス(1981.5.29)は、それはもう、とびっきりですね(笑)。言わずもがなのナリタブライアン(1991.5.3)、ついでと言っては失礼ですがビワタケヒデ(1995.4.29)もいますものね。

という訳で、第75回日本ダービーに出走する馬たちの馬柱作成に取り掛かるため、今回はここまで。「母の連産状況」「母の何番仔?」については、思い付かれたことをご教示頂ければ幸いです(笑)

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月29日 (木)

過去10年の日本ダービー(JpnI)連対馬の4代血統構成について。

表題の件について簡単に確認してみます。

過去10年の日本ダービー(JpnI)連対馬の4代血統構成について
年次 馬名
(生年月日)[連産状況]
(上が1着、下が2着)
Family
No.
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1998年 スペシャルウィーク
(1995.5.2)
[5-5]
3 サンデーサイレンス[A]
(0.00)
マルゼンスキー[A]
(1.00)
セントクレスピン[C]
(1.25)
ヒンドスタン[B]
(0.25)
ボールドエンペラー
(1995.4.28)[2-4]
19 ★キンググローリアス[x]
(0.00)
リアルシャダイ[A]
(1.75)
ノーザンテースト[A]
(0.50)
Pampered King[B]
(0.25)
1999年 アドマイヤベガ
(1996.3.12)
[初仔]
9 サンデーサイレンス[A]
(0.25)
トニービン[A]
(1.50)
Northern Dancer[A]
(0.25)
Tom Fool[y]
(0.25)
ナリタトップロード
(1996.4.4)
[6-6]
18 サッカーボーイ[C]
(0.50)
Affirmed[x]
(0.25)
Never Bend[A]
(1.25)
Double Jay[z]
(1.50)
2000年 アグネスフライト
(1997.3.2)
[3-4]
1 サンデーサイレンス[A]
(0.50)
ロイヤルスキー[A]
(1.00)
リマンド[F]
(0.50)
Sallymount[C]
(0.50)
エアシャカール
(1997.2.26)
[-3]
4 サンデーサイレンス[A]
(0.50)
★Well Decorated[A]
(0.00)
Gleaming[C]
(1.50)
Ribot[B]
(0.00)
2001年 ジャングルポケット
(1998.5.7)
[4-4]
11 トニービン[A]
(1.50)
Nureyev[A]
(1.00)
Nodouble[C]
(1.25)
Daryl's Joy[C]
(1.625)
ダンツフレーム
(1998.4.19)
[3-3]
21 ブライアンズタイム[A]
(1.00)
サンキリコ[A]
(1.00)
ネヴァービート[A●]
(1.00)
ロムルス[B]
(1.50)
2002年 タニノギムレット
(1999.5.4)
[4-4]
9 ブライアンズタイム[A]
(1.25)
クリスタルパレス[A]
(1.25)
Sea-Bird[x]
(0.25)
Graustark[B]
(1.00)
シンボリクリスエス
(1999.1.21)
[-2]
8 Kris S.[A]
(1.25)
★Gold Meridian[A]
(0.00)
Tri Jet[y]
(1.00)
Francis S.[A]
(0.75)
2003年 ネオユニヴァース
(2000.5.21)
[3-10]
1 サンデーサイレンス[A]
(1.25)
Kris[x]
(1.75)
Shantung[B]
(0.00)
Pall Mall[A]
(1.00)
ゼンノロブロイ
(2000.3.27)
[5-5]
2 サンデーサイレンス[A]
(1.25)
マイニング[x]
(1.25)
Clever Trick[A]
(1.75)
Pia Star[C]
(0.25)
2004年 キングカメハメハ
(2001.3.20)
[3-4]
22 Kingmambo[x]
(0.50)
ラストタイクーン[A]
(1.75)
Blakeney[E]
(0.00)
Green Dancer[A]
(1.00)
ハーツクライ
(2001.4.15)
[5-5]
6 サンデーサイレンス[A]
(1.50)
トニービン[A]
(1.50)
Lyphard[A]
(1.25)
Bupers[z]
(1.25)
2005年 ディープインパクト
(2002.3.25)
[7-7]
2 サンデーサイレンス[A]
(1.75)
Alzao[A]
(0.50)
Busted[F]
(1.25)
Queen's Hussar[A]
(0.50)
インティライミ
(2002.4.6)
[4-10]
19 スペシャルウィーク[A]
(1.50)
ノーザンテースト[A]
(1.50)
ガーサント[G]
(1.50)
Red God[A●]
(0.75)
2006年 メイショウサムソン
(2003.3.7)
[初仔]
3 オペラハウス[A●]
(1.50)
ダンシングブレーヴ[A]
(1.25)
サンプリンス[A●]
(1.25)
フォルティノ[A]
(1.00)
アドマイヤメイン
(2003.3.13)
[3-3]
13 サンデーサイレンス[A]
(0.00)
ヘクタープロテクター[x]
(1.25)
Assert[A]
(1.75)
Mount Hagen[A]
(1.00)
2007年 ウオッカ
(2004.4.4)
[2-4]
3 タニノギムレット[A]
(1.00)
ルション[A]
(0.75)
トウショウボーイ[A●]
(1.25)
ダンディルート[E]
(1.00)
アサクサキングス
(2004.3.23)
[2-2]
4 ホワイトマズル[A]
(1.25)
サンデーサイレンス[A]
(0.25)
What Luck[A]
(1.75)
Tentam[D]
(1.75)

相変わらず見難い表にお付き合い頂き誠にありがとうございます。しかし、スペシャルウィークとボールドエンペラーのダービーがもう10年前ですか。そりゃ、私もトシを取るはずです(笑)

さて、過去10年の連対馬を見た時にまず印象に残ることは、

ということでしょうか。過去10年中7年で9頭の産駒が連対を果たしています。昨年2007年はSS死没後で直仔がいない初めてのクラシックでしたから、出走機会が得られる9年のうち7年は産駒が連対を果たした、という言い方もできますね。2000年と2003年には産駒のワンツーフィニッシュがなされています。

ついで気付くことは、

  • 連対馬20頭中16頭が4代血統構成に異系もしくはネオ異系を組み込んでいる

ということですね。↑の表では4代血統構成に現れる各父のどこかに、青のゴシックもしくは青文字で表示されている馬ですね。祖母父、曾祖母父の位置にSt.Simon(1881)系、Hampton(1872)系というネオ異系を持ち合わせている、というパターンが多く見られます。

逆に異系もしくはネオ異系を組み込んでいない馬たち、換言すれば字面上Phalaris(1913)系4代累代配合の馬たちを見てみると、

  • 異系を持ち合わせていない連対馬4頭のうち3頭が母が前年産駒なし後の仔

ということが言えます。1999年1着のアドマイヤベガは母ベガ(1990.3.8)の初仔、2002年2着のシンボリクリスエスは母Tee Kay(1991)が不受胎後の2番仔、2006年1着のメイショウサムソンは母マイヴィヴィアン(1997.3.29)が流産後の初仔です。彼らには「母体の活力の充実」というバックボーンがあったのでした。また、アドマイヤベガは母父トニービン(1983.4.7)から府中コースへの適性を受けていたのでしょう。ましてや、母は同コースのオークスを快勝した馬でしたしね。シンボリクリスエスは4代血統構成に用いられている父、母父、祖母父がマイナーな競走成績で、言うならば反骨精神の高まる配合です。メイショウサムソンは父オペラハウス(1988.2.24)が、ね。

連対馬20頭のうち残る1頭となったのはアドマイヤメイン。後に菊花賞(現JpnI)でも3着に入る彼は、単純に「SS直仔」「SSの0交配」「母が満8歳時交配」「名牝系」「5代アウトクロス」「同コース同距離の重賞である青葉賞の勝ち馬」「最優性先祖が仏愛ダービー勝ち馬である祖母父Assertで選手権距離への適性があった」など後押し満載です(笑)

また、彼が連対を果たした2006年の日本ダービーは、特異な日本ダービーとして私の記憶に残ります。それは、

  • 日本ダービー史上初めて字面上Phalaris系4代累代配合馬のワンツーフィニッシュがなされたのが2006年

ということです。ちゃんと調べていませんが、遡れば遡るほどにPhalarisの同系配合馬は減っていくと思いますので、間違いないでしょう。

……と、ここまでを読まれて「先週のオークスと同じフォーマットで書いてやがるな」と思われたあなた、正解です(笑)

上で述べた3点、

  1. サンデーサイレンス(1986.3.25)産駒が圧倒的に連対を果たしている
  2. 連対馬20頭中16頭が4代血統構成に異系もしくはネオ異系を組み込んでいる
  3. 異系を持ち合わせていない連対馬4頭のうち3頭が母が前年産駒なし後の仔

これらはオークスの前に確認した記事とまったく同じ文です。

ついで述べると、日本ダービーとオークス、両レースの連対馬20頭のうち異端の1頭であるアドマイヤメインとチューニー。彼らは、

  • 「SS直仔」「母が満8歳時交配」「名牝系」「5代アウトクロス」「重賞勝ち馬」

という共通点があります。

さらに彼らの4代血統構成で用いられている父系が、

  • アドマイヤメイン
    =「SS×ヘクタープロテクター×Assert×Mount Hagen」
    =「Halo系×Raise a Native(Native Dancer)系×Northern Dancer系×Bold Ruler系」
  • チューニー
    =「SS×Kris×Seattle Slew×Northern Dancer」
    =「Halo系×エタン(Native Dancer)系×Bold Ruler系×Northern Dancer自身」

と、祖母父と曾祖母父の位置が逆転しているものの、大まかに見れば、4系がまったく同じ系統ということが見て取れます。

日本ダービーとオークスの、ある意味、驚くべき相似性(笑)。まま、ここ10年を大まかに見ると、府中芝2400mで行われる3歳春のジーワンレース、日本ダービーもオークスもよく似た傾向を持ち合わせているということですね。

最後に、日本ダービーの連対馬について、もう1点だけ確認しておきましょう。この10年で同一種牡馬のワンツーフィニッシュがなされたのは2000年と2003年の2回。この2つの年における連対馬の血統を見直すと、ある種の共通点が見えますね。

2000年の連対馬であるアグネスフライトとエアシャカール。

  1. アグネスフライト
    =「SS×ロイヤルスキー×リマンド×Sallymount」
    =「Halo系×Bold Ruler系×Blandford系×Hyperion系」
  2. エアシャカール
    =「SS×Well Decorated×Gleaming×Ribot」
    =「Halo系×Bold Ruler系×Son-in-law系×Havresac系」

2003年の連対馬であるネオユニヴァースとゼンノロブロイ。

  1. ネオユニヴァース
    =「SS×Kris×Shantung×Pall Mall」
    =「Halo系×エタン(Native Dancer)系×Sicambre系×Fairway系」
  2. ゼンノロブロイ
    =「SS×マイニング×Clever Trick×Pia Star」
    =「Halo系×Mr.Prospector(Native Dancer)系×Nearctic系×Hyperion系」

ワンツーフィニッシュがなされた時は、各々の年で「連対馬の父系、母父系の組み合わせが同じである」ことに気付きます。まま、単純に4頭共にサンデーサイレンスの直仔ということが言えますけれど、母父系まで同じということは、その組み合わせどうしで呼び合う「何か」があるのかも知れませんね。

また、いま述べた4頭すべてに共通する点は「血統表内にNorthern Dancer(1961.5.27)を持たない」ということですね。アグネスフライトとエアシャカールはNative Dancer(1950.3.27)も持っていません。ゼンノロブロイは祖母父が危なかったのですがNearctic(1954.2.11)で止まっています。ついで述べておくと、どちらの年も「1番人気と3番人気の組み合わせである(順番不問)」ということも言えますね。

なんだかまとまらない記事で申し訳ないですね。まま、 空いた時間を見つけて書いておりますので、どうかご容赦ください。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月28日 (水)

空胎後に名馬あり(2008年版)-其の七-。

どうも。早朝に出社して、自分のブログの過去記事を引っ張り出した後に手直しをして、始業1時間前にアップしている、毎度おなじみの「空胎後に名馬あり」の記事でございます。

2008年のJRAGI(JpnI含む)レースの複勝圏馬における母の連産状況
レース名 1着馬 母の連産状況 2着馬 母の連産状況 3着馬 母の連産状況
フェブラリーS(GI) ヴァーミリアン 3連産目の3番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ワイルドワンダー 初仔
高松宮記念(GI) ファイングレイン 初仔 キンシャサノキセキ 双子流産後の仔 スズカフェニックス 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) レジネッタ 4連産目の4番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 ソーマジック 2連産目の3番仔以降の仔
皐月賞(JpnI) キャプテントゥーレ 2連産目の2番仔 タケミカヅチ 2連産目の12番仔 マイネルチャールズ 3連産目の5番仔
天皇賞・春(GI) アドマイヤジュピタ 不受胎後の3番仔 メイショウサムソン 流産後の初仔 アサクサキングス 2連産目の2番仔
NHKマイルカップ(JpnI) ディープスカイ 不受胎後の4番仔 ブラックシェル 不受胎後の3番仔 ダノンゴーゴー 2連産目の5番仔以降の仔
ヴィクトリアマイル(JpnI) エイジアンウインズ 3連産目の3番仔 ウオッカ 2連産目の4番仔 ブルーメンブラット 5連産目の9番仔以降の仔
オークス(JpnI) トールポピー 4連産目の5番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 レジネッタ 4連産目の4番仔

「牝馬限定戦は母の連産状況に拘らなくても良い」ということは、ここ2年ほどの「空胎後に名馬あり」の確認記事でもよくよく見られる傾向です。しかし、やられましたね。「字面上Phalaris系4代累代馬」が3着までを独占ですから(苦笑)。まま、なんだ言いながら、やはりフジキセキ(1992.4.15)という種牡馬は大したものです。牝馬優勢の仔出しとはいえ、しっかりジーワン戦線に勝ち馬、連対馬を送り込んでいるのですから。

という訳で、今回は第75回日本ダービー(JpnI)の出走予定馬のうち、母の連産状況について五十音順で確認したいと思います。

  1. アグネススターチ(2005.3.16)
    空胎後の8番仔
  2. エーシンフォワード(2005.2.16)
    初仔
  3. ディープスカイ(2005.4.24)
    不受胎後の4番仔
  4. ブラックシェル(2005.1.31)
    不受胎後の3番仔
  5. レインボーペガサス(2005.3.30)
    初仔(最初で最後の仔)

以上の5頭が母の前年産駒なし後の仔として確認できました。キャリア順に言うと、NHKマイルカップ(JpnI)1着馬ディープスカイ、同2着馬ブラックシェル、そしてきさらぎ賞(JpnIII)の勝ち馬レインボーペガサス、NZT(JpnII)2着馬エーシンフォワード、プリンシパルS(OP)2着馬アグネススターチ、ですね。

ではでは、今日はこのへんで。コメントのお返しは夜半に。

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2008年5月25日 (日)

第69回オークス(JpnI)。

先週に引き続き、コメントをたくさん頂きまして、誠にありがとうございます。えー、こんなにコメントを頂ける競馬ブログだったでしょうか(笑)。お返しは明日以降に必ず。

という訳で、第69回オークスについて。

1着トールポピー(2005.1.30)。2歳女王の復権なる。も、若干後味の悪さが残る勝利でした。しかし、審議の上で裁定がくだされたのですから、ね。

ジャングルポケット(1998.5.7)、全兄フサイチホウオー(2004.2.16)、そしてトールポピー。父を3歳時のジャパンカップ(GI)で無印にして以降、この父仔たちとは、どうも相性が悪いのです。いや、彼らに責任はまったくありません。適性を正しく見抜けない私がダメなだけです(笑)

ジャングルポケットは、皆様ご存じの通り府中3戦3勝で、その勝ち鞍はジャパンカップ、日本ダービー(現JpnI)、共同通信杯(現JpnIII)。トニービン(1983.4.7)産駒らしい東京巧者でした。とは言うものの、ジャングルポケットは中島理論的には最優性先祖が曾祖母父Daryl's Joy(1966)。同馬はヴィクトリアダービー(現豪GI)やコックスプレート(現豪GI)の勝ち馬です。まま、いずれにせよ、東京コースに強い血統であることはよく知られているところ。

そして、このブログにアップしなかった下書きを見直して、がく然としてしまいました。

トールポピー。全兄フサイチホウオー(2004.2.16)の無念を晴らすべく、全妹が一足早くジーワン制覇と相成りました。この兄妹については、「母父SSの0交配」というところに落ち着きます。また、トールポピーについて言えば、父ジャングルポケット(1998.5.7)が最優性先祖です。兄が曾祖母父Caro(1967)が最優性先祖であるのに対して、父が最優性先祖になったことにより、より父によく似た雰囲気を出しているように感じます。トールポピーとジャングルポケットは、顔がよく似ているなぁと思います。

府中得意の血は代を経ても受け継がれるということ。自分で作った馬柱、鋭く光る「ジャングルポケット、活性値1.50」、気付いた時には後の祭り。しかも思えば、父が日本ダービーを制した折は重、そして娘がオークスを制した折は稍重。ゴール後、正面スタンド前に戻ってきたトールポピーが首を上げる姿を見て、父のダービーを思い出しました。

時を重ねても、おのが学習能力のなさを思います。まま、また次に活かしましょう。何はともあれ、トールポピー陣営の皆様、おめでとうございました。

2着エフティマイア(2005.2.14)。母父ニホンピロウイナー(1980.4.27)の血に拘りすぎた私が馬鹿でした。桜花賞(JpnI)2着馬、強かった。先行して抜け出し押し切るかと思われたところで、切れ込み気味にラチを駆けた1着馬に、わずかに交わされました。それでも、実力があるところは十二分に見せてくれました。

しかし、桜花賞以後の成績を見ると、これは転厩の効果が見られたということでしょうかね。あるいは体調の戻ったタイミングがこの2戦だったということでしょうか。矢野進調教師が手掛けられた最後の愛娘、大仕事は秋以降に持ち越されました。

3着レジネッタ(2005.5.11)。やっぱり強い者は強い。今日は3着でしたが桜花賞馬の矜持は見せてくれました。

結局、CX系列のテレビ中継で井崎先生がおっしゃっていた通り「ジーワン連対経験のある馬たちが3着までを占め」、そして中島理論的には「字面上Phalaris系4代累代配合馬が3着までを占めてしまいグーの音も出ない」第69回オークスの結果でした(笑)

あー、競馬って難しいなぁ。でも、だからこそ、面白いなぁ。ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月22日 (木)

第69回オークス(JpnI)出走予定馬の4代血統構成について。

表題件についてサクッと確認してみましょう。

第69回オークス(JpnI)出走予定馬の4代血統構成について
馬番 馬名
(生年月日)[連産状況]
Family
No.
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細) 前走時
馬体重
(kg)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1 シャランジュ
(2005.4.11)[3-3]
8 テンビー[A]
(1.50)
コマンダーインチーフ[A]
(1.75)
Vaguely Noble[C]
(1.00)
In Reality[D]
(1.75)
422
2 ハートオブクィーン
(2005.4.13)[2-6]
9 ジョリーズヘイロー[A]
(0.25)
★Woodman[x]
(0.00)
セクレト[A]
(1.25)
◆Raise a Native[x]
(0.75)
458
3 アロマキャンドル
(2005.3.12)[-5]
8 フレンチデピュティ[A]
(1.00)
サンデーサイレンス[A]
(0.00)
ターゴワイス[B]
(1.50)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
480
4 レッドアゲート
(2005.3.14)[4-4]
3 マンハッタンカフェ[A]
(1.50)
★スキャン[x]
(0.00)
シーホーク[C]
(1.50)
ネヴァービート[A●]
(1.00)
428
5 ムードインディゴ
(2005.1.19)[7-7]
1 ダンスインザダーク[A]
(0.75)
Sharpo[x]
(1.50)
Known Fact[D]
(1.75)
★ソーブレスド[A●]
(0.00)
456
6 エフティマイア
(2005.2.14)[3-3]
4 フジキセキ[A]
(1.00)
ニホンピロウイナー[A]
(0.25)
ノーザンテースト[A]
(0.50)
Cipol[A]
(1.00)
420
7 ブラックエンブレム
(2005.1.22)[3-3]
3 ウォーエンブレム[x]
(1.25)
ヘクタープロテクター[x]
(1.75)
Vaguely Noble[C]
(1.75)
Sir Ivor[A]
(1.25)
460
8 マイネレーツェル
(2005.4.4)[4-4]
9 ステイゴールド[A]
(0.25)
サクラユタカオー[A●]
(1.25)
★マルゼンスキー[A]
(0.00)
ヴェンチア[D]
(1.00)
400
9 ライムキャンディ
(2005.5.4)[2-2]
1 タニノギムレット[A]
(1.25)
サンデーサイレンス[A]
(0.25)
セクレト[A]
(1.50)
Faraway Son[E]
(1.50)
508
10 レジネッタ
(2005.5.11)[4-4]
4 フレンチデピュティ[A]
(1.00)
サンデーサイレンス[A]
(0.50)
Blushing John[A●]
(1.50)
◆Northern Dancer[A]
(1.00)
432
11 ジョイフルスマイル
(2005.2.7)[初仔]
4 マヤノトップガン[A]
(1.00)
ジョリーズヘイロー[A]
(0.75)
Seeking the Gold[x]
(1.75)
Cyana[A]
(1.50)
444
12 ソーマジック
(2005.2.5)[2-3+]
16 シンボリクリスエス[A]
(1.25)
Fairy King[A●]
(1.50)
Precocious[C]
(1.25)
Persian Bold[A]
(1.00)
490
13 スペルバインド
(2005.2.25)[4-6+]
16 ゴールドアリュール[A]
(1.25)
デインヒル[A]
(1.50)
Niniski[A]
(0.50)
Tyrant[A]
(1.50)
464
14 カレイジャスミン
(2005.5.8)[初仔]
8 タヤスツヨシ[A]
(1.00)
エリシオ[A●]
(1.50)
ロイヤルスキー[A]
(1.00)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
486
15 トールポピー
(2005.1.30)[4-5]
1 ジャングルポケット[A]
(1.50)
サンデーサイレンス[A]
(0.00)
El Gran Senor[A]
(1.00)
Caro[A]
(1.50)
460
16 エアパスカル
(2005.2.11)[2-2]
9 ウォーエンブレム[x]
(1.25)
サンデーサイレンス[A]
(0.75)
Storm Cat[A]
(1.50)
Assagai Jr.[C]
(1.75)
422
17 オディール
(2005.2.28)[初仔]
20 クロフネ[A]
(1.50)
Darshaan[A]
(1.25)
L'Emigrant[A]
(1.00)
Prove Out[B]
(0.25)
442
18 リトルアマポーラ
(2005.1.24)[-3]
9 アグネスタキオン[A]
(1.50)
コマンダーインチーフ[A]
(1.00)
ヴァリィフォージュ[A]
(0.25)
ダイアトム[B]
(1.75)
466

各馬の血統を改めて確認して気になったのは、アロマキャンドルとカレイジャスミンの2頭ですね。両馬は共に曾祖母が第43代オークス馬シャダイアイバー(1979.2.23)。

かたやアロマキャンドル。半兄プレシャスカフェ(1999.3.29)はCBC賞(当時GII、現GIII)、シルクロードS(GIII)と重賞2勝、そしてキャンドル自身は男馬相手に勝ち切ったいちょうS(OP)、後方一気の差し切り勝ちだった前走スイートピーS(OP)と「府中2戦2勝」、そして母エアインセンス(1995.2.27)が不受胎後の5番仔。ついでいうと、キャンドルの祖母ブラウンアイボリー(1985.5.20)はシャダイアイバーの初仔で、中央6勝のうち3勝を、府中芝2400mにて行われたメイS(OP)、緑風S(準OP)、ジューンS(準OP)で挙げていますね。

こなたカレイジャスミン。伯父エアジハード(1995.4.9)は府中のマイルGI安田記念(GI)を勝ち、その後ぶっつけで挑んだ天皇賞・秋(GI)3着、そしてジャスミン自身は2歳時に府中のマイル戦である赤松賞を勝ち前走フローラS(JpnII)2着、そして母ラピュセル(2000.4.1)の初仔。ついで、父タヤスツヨシ(1992.4.26)は言わずもがなの第62代日本ダービー(現JpnI)馬で、その父SSにダービータイトルをもたらした初年度産駒でした。

という訳で、シャダイアイバーの子孫は総じて「府中得意」の印象がありますので要注意という感じです。私は血統構成や戦績からはアロマキャンドルがより気になります。

#余談。シャダイアイバーと言えば、6連産目の6番仔であるガレオン(1990.4.25)も懐かしいですね。NHK杯(旧GII)2着、日本ダービー4着。府中コースでマイシンザン(1990.3.7)と好勝負を演じました。って、ガレオンとマイシンザンは実はお母さんどうしも同い年。マイシンザンの母ファイブソロン(1979.4.1)も府中重賞のクイーンC(現JpnIII)2着馬です。なお、そのクイーンCの勝ち馬は後のエリザベス女王杯(現GI)の勝ち馬であるビクトリアクラウン(1979.3.28)でした。

別路線からの挑戦者で気になったのは忘れな草賞(OP)の勝ち馬ムードインディゴ。↑の表から彼女は「ダンスインザダーク×Sharpo×Known Fact×★ソーブレスド」という4代血統構成。菊花賞(現JpnI)馬である父はともかくとして、母方からは軽快な印象を受けます。実際、血統の印象その通りに、母リープフォージョイ(1992.3.7)は英愛仏伊3勝で芝1000mのオメノーニ賞(伊GIII)2勝を挙げ伊3歳&古馬牝馬王者に選出されています。しかしながら、リープフォージョイが流産後の初仔、ムードインディゴにとっては半姉のチャペルコンサート(1999.1.31)はオークス2着なんですよね(苦笑)。チャペルコンサートは「競馬最強の法則」誌のPOG別冊で中島御大がオススメのSS産駒として推奨されていました。

また、ムードインディゴについて言うならば、鞍上のオークス男・福永祐一騎手も心強いでしょう。近4年で3勝、2着1回。3歳春の牝馬で府中芝2400mのレースに挑むコツを、完全に体得されているのでしょうね。

桜花賞上位入選馬の中からは、ハートオブクィーンが面白そうな印象です。敬愛する競馬者であるblandfordさんが主催されているWebサイト「ケイバライフ」のブログ記事から引用しておきますと、

ただ、ハートオブクィーンはオークスでは特注の穴馬だと思う。レースぶりを見ると長い直線が合ってるし、距離はもっと伸びたほうがおそらくいいと思う。フットワークを見ていると、どう考えても短距離馬ではない。

-2008年4月13日付「OH!MYレジネッタ!」より引用。-

また、中島御大のブログ記事からも引用しておきますと、

函館のラベンダー賞(2歳オープン)の勝馬はハートオブクイーン牝馬byジョリーズヘイロー、同馬の受けた遺伝は実にすばらしく、極めて完全に近い戻し配合(Back Cross)で能力は非常に高い。
(中略)
ハートオブクイーンの潜在能力はGⅠクラスである。
又、同馬はクラシック・ディスタンスを得意とする牝馬である。

-2007年9月12日付「サマーシリーズ2007の2000m(クラシックタイプ)の活躍した父系」より引用。-

とのこと。

改めて中島理論的な解釈をしておくと、ハートオブクィーンの最優性先祖は祖母父セクレト(1981.2.12)。同馬は英愛4戦3勝3着1回で12Fの英ダービー(GI)、7FのテトラークS(愛GIII)の勝ち馬です。御大の「同馬はクラシック・ディスタンスを得意とする牝馬である」という解説は、恐らく最優性先祖がセクレトであることによるのでしょう。

また、ハートオブクィーンは直祖父Halo(1969.2.7)が準0化-父ジョリーズヘイロー(1987.5.8)の活性値「0.25」×直祖父Haloの活性値「0.25」=0.0625≦0.125-、母父Woodman(1983.2.17)が満8歳時の0交配、曾祖母父Raise a Native(1961)がクロスによる0化と4代血統表内で多くの0が現れ、8代残牡先祖数は「7/128」と推定されます。4代血統構成のバリエーション「A ★x A ◆x」より、その潜在能力値は「3.50」と補正される為、「ハートオブクイーンの潜在能力はGⅠクラスである」という御大の解説になったのでしょうね。後は、字面上Phalaris(1913)系4代累代配合の壁を越えられるか否か、という感じでしょうか。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月21日 (水)

過去10年のオークス(JpnI)連対馬の4代血統構成について。

表題件について、できるだけ簡単に。いや、それほど簡単ではありませんか(笑)

過去10年のオークス(JpnI)連対馬の4代血統構成について
年次 馬名
(生年月日)[連産状況]
(上が1着、下が2着)
Family
No.
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細) 馬体重
(kg)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1998年 エリモエクセル
(1995.5.18)
[-4]
1 ロドリゴデトリアーノ[A]
(1.25)
★Riverman[A]
(0.00)
Exclusive Native[x]
(1.50)
◆Northern Dancer[A]
(0.75)
422
エアデジャヴー
(1995.3.27)[2-2]
4 ノーザンテースト[A]
(1.75)
★Well Decorated[A]
(0.00)
Gleaming[C]
(1.50)
Ribot[B]
(0.00)
436
1999年 ウメノファイバー
(1996.5.5)
[4-4]
1 サクラユタカオー[A●]
(1.25)
ノーザンディクテイター[A]
(0.75)
シルバーシャーク[D]
(1.75)
セダン[B]
(1.25)
428
トゥザヴィクトリー
(1996.2.22)
[初仔]
9 サンデーサイレンス[A]
(0.25)
Nureyev[A]
(1.25)
★Sharpen Up[x]
(0.00)
★Terrible Tiger[A]
(0.00)
468
2000年 シルクプリマドンナ
(1997.4.22)
[4-6]
13 ブライアンズタイム[A]
(0.75)
★Northern Dancer[A]
(0.00)
In Reality[D]
(1.25)
Dedicate[B]
(0.50)
424
チアズグレイス
(1997.3.30)
[3-3]
21 サンデーサイレンス[A]
(0.50)
Al Nasr[A]
(0.75)
Northfields[A]
(1.00)
Kashimir[C]
(1.75)
490
2001年 レディパステル
(1998.4.26)
[5-5]
1 トニービン[A]
(1.50)
Blushing Groom[A●]
(1.25)
Dr.Fager[z]
(1.25)
Nearco[A]
(1.25)
448
ローズバド
(1998.4.29)
[初仔]
1 サンデーサイレンス[A]
(0.75)
Shirley Heights[A]
(0.25)
Lyphard[A]
(0.50)
Secretariat[A]
(0.25)
412
2002年 スマイルトゥモロー
(1990.4.20)
[5-5]
4 ★ホワイトマズル[A]
(0.00)
サウスアトランティック[A]
(1.75)
パーソロン[E]
(1.50)
ヴェンチア[D]
(0.00)
434
チャペルコンサート
(1999.1.31)
[初仔]
1 サンデーサイレンス[A]
(1.00)
Sharpo[x]
(1.50)
Known Fact[D]
(1.75)
★ソーブレスト[A●]
(0.00)
418
2003年 スティルインラブ
(2000.5.2)
[10-10]
10 サンデーサイレンス[A]
(1.25)
★Roberto[A]
(0.00)
Northern Dancer[A]
(0.50)
Creme Dela Creme[C]
(1.25)
442
チューニー
(2000.3.18)
[2-4]
4 サンデーサイレンス[A]
(1.25)
Kris[x]
(1.50)
Seattle Slew[A]
(0.50)
Northern Dancer[A]
(0.25)
438
2004年 ダイワエルシエーロ
(2001.5.11)
[2-2]
22 サンデーサイレンス[A]
(1.50)
ドクターデヴィアス[E]
(1.25)
Danzig[A]
(1.00)
Damascus[G]
(0.50)
430
スイープトウショウ
(2001.5.9)
[3-3]
5 エンドスウィープ[x]
(0.25)
ダンシングブレーヴ[A]
(0.25)
トウショウボーイ[A●]
(0.75)
ダンディルート[E]
(1.25)
446
2005年 シーザリオ
(2002.3.31)
[7-6]
16 スペシャルウィーク[A]
(1.50)
★Sadler's Wells[A●]
(0.00)
★Habitat[A]
(0.00)
Le Fabuleux[B]
(0.00)
460
エアメサイア
(2002.2.4)
[2-2]
4 サンデーサイレンス[A]
(1.75)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
★Well Decorated[A]
(0.00)
Gleaming[C]
(1.50)
470
2006年 カワカミプリンセス
(2003.6.5)
[3-3]
4 キングヘイロー[A]
(1.75)
Seattle Slew[A]
(1.25)
Secretariat[A]
(1.50)
Key to the Mint[B]
(0.25)
484
フサイチパンドラ
(2003.2.27)
[3-6]
8 サンデーサイレンス[A]
(0.00)
Nureyev[A]
(1.50)
Buckpasser[y]
(1.50)
Traffic Judge[C]
(1.00)
494
2007年 ローブデコルテ
(2004.4.28)
[4-4]
10 Cozzene[A]
(1.75)
Seeking the Gold[x]
(0.50)
Northern Dancer[A]
(0.50)
Creme Dela Creme[C]
(1.25)
456
ベッラレイア
(2004.2.27)
[8-8]
3 ナリタトップロード[C]
(1.75)
★Baldski[A]
(0.00)
Argument[G]
(1.50)
Round Table[B]
(0.00)
444

相変わらず見難い表にお付き合い頂き、ありがとうございます。

過去10年の連対馬を見た時にまず印象に残ることは、

ということでしょうか。過去10年中8年で9頭の産駒が連対を果たしています。昨年2007年はSS死没後で直仔がいない初めてのクラシックでしたから、出走機会が得られる9年のうち8年は産駒が連対を果たした、という言い方もできますね。その9年のうち唯一連対を果たせなかったのが1998年ですが、SS満8歳時の0交配を受けた1995年産の牝馬にクラシック戦線で目立った活躍馬が見られないという年でした。netkeibaで確認したところ、1995年産のSS牝馬でJRA重賞を制したのはエガオヲミセテ(1995.5.27)、マルカコマチ(1995.3.25)の2頭のみでした。

ついで気付くことは、

  • 連対馬20頭中16頭が4代血統構成に異系もしくはネオ異系を組み込んでいる

ということですね。↑の表では4代血統構成に現れる各父のどこかに、青のゴシックもしくは青文字で表示されている馬ですね。祖母父、曾祖母父の位置にSt.Simon(1881)系、Hampton(1872)系というネオ異系を持ち合わせている、というパターンが多く見られます。

逆に異系もしくはネオ異系を組み込んでいない馬たち、換言すれば字面上Phalaris(1913)系4代累代配合の馬たちを見てみると、

  • 異系を持ち合わせていない連対馬4頭のうち3頭が母が前年産駒なし後の仔

ということが言えます。1998年1着のエリモエクセルは母エリモファンタジー(1986.4.28)が空胎後の4番仔、1999年2着のトゥザヴィクトリーは母フェアリードール(1991.2.13)の初仔、2001年2着のローズバドも母ロゼカラー(1993.2.15)の初仔です。この3頭には「母体の活力の充実」というバックボーンがあったのでした。また、エリモエクセル、トゥザヴィクトリーの2頭は父方、母方の近い代(4代血統表内)で0交配を多く持ち合わせており、同系交配の牝馬が走るパターンのひとつを実践しているように見えます。ついで、ローズバドは母ロゼカラーも祖母ローザネイ(1988.2.9)の初仔、そして母系4代がいずれも満8歳時までに交配が行われるという活力ある世代交代がなされています。

連対馬20頭のうち残る1頭となったのはチューニー。「春姫」という意味の可愛らしい馬名の彼女は、単純に「SS直仔」「母が満8歳時交配」「名牝系」「5代アウトクロス」「重賞であるクイーンCの勝ち馬(※2003年は中山で開催)」という後押し満載です(笑)

また、彼女が連対を果たした2003年のオークスは、特異なオークスとして私の記憶に残ります。それは、

  • 春期に行われたオークスにおいて同一種牡馬の仔のワンツーフィニッシュは2003年ただ1回だけ

ということです。意外に同一種牡馬のワンツーフィニッシュがなされないのが牝馬クラシックの性質でもあります。こんなところに、牡馬の繁殖闘争と、牝馬の順位闘争の違いが見られるのかも知れませんね。「全」ではなく「個」の争いとなる牝馬。各々の個体の持つ能力が高ければ、父系の占有率などは関係なしに、高い順位が得られるのでしょう。

なお、2003年より前の同一種牡馬のワンツーフィニッシュは、1946年の1着ミツマサ(1943.3.30)、2着トヨトシ(1943)まで遡らなければなりません。両馬の父はMan o'War(1917.3.29)の直仔で未出走の名種牡馬である月友(1932.3.13)でした。なお、ミツマサが制した1946年のオークスから施行競馬場が東京へ移動となりました。また、オークスが春期に施行されるようになったのは1953年からです。

ついで、今回は↑の表の右端にオークス出走時の各馬の馬体重を併せて表記しておきました。競馬格言である「小さい馬が走るオークス」を確認しようと思ったのでした(笑)。450kgを境として未満の馬には馬体重を青色にしています。すると、連対馬20頭中13頭が450kg未満でした。ただ、直近3年は450kg以上の馬の連対が目立っています。特に2006年は3着アサヒライジング(2003.2.9)も488kgということで、480kg以上のグラマラスな馬たちが上位を占めた年でした。近年は馬体の大型化からも傾向が薄らぎつつあるのかも知れません。

まま、過去のオークスの傾向からまとめると、

  1. 4代血統構成に異系もしくはネオ異系を組み込むのが好ましい
  2. 異系を組み込んでいない場合は母の受胎条件による後押しが必要
  3. 同一種牡馬の仔のワンツーフィニッシュにはなりにくい
  4. 450kg未満の馬がよく頑張っている-ただし、近年は傾向が薄らぎつつある-

ということが言えますでしょうか。オークスの芝2400mの距離をこなすには同系が累代された一本調子な配合ではなかなかに難しく、もし同系交配であれば母からの後押しが必要ということですね。また、牝馬クラシックでは同一種牡馬の仔のワンツーフィニッシュにはなりにくい、ということも覚えておいて損はないポイントです。

皆様もお気付きになったことがあれば、ご教示願います。ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月20日 (火)

空胎後に名馬あり(2008年版)-其の六-。

毎度おなじみの「空胎後に名馬あり」の記事でございます。

2008年のJRAGI(JpnI含む)レースの複勝圏馬における母の連産状況
レース名 1着馬 母の連産状況 2着馬 母の連産状況 3着馬 母の連産状況
フェブラリーS(GI) ヴァーミリアン 3連産目の3番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ワイルドワンダー 初仔
高松宮記念(GI) ファイングレイン 初仔 キンシャサノキセキ 双子流産後の仔 スズカフェニックス 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) レジネッタ 4連産目の4番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 ソーマジック 2連産目の3番仔以降の仔
皐月賞(JpnI) キャプテントゥーレ 2連産目の2番仔 タケミカヅチ 2連産目の12番仔 マイネルチャールズ 3連産目の5番仔
天皇賞・春(GI) アドマイヤジュピタ 不受胎後の3番仔 メイショウサムソン 流産後の初仔 アサクサキングス 2連産目の2番仔
NHKマイルカップ(JpnI) ディープスカイ 不受胎後の4番仔 ブラックシェル 不受胎後の3番仔 ダノンゴーゴー 2連産目の5番仔以降の仔
ヴィクトリアマイル(JpnI) エイジアンウインズ 3連産目の3番仔 ウオッカ 2連産目の4番仔 ブルーメンブラット 5連産目の9番仔以降の仔

「牝馬限定戦は母の連産状況に拘らなくても良い」ということが戦前から確認できていたヴィクトリアマイル。非連産の仔が出走18頭中1頭のみでは如何ともし難し。

という訳で、今回は第69回オークス(JpnI)の出走予定馬のうち、母の連産状況について五十音順で確認したいと思います。

  1. アロマキャンドル(2005.3.12)
    →母が不受胎後の5番仔
  2. オディール(2005.2.28)
    →母の初仔
  3. カレイジャスミン(2005.5.8)
    →母の初仔
  4. ジョイフルスマイル(2005.2.7)
    →母の初仔
  5. リトルアマポーラ(2005.1.24)
    →母が不受胎後の3番仔

以上の5頭が母の前年産駒なし後の仔として確認できました。前走スイートピーS(OP)勝ちで再浮上した府中2戦2勝のアロマキャンドル、ファンタジーS(JpnIII)で見せた差し脚は世代屈指のオディール、府中のオークストライアル・フローラS(JpnII)を逃げ粘って2着したカレイジャスミン、函館2歳S(JpnIII)では最低人気ながら2着でアッと言わせたジョイフルスマイル、そして府中のマイル重賞クイーンC(JpnIII)を制した桜花賞(JpnI)2番人気5着馬リトルアマポーラ。5頭それぞれにオープンでの好戦成績がありますね。

* 

この5頭の中では桜花賞で本命にしたリトルアマポーラを改めて応援したいところです。なんだ言いながら桜花賞では18頭中最速の上がり3ハロン34秒3を繰り出しています。ギアチェンジに若干時間を要するタイプに見えますので、直線の長い府中の舞台も良いように思います。まま、実際重賞勝ちを収めている舞台でもありますけれど(苦笑)

リトルアマポーラに関する解説を「競馬最強の法則」誌、2008年4月号におけるマウリツィオ・コッレオーニ氏の記事から引用しておきますと、

父アグネスタキオン、母リトルハーモニー、母の父コマンダーインチーフ。祖母の父ヴァリィフォージュ、祖母のルイジアナピットは最優秀古牝馬(6勝、阪神牝馬特別・GIIIなど)。5代母から天皇賞馬ベルワイドを輩出。仏ブサックのL'Esperance系。長距離向の牝馬である。

-「競馬最強の法則」誌、2008年4月号、P33より引用。-

とのことです。直牝系は日本ではコランディア(1958)系として知られていますね。この9号族からの他の活躍馬として、新潟3歳S(現新潟2歳S、JpnIII)の勝ち馬ダイカツリュウセイ(1987.3.19)、中山牝馬S(GIII)2着のオースミシャイン(1990.3.26)、シャインの娘で京都牝馬S(現JpnIII)を勝ち桜花賞2着のアズマサンダース(2001.2.8)、シャインの半妹で北九州記念(現JpnIII)の勝ち馬マジックキス(1992.4.27)などが近年輩出されています。

併せて述べればリトルアマポーラの最優性先祖は曾祖母父ダイアトム(1962)です。同馬は仏米12戦6勝、2着5回、3着1回で、その主な勝ち鞍に芝12FのワシントンDCインターナショナル(旧米GI)、芝2000mのガネー賞(現仏GI)、芝2200mのノアイユ賞(現仏GII)があり、芝2400mの仏ダービー(現GI)、芝3000mのパリ大賞(現仏GI)、芝2100mのリュパン賞(現仏GI)、芝2500mのサンクルー大賞(現仏GI)では2着、そして芝2400mの凱旋門賞(現仏GI)では3着と、中長距離で安定した強さを誇った名馬でした。

ただ、ダイアトムの同期の仏国馬にSea-Bird(1962.3.8)、Reliance(1962)がいたのは、なんとも可哀相な感じです。かたや8戦7勝2着1回で仏国嫌いの英国人でも認めざるを得ない強さだった時の最強馬、こなた6戦5勝2着1回の仏ダービー馬。相当に強い世代であることに違いなく、空前のハイレベルと言われた1965年の凱旋門賞ではSea-Bird、Reliance、ダイアトムの3歳牡馬3頭で上位を占めました。

#余談。ダイアトムの現役最終戦は4歳のサンクルー大賞2着ですが、その際の勝ち馬は1歳年下のシーホーク(1963.3.16)。後の本邦輸入種牡馬の1着2着だった1966年のサンクルー大賞は勝ち馬シーホークにとってもラストランでした。

さて、ダイアトムの種牡馬としての代表産駒は愛ダービー(GI)馬Steel Pulse(1969)、天皇賞・春(GI)、中山記念(GII)、金杯(現中山金杯、GIII)の勝ち馬クシロキング(1982.5.18)、オカール賞(仏GII)、ドラール賞(仏GII)の勝ち馬Margouillat(1970)-同馬は英1000ギニー(GI)の勝ち馬Natagora(2005.2.18)の祖母父-、モーリス・ド・ゲスト賞(現仏GI、当時仏GIII)など仏GIII6勝のKing of Macedon(1974)、4歳牝馬特別(現フローラS)の勝ち馬コマサツキ(1977.1.30)、京成杯(現JpnIII)、新潟大賞典(現JpnIII)、新潟3歳Sを制したファーストアモン(1976.4.20)などがいます。

また、ブルードメアサイアーとしてオークス馬エイシンサニー(1987.3.29)、リトルアマポーラの祖母ルイジアナピット(1985.3.31) 、札幌記念(現GII、当時GIII)の勝ち馬グレートモンテ(1985.3.4)、函館3歳S(現函館2歳S、JpnIII)の勝ち馬アトムピット(1989.3.23)、桜花賞&エリザベス女王杯(GI)2着のヤマノカサブランカ(1988.4.12)などを輩出。

ついで、グランドメアサイアーとして米GI4勝の輸入種牡馬ナスルエルアラブ(1985.3.27)、英2000ギニー(GI)馬Pennekamp(1992)、愛2000ギニー(GI)馬Black Minnaloushe(1998)3兄弟、中山大障害(J・GI)の勝ち馬メルシータカオー(1999.4.5)、七夕賞(GIII)の勝ち馬ダイワレイダース(1999.5.6)、ガーネットS(GIII)の勝ち馬タイセイアトム(2003.3.23)などを輩出しています。

図らずもダイアトムの成績紹介となってしまった今回のログですが、まま、最優性先祖にダイアトムを持っているリトルアマポーラは長距離に対する適性はありそうだということですね(笑)

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月18日 (日)

第3回ヴィクトリアマイル(JpnI)。

まず謝辞を。たくさんコメントを頂いており、ありがとうございます。明日以降にお返し致しますので、しばしお待ちください。

↑ヴィクトリアマイルのゴール前後で叫び呟くオオハシ。久しぶり。

1着エイジアンウインズ(2004.3.28)。ウイニングチケット(1990.3.21)と同じ「赤、水色一本輪、袖黄縦縞」の勝負服、先行6~7番手から直線、馬群中央を鮮やかに伸びて来ました。ジーワン初挑戦で見事に戴冠。府中のマイル戦は吹き抜ける風がよく似合う。はは、しかし、なぜ私は前哨戦を制した馬を素直に評価しないのでしょうか(苦笑)。距離経験が1400mまでしかないから?うんにゃ、それでも、やっぱり勝って来た馬は狙わないと。今回は勝ちに行く競馬をして、しっかり勝ち切った、堂々たる勝利。強い4歳牝馬勢の新しい旗頭、恐れ入谷の鬼子母神でした。

今回のエイジアンウインズの勝利により、フジキセキ(1992.4.15)の仔は昨年のコイウタ(2003.2.24)に続いてのヴィクトリアマイル制覇となりました。元来、牝馬に良駒が出やすいサイアーの面目躍如というところでしょうか。また、太田美實オーナーは上述のウイニングチケットの日本ダービー(現JpnI)以来15年ぶりのジーワン勝利、管理される「2007年のJRA最高勝率調教師」藤原英昭調教師はジーワン初勝利、また鞍上の藤田伸二騎手はアサクサデンエン(1999.4.22)による2005年の安田記念(GI)以来3年ぶりのジーワン勝利となりました。皆様おめでとうございました。

2着ウオッカ(2004.4.4)。「簡単に負けたらアカン!!」 と↑でも叫んでいますが、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒2を持ってしても2着まででした。馬体重が478kgとデビュー以来最低を記録した今回、ひ腹のあたりは薄く見え、状態も完調一歩手前だったのでしょう。しかし、それでも、ね。

次走以降が分かりませんのでなんとも言えませんが、もしかしたら、ちょっとお休みするのが良いかも知れません。伝来のタニノイズムからすると「使ってこそ」なのでしょうけれど。過去20年の日本ダービー馬を調べたところ、ウオッカの料的遺伝値の総和「2.75」はアイネスフウジン(1987.4.10)の「1.25(3.25)」に次いで小さな数値です。それでなくとも「一戦激走型」に見えるウオッカ。改めて鋭気を増すためにも、英気を養うためにも、ひと息つく時間を、と思います。

3着ブルーメンブラット(2003.2.20)。出走10分前に半兄ジョイフルハート(2001.2.7)が栗東S(OP)で内枠を利して先行2着。「あー、牝系の連動する活躍を思うと、やっぱり妹も怖いなぁ」と思っていたら、鞍上の後藤浩輝騎手が前週のNHKマイルカップ(JpnI)2着時と同じように積極的に内を突く騎乗でしっかりと伸びて来ました。あともうひと伸びでしたけれど良い競馬でした。

石坂正厩舎の所属馬で「緑、白二本輪、白袖赤一本輪」の勝負服をまとった後藤浩輝騎手が鞍上、そして芝とダートの違いはあれど府中の内ラチ沿い。思わず、アロンダイト(2003.5.4)のジャパンカップダート(GI)を思い出しました。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月16日 (金)

第3回ヴィクトリアマイル(JpnI)出走予定馬の4代血統構成について。

非SS系の内国産種牡馬の仔を応援したくなる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。という訳で、表題件について簡単に。

第3回ヴィクトリアマイル(JpnI)出走予定馬の4代血統構成について
馬番 馬名
(生年月日)
[連産状況]
Family
No.
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1 テンイムホウ
(2002.3.18)[5-5]
19 ラムタラ[A]
(0.25)
ジャッジアンジェルーチ[A]
(1.50)
ノーザンテースト[A]
(0.50)
Pampered King[B]
(0.25)
2 ブルーメンブラット
(2003.2.20)[5-9+]
4 アドマイヤベガ[A]
(1.50)
Topsider[A]
(0.75)
Sir Gaylord[A]
(1.25)
Jet Pilot[F]
(1.25)
3 ローブデコルテ
(2004.4.28)
[4-4]
10 Cozzene[A]
(1.75)
Seeking the Gold[x]
(0.50)
Northern Dancer[A]
(0.50)
Creme Dela Creme[C]
(1.25)
4 ジョリーダンス
(2001.4.22)[2-5]
4 ダンスインザダーク[A]
(1.75)
★Peterhof[A]
(0.00)
Drone[A]
(1.75)
ミシシッピアン[C]
(1.00)
5 ピンクカメオ
(2004.4.24)
[8-12]
5 フレンチデピュティ[A]
(0.75)
Silver Hawk[A]
(1.25)
Chieftain[A]
(1.00)
Mahmoud[F]
(1.75)
6 エイジアンウインズ
(2004.3.28)[3-3]
5 フジキセキ[A]
(0.75)
デインヒル[A]
(0.50)
フォーティナイナー[x]
(1.00)
★Nijinsky[A]
(0.00)
7 タニノハイクレア
(2004.2.4)[8-13]
2 クロフネ[A]
(1.25)
Be My Guest[A]
(0.75)
Busted[F]
(1.25)
Queen's Hussar[A]
(0.50)
8 パーフェクトジョイ
(2003.4.17)[3-7]
4 ステイゴールド[A]
(0.00)
ミルジョージ[A]
(1.50)
ネヴァービート[A●]
(0.25)
Shantung[B]
(1.25)
9 ウオッカ
(2004.4.4)
[2-4]
3 タニノギムレット[A]
(1.00)
ルション[A]
(0.75)
トウショウボーイ[A●]
(1.25)
ダンディルート[E]
(1.00)
10 アルコセニョーラ
(20043.17)[3-4]
22 ステイゴールド[A]
(0.25)
モガンボ[x]
(0.25)
Caerleon[A]
(1.75)
Riverman[A]
(1.00)
11 トウカイオスカー
(2004.5.1)[2-9]
10 トウカイテイオー[E]
(1.75)
リアルシャダイ[A]
(0.25)
Sham[A]
(1.50)
Never Bend[A]
(1.50)
12 ヤマニンメルベイユ
(2002.2.18)[-4]
3 メジロマックイーン[E]
(1.50)
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
Bold Forbes[A]
(0.25)
Graustark[B]
(1.50)
13 ニシノマナムスメ
(2004.5.30)[9-9]
2 アグネスタキオン[A]
(1.25)
Majestic Light[x]
(1.75)
Danzig[A]
(1.75)
Le Fabuleux[B]
(1.00)
14 タイキマドレーヌ
(2003.5.15)[4+-9+]
4 ブライアンズタイム[A]
(0.25)
Caerleon[A]
(1.50)
Thatch[C]
(0.75)
Roan Rocket[D]
(1.50)
15 ベルモントプロテア
(2004.4.1)[6-8]
6 ★アジュディケーティング[A]
(0.00)
★マルゼンスキー[A]
(0.00)
ネヴァービート[A●]
(1.00)
トサミドリ[F]
(0.00)
16 マイネカンナ
(2004.3.13)[2-2]
10 アグネスタキオン[A]
(1.25)
サッカーボーイ[C]
(1.75)
Crimson Satan[z]
(0.75)
Rattle Dancer[x]
(1.00)
17 ベッラレイア
(2004.2.27)
[8-8]
3 ナリタトップロード[C]
(1.75)
★Baldski[A]
(0.00)
Argument[G]
(1.50)
Round Table[B]
(0.00)
18 レインダンス
(2004.4.13)[5-5]
1 ダンスインザダーク[A]
(0.50)
Bob Back[A]
(1.25)
Topsider[A]
(0.50)
ラインゴールド[A●]
(0.25)

メジロマックイーン(1987.4.3)トウカイテイオー(1988.4.20)ナリタトップロード(1996.4.4)の直仔が相まみえるジーワンレースというのはなかなかに素敵。しかも、中島理論的には3頭共に最優性先祖となっているのも良い感じです。ヤマニンメルベイユは昨日のログの通り、18頭中唯一の母が前年産駒なし後の仔です。トウカイオスカーは府中のマイル3戦2勝、テイオーの娘はマイル戦で怖い。ベッラレイアはデビューのマイル戦勝ちが鮮やかでした。

馬名が「タ」で始まる2頭、タイキマドレーヌとタニノハイクレア。この両頭は共に半兄が府中のマイルGI勝ち馬というのが気になりました。かたやタイキシャトル(1994.3.23)、こなたウインクリューガー(2000.2.13)。また、タニノハイクレアについては父クロフネ(1998.3.31)も府中のマイルGIの勝ち馬ですね。

府中と言えばウイニングチケット(1990.3.21)が制した第60回日本ダービー(現JpnI)が印象に残る私です。そんなチケットと同じ太田美實オーナーの勝負服、上り馬エイジアンウインズ。高祖母がSpecial(1969)というスペシャルな直牝系も魅力ですね。

また、密かにベルモントプロテアの配合が4回の世代交代で3回の0交配を用いているのはイカしていますね。曾祖母父トサミドリ(1946.5.20)というのもグッドです。

昨年のオークス(JpnI)馬、ローブデコルテ。BCマイル(米GI)の勝ち馬である父Cozzene(1980.5.8)を最優性先祖としているところから、左回りのマイル戦は望むところでしょうか。一発大物食いが持ち味とも言える父系も怖い。

昨年の日本ダービー馬、ウオッカ。中島理論的には最優性先祖が祖母父トウショウボーイ(1973.4.15)であることに改めて気付きました。「天馬」トウショウボーイは芝2200m以下では8戦8勝。現年齢表記4歳秋、生涯唯一の芝1600mレースに出走となった中山のオープン平場戦で、当時の日本レコードである1分33秒6を叩き出しています。

また、ウオッカの4代血統構成は上の表の通り「タニノギムレット×ルション×トウショウボーイ×ダンディルート」。配されている各父たちの戦績を辿ると、父タニノギムレット(1999.5.4)は芝1600m戦4戦3勝3着1回で3歳初頭にシンザン記念(現JpnIII)とアーリントンC(現JpnIII)を連勝、母父ルション(1981.4.10)はムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)、サセックスS(英GI)と仏英のマイルGI勝ち馬、祖母父トウショウボーイは上述の通り芝1600mの元日本レコードホルダー、曾祖母父ダンディルート(1972.5.10)は芝1600mの仏GIIIを2勝。ウオッカ、実は「マイルの申し子」という血統構成でもあります。

併せて、ウオッカ自身芝1600mで4戦3勝、2着1回。そして、阪神JF(現JpnI)を制した折の芝1600m1分33秒1の走破時計はJRA2歳レコードですね。

立場的には絶対に負けられないレース。久々に味わう勝利の美酒、その名の通り、あおることができるでしょうか。楽しみにしたいところです。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月15日 (木)

空胎後に名馬あり(2008年版)-其の五-。

毎度おなじみの「空胎後に名馬あり」の記事でございます。

2008年のJRAGI(JpnI含む)レースの複勝圏馬における母の受胎条件
レース名 1着馬 母の受胎条件 2着馬 母の受胎条件 3着馬 母の受胎条件
フェブラリーS(GI) ヴァーミリアン 3連産目の3番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ワイルドワンダー 初仔
高松宮記念(GI) ファイングレイン 初仔 キンシャサノキセキ 双子流産後の仔 スズカフェニックス 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) レジネッタ 4連産目の4番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 ソーマジック 2連産目の3番仔以降の仔
皐月賞(JpnI) キャプテントゥーレ 2連産目の2番仔 タケミカヅチ 2連産目の12番仔 マイネルチャールズ 3連産目の5番仔
天皇賞・春(GI) アドマイヤジュピタ 不受胎後の3番仔 メイショウサムソン 流産後の初仔 アサクサキングス 2連産目の2番仔
NHKマイルカップ(JpnI) ディープスカイ 不受胎後の4番仔 ブラックシェル 不受胎後の3番仔 ダノンゴーゴー 2連産目の5番仔以降の仔

ここまでの結果だけを見ると、連に絡む時は1着、2着共に母が前年産駒なし後の仔、という感じです(笑)

という訳で、ヴィクトリアマイル(JpnI)に出走予定馬のうち、母の受胎条件が良い馬を確認したいと思います。

  1. ヤマニンメルベイユ(2002.2.18)
    →母が不受胎後の4番仔

今回は1頭のみ。まま、ここ2年ほどの牝馬限定ジーワンを顧みると、別段受胎条件に拘泥する必要もありませんので、ね。

とは言うものの、ヤマニンメルベイユには一発大駆けをお願いしたいところです。父メジロマックイーン(1987.4.3)はもちろん、母ヤマニンアリーナ(1992.4.14)は「サンデーサイレンス(1986.3.25)×ティファニーラス(1983.2.28)」という「ケンタッキーダービー馬×ケンタッキーオークス馬」という豪華な配合馬。サンデーサイレンスの初年度産駒としてデビューしたアリーナは、実はSS産駒初のJRAオープン特別勝ち馬です-現年齢表記2歳8月のクローバー賞(OP)-。仏語で「素晴らしい」という意味を馬名に受けた愛娘メルベイユ、柴山雄一騎手を背にしていざ行かん、ジーワン制覇。期待しています。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月11日 (日)

第13回NHKマイルカップ(JpnI)。

1着ディープスカイ(2005.4.24)。スタート直後から道中は後方3番手。「稍重の馬場やけど、後方で大丈夫かな?」と思い見ていたら、栗毛の流星、馬場の内側を鮮やかに抜け出して来ました。荒れた馬場を嫌って馬場中央から外を回る馬が多い中、内のギリギリ馬場の良いところを突いた、四位洋文騎手らしからぬ「剛」の好騎乗でした。アタリの柔らかさを持ってして、馬に負担をかけず外を回ってくるイメージの強い彼ですが、今日は違いました。そして、鞍上の気概に応えた、鞍下の末脚も見事でした。上がり3ハロンの推定タイムは「33秒9」という、18頭中唯一の33秒台の鋭脚。1馬身4分の3抜け出したゴールは、ディープスカイ自身、深見敏男オーナー、そして昆貢調教師という3者のJRAジーワン初勝利の瞬間でした。おめでとうございました。

2着ブラックシェル(2005.1.31)。府中コースが合うのは間違いなし。何と言っても父クロフネ(1998.3.31)、母父ウイニングチケット(1990.3.21)、祖母父トウショウボーイ(1973.4.15)と3代続いて「府中GIの勝ち馬」が配されているのですから。道中は中段後方12番手、4コーナーで上手く内を突いて5番手まで進出。直線で逃げるゴスホークケン(2005.3.3)を捉えて放してすぐ、さらに内から来た勝ち馬の目標となってしまいました。そうなると、追われるものは辛い。それでも最後まで我慢強く伸びました。父仔制覇はなりませんでしたが、よく頑張りました。

3着ダノンゴーゴー(2005.4.5)。最後方から猛然と末を伸ばすも3着まで。しかし、生粋のスプリンターと思っていた彼がマイルジーワンで3着したのですから立派。彼もやはり馬場内側をキレイに抜けて来ました。藤岡佑介騎手の若い気合の入った追いっぷりも良かったです。

結局、「昆貢調教師」「金子真人オーナー」という昨年のNHKマイルカップ連対馬の関係者が1着、2着入れ替わっただけだった、第13回NHKマイルカップの結果でした。

ではでは、今日はこのへんで♪

#追記。ついで述べておくと、空胎後に名馬あり(其の四)で示した5頭のうち2頭の決着でした。「あー、何も考えずに、この5頭で良いような気がしてきました(笑)」というのも、あながち間違いではなかった、ということですね(苦笑)

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カジノドライヴ(2005.3.7)。

カジノドライヴがピーターパンSを圧勝!(netkeiba.com)

うぉ、これは、強い!!米国の強豪馬みたいなレースをしていますよ、カジノドライヴ。半兄Jazil(2003.2.11)、半姉Rags to Riches(2004.2.27)に続いて「3きょうだいベルモントS制覇」も夢ではなくなってきた感じです。

そんなカジノドライヴの4代血統構成を以下に示しておきます。

カジノドライヴの4代血統構成

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
Mineshaft[A]
(1.25)
★Deputy Minister[A]
(0.00)
Blushing Groom[A●]
(1.00)
Traffic Judge[C]
(1.00)

(活性値)
祖母
(活性値)
祖母
(活性値)
曾祖母
(活性値)
Better than Honour
(2.00 or 0.00)
Blush with Pride
(2.00)
Best in Show
(1.25)
Stolen Hour
(0.75)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Mineshaft 6.00 or 4.00 近親活躍馬目白押し
(No.8-F)
5番仔
(5連産目)

中島理論的な解釈からすると、母父Deputy Minister(1979.5.17)の0交配が3きょうだいの能力のバックボーンをなしている感じがしますね。また、祖母父が「Nasrullah系の異端児」Blushing Groom(1974.4.8)、そして曾祖母父がHyperion(1930.4.18)系のTraffic Judge(1952)と底力を後押しする配合となっています。

また、牝系は世界的活力に満ちたものであることは言わずもがな。以下に、ごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Best in Show 1965.4.29 米5勝 カムリーS(GIII)
|Sex Appeal 1970.5.12 不出走
||トライマイベスト 1975.4.28 英4勝 デューハーストS(GI)
||El Gran Senor 1981.4.21 英愛7勝 愛ダービー(GI) 英2000ギニー(GI)など重賞5勝
|Blush with Pride 1979.6.5 米6勝 ケンタッキーオークス(GI)など重賞4勝
||Smolensk 1992.5.18 仏3勝 アスタルテ賞(GII)など重賞2勝
||Better Than Honour 1996.2.27 米2勝 デムワゼルS(GII)
|||Jazil 2003.2.11 米2勝 ベルモントS(GI)
|||Rags to Riches 2004.2.27 米5勝 ベルモントSなどGI4勝
|||カジノドライヴ 2005.3.7 (本馬)
||Turnberry Isle 1998.3.14 英愛米3勝 ベレスフォードS(愛GIII)
||Maryinsky 1999.4.10 英1勝 フィリーズマイル(GI)2着
|||Peeping Fawn 2004.1.15 現役 愛オークス(GI)などGI4勝

まぁ、豪快にブラックタイプばかりが集まっていますね(笑)。他にも活躍馬が目白押しです。日本ではSex Appealの孫であるフサイチパンドラ(2003.2.27)の活躍が記憶に新しいですね。

あとは、中島理論的な見方からすると、超長距離移動による磁場の影響を考えるところです。以下に各種日程を示しておくと、

カジノドライヴの出国日、出走予定日について
日本を出国した日 ピーターパンS出走日 ベルモントS出走予定日
4月29日 5月10日
(日本では5月11日早朝)
6月7日
(日本では6月8日早朝)

ピーターパンS(GII)までは出国からわずかに10日ほど、ベルモントSまでも40日足らずの日数です。40日を1週間の日数である7日で割っても、5週と5日。むぅ、藤沢和雄調教師は短期決戦をちゃんと心得ていらっしゃるのでしょう。

サラブレッドは自身が生息している地域の磁場の支配下にある。
同一の磁場の支配地域は経度にして2度以内であり、その範囲で生活するならばなんら支障がない。
しかし、経度2度を超えた場合には脳の視交差上核が元に帰るように指令する。その指令は7週間の間、元の地点の磁場の支配下のままで生きていける。つまり7週間で帰れである。

-中島国治著、サラブレッド0の理論、P60~P61より引用。-

また、美浦の藤沢和雄調教師は私に、
「中島さんの磁場の記事(『競馬最強の法則』平成10年1月号)が、あと半年早ければ、タイキブリザードを、あのようなローテーションでB.Cには走らせなかった」
と語ってくれたことがあった。その後、師はタイキシャトルを1発勝負でジャックル・マロワ賞に挑戦させ見事制した直後に帰国している。

-中島国治著、サラブレッド0の理論、P59より引用。-

果たして、カジノドライヴの行く末やいかに。皆様と一緒に、楽しみに見守りたいと思います。ではでは♪

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2008年5月10日 (土)

過去5回のNHKマイルカップ(JpnI)の連対馬について。

表題の件について簡単に確認してみます。

過去5年のNHKマイルカップ(JpnI)連対馬の4代血統構成について
年次 馬名
(生年月日)[受胎条件]
(上が1着、下が2着)
Family
No.
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
2003年 ウインクリューガー
(2000.2.13)
[4-9]
2 タイキシャトル[A]
(1.25)
Be My Guest[A]
(0.75)
Busted[F]
(1.25)
Queen's Hussar[A]
(0.50)
エイシンツルギザン
(2000.3.10)
[2?-4?]
3 サクラバクシンオー[A●]
(0.50)
Fappiano[x]
(1.00)
Caucasus[A]
(0.25)
T.V.Commercial[A]
(1.75)
2004年 キングカメハメハ
(2001.3.20)
[3-4]
22 Kingmambo[x]
(0.50)
ラストタイクーン[A]
(1.75)
Blakeney[E]
(0.00)
Green Dancer[A]
(1.00)
コスモサンビーム
(2001.3.28)
[6-6]
1 ザグレブ[A]
(1.75)
Rainbow Quest[A●]
(0.25)
★Be My Guest[A]
(0.00)
トンピオン[y]
(1.00)
2005年 ラインクラフト
(2002.4.4)
[3-4]
9 エンドスウィープ[x]
(0.50)
サンデーサイレンス[A]
(1.50)
ノーザンテースト[A]
(0.50)
ヒッティングアウェー[E]
(1.50)
デアリングハート
(2002.3.9)
[-6]
1 サンデーサイレンス[A]
(1.75)
Danzig[A]
(1.00)
Briatic[A]
(1.50)
Hasty Road[A]
(1.25)
2006年 ロジック
(2003.3.17)
[2-7]
2 アグネスタキオン[A]
(1.00)
サクラユタカオー[A●]
(1.50)
シンザン[B]
(1.00)
トサミドリ[F]
(0.75)
ファイングレイン
(2003.3.7)[初仔]
14 フジキセキ[A]
(0.50)
Polish Precedent[A]
(0.50)
★Mill Reef[A]
(0.00)
High Line[C]
(0.25)
2007年 ピンクカメオ
(2004.4.24)
[8-12]
5 フレンチデピュティ[A]
(0.75)
Silver Hawk[A]
(1.25)
Chieftain[A]
(1.00)
◆Mahmoud[F]
(1.75)
ローレルゲレイロ
(2004.5.3)
[初仔]
1 ★キングヘイロー[A]
(0.00)
テンビー[A]
(1.75)
カコイーシーズ[x]
(1.25)
マルゼンスキー[A]
(0.50)

タイキシャトル(1994.3.23)の初年度産駒でGI初制覇を遂げたウインクリューガー、有無を言わさぬ1分32秒5のレコード勝ちを収めたキングカメハメハ、クラシック勝ち馬による初めてのマイルカップ勝利となったラインクラフト、アグネスタキオン(1998.4.13)の初年度産駒でGI初制覇を遂げたロジック、17番人気での激走も気が付けばブラックホーク(1994.5.14)の妹だったピンクカメオ。近5年の勝ち馬でもなかなか濃いメンバーが揃っていますね。

果たして、今年はどのような血統構成を持つ馬が勝ち馬となりますでしょうか。混戦のジーワン、楽しみな一戦です。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月 9日 (金)

第13回NHKマイルカップ(JpnI)出走予定馬の4代血統構成について。

第13回NHKマイルカップ(JpnI)出走予定馬の4代血統構成について
馬番 馬名
(生年月日)[受胎条件]
Family
No.
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1 サトノプログレス
(2005.3.2)[6-6]
5 タイキシャトル[A]
(0.50)
ロイヤルアカデミー[A]
(1.75)
Riverman[A]
(1.00)
Dance Spell[A]
(1.25)
2 (外)アンダーカウンター
(2005.3.20)[3-3]
9 ★ストラヴィンスキー[A]
(0.00)
ヘネシー[A]
(1.25)
Deposit Ticket[A]
(1.25)
Alydar[x]
(1.25)
3 スプリングソング
(2005.2.27)[2-2]
13 サクラバクシンオー[A●]
(1.75)
トニービン[A]
(1.25)
マルゼンスキー[A]
(0.25)
ヴェンチア[D]
(0.50)
4 レッツゴーキリシマ
(2005.4.30)[8-8]
5 メジロライアン[A]
(0.25)
バイアモン[A●]
(0.50)
ボールドラッドUSA[A]
(0.50)
Buckpasser[y]
(1.50)
5 ブラックシェル
(2005.1.31)[-3]
3 クロフネ[A]
(1.50)
ウイニングチケット[A]
(1.75)
トウショウボーイ[A●]
(0.50)
タリヤートス[B]
(0.25)
6 エイムアットビップ
(2005.2.26)[8-8]
7 アグネスデジタル[x]
(1.75)
トニービン[A]
(0.50)
ラッキーソブリン[A]
(0.75)
ヴェンチア[D]
(1.25)
7 ドリームシグナル
(2005.6.4)[4-4]
9 アグネスデジタル[x]
(1.75)
サンデーサイレンス[A]
(0.25)
リアルシャダイ[A]
(0.50)
ノーザンテースト[A]
(0.75)
8 サダムイダテン
(2005.5.3)[2-4]
7 フォーティナイナー[x]
(0.75)
サクラユタカオー[A●]
(0.75)
ラッキーソブリン[A]
(1.50)
サンシー[C]
(1.75)
9 ディープスカイ
(2005.4.24)[-4]
23 アグネスタキオン[A]
(1.50)
Chief's Crown[A]
(1.00)
Key to the Mint[B]
(1.00)
Cornish Prince[A]
(0.25)
10 アポロフェニックス
(2005.3.5)[2-6]
16 アフリート[x]
(1.00)
Caerleon[A]
(1.25)
Dominion[A]
(0.50)
Kashmir[C]
(0.75)
11 (外)ゴスホークケン
(2005.3.3)[初仔]
4 Bernstein[A]
(1.75)
Grand Slam[x]
(1.00)
Kris S.[A]
(1.25)
Cyana[A]
(1.50)
12 リーガルスキーム
(2005.4.29)[5-5]
4 サクラバクシンオー[A●]
(1.75)
★Machiavellian[x]
(0.00)
Kris[x]
(1.50)
Seattle Slew[A]
(0.50)
13 セッカチセージ
(2005.4.5)[2-2]
11 アッミラーレ[A]
(1.75)
ラムタラ[A]
(1.25)
リヴリア[A]
(1.75)
マルゼンスキー[A]
(1.50)
14 (外)ダノンゴーゴー
(2005.3.13)[2-5?]
2 Aldebaran[x]
(1.50)
Potrillazo[A]
(0.50)
Banner Sport[x]
(1.75)
Right of Way[A]
(1.25)
15 (外)ファリダット
(2005.1.28)[初仔]
22 Kingmambo[x]
(1.50)
サンデーサイレンス[A]
(0.75)
Danzig[A]
(0.25)
Icecapade[A]
(1.25)
16 (外)エーシンフォワード
(2005.2.16)[初仔]
16 Forest Wildcat[A]
(1.25)
Cure the Blues[A]
(0.75)
Morning Bob[A(BG系)]
(1.50)
Mac Diarmida[z]
(1.50)
17 (外)アポロドルチェ
(2005.4.10)[2-5(6-6)]
8 Officer[D]
(1.25)
Summer Squall[A]
(1.50)
Honey Jay[z]
(0.75)
Mt.Hope[A]
(1.25)
18 ダンツキッスイ
(2005.3.28)[2-2]
9 シンボリクリスエス[A]
(1.25)
タイキシャトル[A]
(1.25)
ダンシングブレーヴ[A]
(1.00)
Middle Brother[B]
(1.50)

血の流れから気になるのは3戦3勝のスプリングソング。彼は母スプリングチケット(1997.5.7)の半弟、つまり叔父がタケミカヅチ(2005.4.9)ですね。13号族フォルカー(1948.4.2)系、にわかに活気付いているように思います。母父トニービン(1983.4.7)の血と合わせて、面白い存在です。

また、1600mという距離ならば、やはりファリダット。「Kingmambo×サンデーサイレンス牝馬」という組み合わせ自体は数が少ないので、気になります。ましてや、母はJRA10勝でスプリントGI2勝のビリーヴ(1998.4.26)ですしね。ついで述べれば、ファリダットはビリーヴの初仔です。

あと、この間触れたSS直孫馬。今回はディープスカイ、セッカチセージという2頭がスタンバイ。ディープスカイは上位人気が予想されますが、母が不受胎後の仔というバックボーンを持っています。セッカチセージ、せっかちな賢者(あるいは薬草のセージ)、彼はワコーチカコ(1990.4.18)の孫であることをお伝えしておきます。

最後に、府中替わりで一発、アポロドルチェ。ここで期待したいところです。

ではでは、また明日♪

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2008年5月 8日 (木)

空胎後に名馬あり(2008年版)-其の四-。

毎度おなじみ(?)の空胎後に名馬ありのlogでございます。

2008年のJRAGI(JpnI含む)レースの複勝圏馬における母の受胎条件
レース名 1着馬 母の受胎条件 2着馬 母の受胎条件 3着馬 母の受胎条件
フェブラリーS(GI) ヴァーミリアン 3連産目の3番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ワイルドワンダー 初仔
高松宮記念(GI) ファイングレイン 初仔 キンシャサノキセキ 双子流産後の仔 スズカフェニックス 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) レジネッタ 4連産目の4番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 ソーマジック 2連産目の3番仔以降の仔
皐月賞(JpnI) キャプテントゥーレ 2連産目の2番仔 タケミカヅチ 2連産目の12番仔 マイネルチャールズ 3連産目の5番仔
天皇賞・春(GI) アドマイヤジュピタ 不受胎後の3番仔 メイショウサムソン 流産後の初仔 アサクサキングス 2連産目の2番仔

えーと、天皇賞・春までの結果だけならば、今年は皇室ゆかりのレースで、母が前年産駒無し後の仔が頑張っているという感じですね(笑)

という訳で、6週連続ジーワン開催の2週目となるNHKマイルカップ(JpnI)の出走予定馬のうち、母の受胎条件が良い馬を確認したいと思います。

  1. エーシンフォワード(2005.2.16)
    →母の初仔
  2. ゴスホークケン(2005.3.3)
    →母の初仔
  3. ディープスカイ(2005.4.24)
    不受胎後の4番仔(報告なし除く)
  4. ファリダット(2005.1.28)
    →母の初仔
  5. ブラックシェル(2005.1.31)
    不受胎後の3番仔

以上の5頭が受胎条件の良い馬として確認できました。まま、なんとかマル外馬も調べられました。エーシンフォワードについてはファッシグティプトン・セールの名簿情報(PDFファイル)によります(笑)

#なお、登録初期の段階では他にアサクサダンディ(2005.5.19)、キョウエイストーム(2005.5.18)、ルールプロスパー(2005.2.28)の3頭が母の受胎条件が良い馬として確認できていました。順に不受胎後の初仔、初仔、空胎後の2番仔です。

まま、名前を挙げた5頭は、NZT(JpnII)の2着馬、昨年の2歳王者、毎日杯(JpnIII)快勝馬、ビリーヴ(1998.4.26)の愛息、皐月賞(JpnI)2番人気馬というメンバーです。あー、何も考えずに、この5頭で良いような気がしてきました(笑)

ではでは、また明日♪

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2008年5月 6日 (火)

直祖父SSのJRA平地ジーワン勝ち馬を見直す。

天皇賞・春の過去10年の連対馬を確認した時に「単純なことながら、サンデーサイレンス(1986.3.25)の孫は、内孫、外孫含めて、まだ連対を果たしていませんね」と、ボソリと書きました。

そのひと言が自分の中で気になりましたので、今回はSS直孫のJRA平地ジーワン勝ち馬たちについて、その父たちの現役時代の成績を交えて、確認してみようと思います。

直祖父SSのJRA平地ジーワン勝ち馬たち
父名
(生年月日)
父の現役時代の成績
(注:年齢は満年齢表記)
産駒名
(生年月日)[受胎条件]
産駒のジーワン勝ち鞍
フジキセキ
(1992.4.15)
2~3歳時4戦4勝
[主な勝ち鞍]
GI:朝日杯3歳S(現朝日杯FS)
GII:弥生賞
カネヒキリ
(2002.2.26)
[-5]
ジャパンカップダート(GI)
フェブラリーS(GI)
ファイングレイン
(2003.3.7)[初仔]
高松宮記念(GI)
コイウタ
(2003.2.24)
[2-2]
ヴィクトリアマイル(JpnI)
ダンスインザダーク
(1993.6.5)
2~3歳時8戦5勝
[主な勝ち鞍]
GI:菊花賞
GII:京都新聞杯、弥生賞
ツルマルボーイ
(1998.3.5)
[初仔]
安田記念(GI)
ザッツザプレンティ
(2000.5.26)
[-8]
菊花賞(現JpnI)
デルタブルース
(2001.5.3)
[7-7]
菊花賞
メルボルンカップ(豪GI)
アグネスタキオン
(1998.4.13)
2~3歳時4戦4勝
[主な勝ち鞍]
GI:皐月賞
GII:弥生賞
GIII:ラジオたんぱ杯3歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S)
ロジック
(2003.3.17)
[2-7]
NHKマイルカップ(現JpnI)
ダイワスカーレット
(2004.5.13)
[4-10]
桜花賞(JpnI)
秋華賞(JpnI)
エリザベス女王杯(GI)
キャプテントゥーレ
(2005.4.5)[2-2]
皐月賞(JpnI)
ステイゴールド
(1994.3.24)
2~7歳時50戦7勝
[主な勝ち鞍]
GI:香港ヴァーズ
GII:ドバイシーマクラシック(現GI)、日経新春杯、目黒記念
ドリームジャーニー
(2004.2.24)
[初仔]
朝日杯FS(JpnI)
スペシャルウィーク
(1995.5.2)
2~4歳時17戦10勝
[主な勝ち鞍]
GI:ジャパンカップ、日本ダービー、天皇賞・春、天皇賞・秋
GII:京都新聞杯、弥生賞、阪神大賞典、AJC杯
GIII:きさらぎ賞
シーザリオ
(2002.3.31)
[7-6]
オークス(現JpnI)
アメリカンオークス招待S(米GI)
アドマイヤベガ
(1996.3.12)
2~3歳時8戦4勝
[主な勝ち鞍]
GI:日本ダービー
GII:京都新聞杯
GIII:ラジオたんぱ杯3歳S
キストゥヘヴン
(2003.4.25)
[2-12]
桜花賞

改めて見直すと、なかなかに興味深いものですね。2008年5月6日時点で、種牡馬6頭により、12頭のジーワン勝ち馬が輩出されています。

さて、この表から気付くことを何点か挙げてみますと、

  • 3歳時に重賞勝ちを収めている父馬5頭は弥生賞、京都新聞杯のどちらか、あるいは両方共に制している

いや、確かにそうなのですが、最初に持ってくるのがこれですか(笑)。まま、改めて見ると不思議なシンクロだなと思いました。ダンスインザダークとスペシャルウィークという「SS×Nijinsky系牝馬」の組み合わせの2頭が両レースを、フジキセキとアグネスタキオンという4戦4勝でターフを去った2頭が弥生賞を、そしてアドマイヤベガが最後の秋開催となった京都新聞杯を制しています。ついで言えば、アドマイヤベガは弥生賞2着でしたね。中山芝2000mと京都芝2200mという舞台の現JpnII勝ち鞍が、意外に重要なのかも知れません。

では、気を取り直しまして、改めて見て行きますと、

  • 複数頭のジーワン勝ち馬を輩出しているフジキセキ、ダンスインザダーク、アグネスタキオンの3頭はいずれも3歳時に引退している
  • この3頭は春の頂点のレースを制していない

というところにまず目が行きますでしょうか。能力的には間違いなく同世代で「筆頭」と目される3頭です。しかし、いずれも故障により、古馬との戦いを知ることなく、同世代との戦いのみで引退して行きました。そして、結果的に、競走時には春の繁殖期の頂点を極められなかったという点で、種牡馬として伸び代があったということなのでしょうか。

合わせて、フジキセキ、アグネスタキオンの天才ランナー2頭は、父とも共通して「Northern Dancer&Native Dancer Free」であることもお伝えしておきます。配合の選択肢が広がるという点で、アドバンテージがあるのは確かでしょう。

続いて、表から確認できることは、

  • 国内の古馬GIレースを勝っている牡馬産駒たちは、いずれも母が前年産駒なし後の仔

ということでしょうか。フジキセキ産駒のカネヒキリ、ファイングレイン、そしてダンスインザダーク産駒のツルマルボーイ。3頭に共通して言えるのが、古馬GIの勝ち馬であると共に、母が前年産駒なし後の仔、ということです。彼らには「母体の充実」という後押しがあったからこその、古馬GI制覇だったのかも知れませんね。逆説的な見方をすれば、母の後押しがなければ、SS直孫の牡馬は2歳から3歳の若年期のジーワンでしか勝負ができない、とも言えるでしょうか。

コーフィールドカップ(豪GI)3着、そしてメルボルンカップ(豪GI)1着と豪州で快走を見せた「ヘビーステイヤー」デルタブルース。菊花賞馬である彼は、古馬となってからは、国内ではステイヤーズS(GII)を勝利したのみ。これは国内では自身と同じ血を持つ馬が多すぎて、闘争心が燃えないということなのでしょう。ハーレムが変わった途端に活が入ったように見えました。

SSの直孫として現在のところ最多であるJRAジーワン3勝を収めているダイワスカーレット。古馬混合GIであるエリザベス女王杯1着、そして牡牝混合GIである有馬記念で2着と、その能力の高さには舌を巻くばかりです。そんな彼女は、女馬故に、絶対能力の高さを余すところなく我々の前で見せてくれているように思います。

また、表からは、

  • 日本ダービー勝ち馬2頭は牝馬クラシックの勝ち馬を出すに止まっている

ということも言えます。

ただ、スペシャルウィークの愛娘シーザリオはよっぽどの能力を秘めた馬でした。父スペシャルウィークがSSの0交配馬、そして母キロフプロミエール(1990.4.15)が「★Sadler's Wells×★Habitat×★Le Fabuleux×Darius」という累代で、中島理論的には、ある意味反則的な配合でした(笑)。そして、シーザリオにとっては女という性に出たのが幸いしたのでしょう。順位闘争を演じるだけでよい牝馬同士の争いで、「2.50」という強烈な潜在能力値そのままに、力を発揮したのでした。

ついで、キストゥヘヴンの父アドマイヤベガは、古馬と一度も相まみえることなく3歳で引退しており、古馬を含めての頂点には立っていない馬です。同世代が古馬となってからはテイエムオペラオー(1996.3.13)が絶対的存在として君臨していました。短絡的思考で恐縮ですが、同世代によるジーワンレースだけを制して種牡馬入りした馬は、他世代を含めた頂点を知らない為、比較的良駒を残せるのではないでしょうか。

合わせて、残念ながらアドマイヤベガは満8歳の秋に早世しており、種牡馬として4世代を残すのみでした。 もし、産駒が「これ以上おとっつぁんの血は増えない」と、本能的に察知しているのならば、これからジーワン勝ちを収める牡馬が輩出されてもおかしくありません。はは、アルナスライン(2004.2.18)やクリスタルウイング(2005.3.18)に対する予防線のコメントだと思われた閲覧者様、その通りです(笑)

#余談。ふと名前を出しましたが、クリスタルウイングは良い馬ですね。「★アドマイヤベガ×Nureyev×★Sharpen Up×★Terrible Tiger」と4世代で3回の0リフレッシュを用いています。ざっくりと8代残牡先祖を見たところ「5/128」と推定します。明るめの鹿毛、顔に流れる作など、姿形を見ると最優性先祖である母父Nureyev(1977.5.2)通りの形相が出ているように思いますけれど、青葉賞(JpnII)2着で距離に対する適性は示しました。半姉トゥザヴィクトリー(1996.2.22)が2着に敗れた府中芝2400mのジーワンステージは、同じ1999年に父が駆けたVロードでもあります。という訳で、アドマイヤベガのラストクロップ、頑張って欲しいものです。

閑話休題。

あと、「黄金旅程」ステイゴールドについて触れておきますと、

  • やはり母が前年産駒なし後の仔

ですね。産駒ドリームジャーニーは母オリエンタルアート(1997.5.12)の初仔です。そして「ステイゴールド×メジロマックイーン×◆ノーザンテースト×Lt.Stevens」という組み合わせ。ブルードメアサイアーに異系を組み込み、グランドメアサイアーをクロスで0化という中島理論的に乙な配合。2歳でマイルJpnI戦を勝ち、3歳秋に2400mのJpnII戦を勝ったのは、お見事でした。

最後に。中島御大もおっしゃっていることですが、

  • 長子、次子による父系継承

ということでしょうか。フジキセキは父の初年度産駒、ダンスインザダークは父の2年度産駒ですね。合わせて、SS直孫初の古馬GI勝ち馬となったツルマルボーイはダンスインザダークの初年度産駒ですね。いちおう、この若年期の交配による父系継承というのは、中島御大がブログで披露される前から感じておりまして、母父にSSを持つ初めてのジーワン勝ち馬であるラインクラフト(2002.4.4)が桜花賞を制した際にも、ちょこっと書いていたのでした。

ある種牡馬の初年度から4年度位までの血を持つ子孫は、先祖となった種牡馬自身の若い活力により、飽和先祖となった血でも後世に血を残せる印象を持っているからです。ここでは例は挙げませんが、内国産種牡馬のうち、父系をつなげている馬たちの生年を確認してみるとよく分かります。

まま、私の卑小な脳みそではこんなことくらいしか書けませんでした。何かお気付きになったことがあったら、ご教示頂ければ幸いです。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月 5日 (月)

反骨精神。

英1000ギニー、ディヴァインライト産駒ナタゴラが優勝(netkeiba.com)

オウマイガッ!!(笑)

なんということでしょう、ディヴァインライト(1995.5.10)の仔であるNatagora(2005.2.18)が、英1000ギニー(GI)まで勝ってしまいましたよ。凄いなぁ。これは歴史的快挙!!

主な勝ち鞍が「テレビ山梨杯(準OP)」であるディヴァインライトが、まさか英クラシックホースの父になるなんて、種牡馬入り当初、誰が予想したでしょうか。ええ、もちろん、私も思いもよりませんでした(笑)

こうなると、ディヴァインライトの能力について中島理論的に求められる回答としては、

  1. サンデーサイレンス(1986.3.25)の0交配
  2. 22号族ナイトライト(1953)系の意外なほどの種牡馬能力の高さ
  3. 反骨精神

というところでしょうか。

1点目。「Sire of Sires」となりつつあるサンデーサイレンス。今春もフジキセキ(1992.4.15)産駒のSun Classique(2003.10.2)がドバイシーマクラシック(UAEGI)を制するなど、改めて、その血が世界で大いに認められつつあります。また、他にもジェニュイン(1992.4.28)タヤスツヨシ(1992.4.26)バブルガムフェロー(1993.4.11)など、南半球でシャトル供用されている種牡馬たちの仔も、オセアニアのGIレースで勝利を収めており、その血の確かさを見せつけています。

ただ、日本において目立った海外勝利として取り上げられているSS産駒の種牡馬といえば、アメリカンオークス招待S(米GI)を制した「Japanese Super Star」シーザリオ(2002.3.31)の父スペシャルウィーク(1995.5.2)、そして今回のディヴァインライトではないでしょうか。

ええ、両種牡馬に共通するところが「SSが満8歳時の0交配」ということですね。

2点目。ナイトライトの子孫、ひいてはシャダイプリマ(1970.2.11)の孫の、種牡馬としての一発はなかなか豪快です。皐月賞(現JpnI)馬ダイナコスモス(1983.3.25)はマイル8戦8勝のGI2勝馬トロットサンダー(1989.5.10)の父となり、そしてディヴァインライトは1マイルの英クラシック勝ち馬の父となりました。

  • ダイナコスモス「ハンターコム×ノーザンテースト×マリーノ×ラティフィケイション」
  • ディヴァインライト「★サンデーサイレンス×ノーザンテースト×マリーノ×ラティフィケイション」

牝系の持つ遺伝力。父となった時に現れたり、母となった時に現れたり、まちまちではありますが、この22号族の両頭は種牡馬としてホームランを放っていますね。

3点目。期せずして月刊「優駿」2008年5月号にて「非GI勝ち馬が種牡馬入りする理由」なる企画がなされています。「こんな中島理論使いが喜びそうなことを書かれるのは、恐らく吉沢譲治さんやろうなぁ」と思っていたら、案の定、吉沢さんによるものでした(笑)

詳しくは記事をご参照願いますが、この辺境Webでもちょいと触れておくと、

  1. フレンチデピュティ(1992.1.30)=ジェロームH(米GII)勝ち馬
    1. クロフネ(1998.3.31)=ジャパンカップダート(GI)勝ち馬
    2. アドマイヤジュピタ(2003.3.1)=天皇賞・春(GI)勝ち馬
    3. レジネッタ(2005.5.11)=桜花賞(JpnI)勝ち馬
    4. ピンクカメオ(2004.4.24)=NHKマイルカップ(JpnI)勝ち馬
    5. ノボジャック(1997.3.24)=JBCスプリント(現JpnI)勝ち馬
    6. フレンドシップ(2003.5.9)=ジャパンダートダービー(現JpnI)勝ち馬
  2. エンドスウィープ(1991.5.31)=ハイランダーS(加GIであるものの、当時は国際ノングレード)勝ち馬
    1. アドマイヤムーン(2003.2.23)=ジャパンカップ(GI)勝ち馬
    2. スイープトウショウ(2001.5.9)=宝塚記念(GI)勝ち馬
    3. ラインクラフト(2002.4.4)=桜花賞勝ち馬
    4. サウスヴィグラス(1996.4.19)=JBCスプリント勝ち馬

と、マイナーの域を出ない競走成績で終わった馬が、近年の日本のジーワン勝ち馬の父として名を連ねています。

そして、ディヴァインライトも、フレンチデピュティやエンドスウィープと同様に、マイナーな競走成績で終わった馬でした。上述した主な勝ち鞍テレビ山梨杯の他には、高松宮記念(GI)2着、マイラーズカップ(GII)2着、東京新聞杯(GIII)2着、阪急杯(GIII)2着と、好戦はするものの、重賞ではどうしてもあと一歩届きませんでした。

「なにくそ、種馬として世間を見返してやるわい!!」

フレンチデピュティやディヴァインライトがそう思っているかは分かりませんが(笑)、マイナーを覆そうとする反骨精神、ボスを目指す上昇志向が、種牡馬としての能力を支える一端になっているのかも知れませんね。

また、ディヴァインライトが英1000ギニー勝ち馬の父となったもうひとつの理由として、やはり彼の地では「SSの血の頻度が低い」ということが挙げられるのではないでしょうか。ましてや、ディヴァインライトの仏国初年度の種付け数は「22頭-当初は種付け数を8頭としておりましたが、正しくは22頭でした。あいすみません-だったとか。そして、生誕した産駒8頭のうちの1頭が、Natagoraでした。

SSの血は、おそらく、Northern Dancer(1961.5.27)やSt.Simon(1881)に勝るとも劣らない世界的な爆発力を持った血ですけれど、まだまだ日本国内で封じ込められています。

解き放たれたSSの血が、もっともっと、世界で疾走するところを見てみたいものです。

Natagora(2005.2.18)の4代血統表
ディヴァインライト(JPN)
鹿毛 1995.5.10
種付け時活性値:0.25

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963
Mountain Flower 1964
メルドスポート
栃栗毛 1979.4.5
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
Northern Dancer 1961.5.27
Lady Victoria 1962
シャダイプリマ
鹿毛 1970.2.11
マリーノ 1956.3.6
ナイトアンドデイ 1962.3.28
Reinamixa(FR)
芦毛 1994.5.9
仔受胎時活性値:0.50
Linamix(FR)
芦毛 1987.2.5
種付け時活性値:1.50
メンデス
芦毛 1981.4.2
ベリファ 1976.2.28
Miss Carina 1975.3.3
Lunadix
芦毛 1972.2.29
Breton 1967
Lutine 1966
Reine Margie(FR)
栗毛 1981.2.23
仔受胎時活性値:1.00
Margouillat(FR)
鹿毛 1970.2.28
種付け時活性値:0.50
ダイアトム 1962
Tita 1964.5.5
Reine Des Sables(FR)
栗毛 1966.3.2
仔受胎時活性値:1.50
★ミンシオ(FR)
鹿毛 1957.3.2
種付け時活性値:0.00
Begrolles(FR)
栗毛 1956.3.14
仔受胎時活性値:0.25(F4-I)

しかし、日本語表記を含めた4代血統表を作成すると、カタカナ馬名の馬が多いですね(笑)。まま、それもまたNatagoraに親近感を覚えるところです。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月 4日 (日)

第137回天皇賞・春(GI)。

1着アドマイヤジュピタ(2003.3.1)。スタートのタイミングが合わなかったものの、そこはサスガに岩田康誠騎手。無理に行かせず、落ち着いて、外から昨年の勝ち馬をマークする位置で進められました。4角から直線の脚色は際だって良く、栗毛が見事に跳ねていました。

マイナス8kgの仕上げ、ギリギリに見えましたけれど、そこは渾身だったのでしょう。気鋭の友道康夫調教師はGIレース初勝利、馬主の近藤利一オーナー、鞍上の岩田騎手も天皇賞初勝利。三者の思いは、テレビ中継における岩田騎手の勝利騎手インタビューの締めのひと言「メッチャ嬉しいです!!」に集約されるのでしょう。おめでとうございました。

2着メイショウサムソン(2003.3.7)。3角から4角。久しぶりに手応え良く進出してきたサムソンを見て、軽く身震いを覚えました。4角で外にふくれて、いったん4番手まで下がったものの、ラスト1ハロンの猛追は防衛王者の意地を見ました。「サムソン、頑張れ!!」と、何度も声が出ました。

武豊騎手はやはり恐ろしい人で、下見所とゲート以外のところでは、なるだけドリームパスポート(2003.3.14)が見えないところにサムソンを置いていたように思います。返し馬は違う方向へ、そして輪乗りの際もいちばん遠くのところで、サムソンの心の平静を保つようにされていたように見受けました。そんな鞍上の気遣いに応えたのか、サムソン、ここ一番では、やはり強かった。

3着アサクサキングス(2004.3.23)。1番人気馬、受けて立つ競馬をしていたように思います。先行4番手から頑張りましたが、前の2頭には及ばず3着。しかし、現4歳世代牡馬の旗頭、矜持は見せてくれたように思います。

菊花賞(JpnI)勝ちからもちろん距離不安はないと思いますけれど、軽くぴゅーっと行けるタイプなので、実際にはもうちょっと短い距離、2200m~2400mで真価を発揮するのかも知れません。これが母方の血なのかな、とも感じました。

結局、Phalaris(1913)系4代累代配合で、母が前年産駒無し後の仔、そしてサンデーサイレンス(1986.3.25)の血を持っていない5歳馬2頭で決着した、第137回天皇賞・春の結果でした。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年5月 3日 (土)

過去10年の天皇賞・春(GI)連対馬の4代血統構成について-念の為、復習-。

明日に迫った第137回天皇賞・春(GI)。今日は過去10年の連対馬について確認しておきます。

過去10年の天皇賞・春(GI)連対馬の4代血統構成について
年次 馬名
(生年月日)[受胎条件]
(上が1着、下が2着)
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1998年 メジロブライト
(1994.4.19)
[3-6]
メジロライアン[A]
(1.50)
マルゼンスキー[A]
(1.75)
ラディガ[B]
(1.00)
アドミラルバード[A]
(0.75)
ステイゴールド
(1994.3.24)
[2-2]
サンデーサイレンス[A]
(1.75)
ディクタス[C]
(1.00)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
Princely Gift[A●]
(1.50)
1999年 スペシャルウィーク
(1995.5.2)
[5-5]
サンデーサイレンス[A]
(0.00)
マルゼンスキー[A]
(1.00)
セントクレスピン[C]
(1.25)
ヒンドスタン[B]
(0.25)
メジロブライト
(1994.4.19)
[3-6]
メジロライアン[A]
(1.50)
マルゼンスキー[A]
(1.75)
ラディガ[B]
(1.00)
アドミラルバード[A]
(0.75)
2000年 テイエムオペラオー
(1996.3.13)
[-7]
オペラハウス[A●]
(1.75)
Blushing Groom[A●]
(0.25)
Key to the Kingdom[A]
(1.75)
Drone[A]
(1.00)
ラスカルスズカ
(1996.4.17)[4-4]
コマンダーインチーフ[A]
(1.25)
★Miswaki[x]
(0.00)
Ack Ack[z]
(1.50)
Never Bend[A]
(1.25)
2001年 テイエムオペラオー
(1996.3.13)
[-7]
オペラハウス[A●]
(1.75)
Blushing Groom[A●]
(0.25)
Key to the Kingdom[A]
(1.75)
Drone[A]
(1.00)
メイショウドトウ
(1996.3.25)
[3-8]
Big Stone[A]
(1.25)
★Affirmed[x]
(0.00)
Nijinsky[A]
(0.25)
First Landing[A]
(1.25)
2002年 マンハッタンカフェ
(1998.3.5)
[-5]
サンデーサイレンス[A]
(0.75)
Law Society[B]
(1.25)
Luciano[C]
(0.00)
Ticino[F]
(1.50)
ジャングルポケット
(1998.5.7)
[4-4]
トニービン[A]
(1.50)
Nureyev[A]
(1.00)
Nodouble[C]
(1.25)
Daryl's Joy[C]
(1.625)
2003年 ヒシミラクル
(1999.3.31)
[3-3]
サッカーボーイ[C]
(1.25)
シェイディハイツ[A]
(1.75)
ラナーク[A]
(1.75)
フィダルゴ[A]
(1.25)
サンライズジェガー
(1998.5.19)[-2]
リアルシャダイ[A]
(0.50)
トウショウボーイ[A●]
(0.50)
ノーザンテースト[A]
(0.50)
エルセンタウロ[A]
(1.875)
2004年 イングランディーレ
(1999.5.21)
[5-7]
★ホワイトマズル[A]
(0.00)
リアルシャダイ[A]
(1.50)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
ガーサント[G]
(1.50)
ゼンノロブロイ
(2000.3.27)
[5-5]
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
マイニング[x]
(1.25)
Clever Trick[A]
(1.75)
Pia Star[C]
(0.25)
2005年 スズカマンボ
(2001.4.28)
[3-3]
サンデーサイレンス[A]
(1.50)
Kingmambo[x]
(1.00)
Nijinsky[A]
(0.50)
Key to the Mint[B]
(1.50)
ビッグゴールド
(1998.3.21)[4?-4?]
ブライアンズタイム[A]
(1.00)
Mr.Prospector[x]
(1.75)
Raise a Cup[x]
(1.75)
Tim Tam[y]
(0.75)
2006年 ディープインパクト
(2002.3.25)
[7-7]
サンデーサイレンス[A]
(1.75)
Alzao[A]
(0.50)
Busted[F]
(1.25)
Queen's Hussar[A]
(0.50)
リンカーン
(2000.3.18)
[初仔]
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
トニービン[A]
(0.50)
Sadler's Wells[A●]
(1.50)
★イングリッシュプリンス[A]
(0.00)
2007年 メイショウサムソン
(2003.3.7)
[初仔]
オペラハウス[A●]
(1.50)
ダンシングブレーヴ[A]
(1.25)
サンプリンス[A●]
(1.25)
フォルティノ[A]
(1.00)
エリモエクスパイア
(2003.5.12)[初仔]
スキャターザゴールド[x]
(1.25)
コマンダーインチーフ[A]
(1.75)
Blushing Groom[A●]
(1.75)
Hatchet Man[F]
(0.25)

見難い表にお付き合い頂き、ありがとうございます(苦笑)。はてさて、皆様にとって、気になるデータは、ありますでしょうか?

Phalaris(1913)系の4代累代配合で連対を果たした馬については先日示しましたが、上記の表でチラと現れる血統因子では、私はLyphard(1969.5.10)系が気になります。開幕2週目の良い馬場状態が合うのか、硬質なスピードを基調とするLyphard系が良い感じに目に映ります。2000年2着のラスカルスズカ、2004年1着のイングランディーレが直父系、2007年1着メイショウサムソン、2着エリモエクスパイアが共に母父系に持っていますね。

と、書いていたら、今年の出走予定馬のうち、4代血統構成にLyphard系を持っているのは2頭。直父系に持っているのが昨年の菊花賞(JpnI)馬アサクサキングス(2004.3.23)、母父系に持っているのが昨年の勝ち馬メイショウサムソン。なんでぇ、自分が応援したい馬を持ち上げているだけじゃねぇか(笑)

また、気になったのは、過去10年の連対馬は4代血統構成にHerod(1758)系とMatchem(1748)系を持ち合わせている馬は1頭もいない、ということですね。20頭いずれも、字面上はEclipse(1764.4.1)系の世代交代が進んだ分枝どうしを4代血統構成に持っている、ということになります。

あと、単純なことながら、サンデーサイレンス(1986.3.25)の孫は、内孫、外孫含めて、まだ連対を果たしていませんね。

今回は過去10年の連対馬について確認しておりますが、過去20年にさかのぼって連対馬を確認した時、ふと気付いたことがありました。

それは「なんだ言いながら、優勝馬が再度出走した際には、ほとんどが連対を果たしている」という事実です。以下に改めて表にしておきますので、ご参照ください。

過去20年の天皇賞・春の優勝馬が複数回出走した時の着順について
NO. 馬名
(生年月日) [母の受胎条件]
最初の連対年
着順
2回目の連対年
着順
3回目の連対年
着順
1 イナリワン
(1984.5.7)
[4-4]
1989年
1着
1990年
2着
無し
2 メジロマックイーン
(1987.4.3)
[5-5]
1991年
1着
1992年
1着
1993年
2着
3 ライスシャワー
(1989.3.5)
[4-4]
1993年
1着
1995年
1着
無し
4 サクラローレル
(1991.5.8)
[2-2]
1996年
1着
1997年
2着
無し
5 メジロブライト
(1994.4.19)
[3-6]
1998年
1着
1999年
2着
無し
6 テイエムオペラオー
(1996.3.13)
[-7]
2000年
1着
2001年
1着
無し
7 ヒシミラクル
(1999.3.31)
[3-3]
2003年
1着
2005年
16着(泣)
無し

最後のヒシミラクルでオチが付いてしまいましたが、それでも、7頭で延べ[10-4-0-1]という成績です。まま、これとよく似たことを、昨年の天皇賞・秋(GI)で行って痛い目に遭いましたので、あくまで傾向です。だいたい、こういうデータは気付いた時に「ありゃりゃ」となるものです(笑)

まま、とは言うものの、やはり「いずれ違わぬ名馬たち」というところでしょう。こういうデータを見ると「天皇賞は格がモノを言う」感じがします。近走の不振から「劣勢」が伝えられる昨年の優勝馬メイショウサムソンにとっては、少しだけでも追い風となりますでしょうか。蛇足ですが、上の表からは、優勝馬が連年で出走した場合は、必ず連対を果たしているということも言えますね。

しかし、こうして見ると、メジロマックイーンという馬が、如何に、もの凄い名馬であるかよく分かりますね。3年連続で出走するだけでも大変なのに、満4歳、5歳と連覇を果たして6歳で2着。能力の減退どころか、6歳秋には京都芝2400mを2分22秒7の猛レコードで駆けました。メジロイズムの結晶の恐ろしさ、15年の歳月を経ても、まったく色あせることはありません。そんなメジロマックイーンの仔が、初めて天皇賞・春の舞台に挑むとなれば、応援したくなるのが心情です。

ではでは、今日はこのへんで♪ 

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2008年5月 1日 (木)

第137回天皇賞・春(GI)出走予定馬の4代血統構成について。

という訳で、必然的な流れとして、出走予定馬たちの4代血統構成について確認しておきます。

第137回天皇賞・春出走予定馬の4代血統構成について

馬名
(生年月日)[受胎条件]
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1 サンバレンティン
(2001.3.9)[3-9]
スペシャルウィーク[A]
(1.25)
ノーザンテースト[A]
(1.50)
ガーサント[G]
(1.50)
Red God[A●]
(0.75)
2 アドマイヤフジ
(2002.3.1)
[4-4]
アドマイヤベガ[A]
(1.25)
Be My Guest[A]
(0.25)
★Ela-Mana-Mou[A]
(0.00)
Val de Loir[F]
(1.00)
3 アドマイヤモナーク
(2001.2.27)[2-2]
ドリームウェル[A●]
(1.25)
トニービン[A]
(0.75)
Danzig[A]
(1.50)
Drone[A]
(1.75)
4 ホクトスルタン
(2004.5.11)[3-3]
メジロマックイーン[E]
(0.00)
サンデーサイレンス[A]
(0.25)
リアルシャダイ[A]
(0.50)
ノーザンテースト[A]
(0.75)
5 トウカイエリート
(2000.5.2)[-12]
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
ナイスダンサー[A]
(1.00)
ファバージ[A●]
(1.75)
アトランティス[E]
(1.50)
6 アドマイヤメイン
(2003.3.13)
[3-3]
サンデーサイレンス[A]
(0.00)
ヘクタープロテクター[x]
(1.25)
Assert[A]
(1.75)
Mount Hagen[A]
(1.00)
7 ドリームパスポート
(2003.3.14)
[初仔]
フジキセキ[A]
(0.50)
トニービン[A]
(1.50)
ディクタス[C]
(1.00)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
8 メイショウサムソン
(2003.3.7)
[初仔]
オペラハウス[A●]
(1.50)
ダンシングブレーヴ[A]
(1.25)
サンプリンス[A●]
(1.25)
フォルティノ[A]
(1.00)
9 ドリームパートナー
(2000.3.15)[2-2]
エリシオ[A●]
(1.50)
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
Nijinsky[A]
(1.75)
Key to the Mint[B]
(1.50)
10 ポップロック
(2001.3.19)[3-3]
エリシオ[A●]
(1.75)
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
Secretariat[A]
(1.75)
★Icecapade[A]
(0.00)
11 トウカイトリック
(2002.2.26)[5-5]
エルコンドルパサー[x]
(1.50)
Silver Hawk[A]
(0.50)
Explodent[A]
(1.75)
Bolero[z]
(1.75)
12 アイポッパー
(2000.3.21)[初仔]
サッカーボーイ[C]
(1.50)
サンデーサイレンス[A]
(1.75)
Nijinsky[A]
(0.75)
Jester[y]
(1.00)
13 アサクサキングス
(2004.3.23)
[2-2]
ホワイトマズル[A]
(1.25)
サンデーサイレンス[A]
(0.25)
What Luck[A]
(1.75)
Tentam[D]
(1.75)
14 アドマイヤジュピタ
(2003.3.1)[-3]
フレンチデピュティ[A]
(0.50)
リアルシャダイ[A]
(1.75)
Assert[A]
(1.75)
Mount Hagen[A]
(1.00)

昨年、過去20年の天皇賞・春連対馬を確認した時にまとめたのは、

  1. 天皇賞・春では4代血統構成にHampton系を持つ馬に注意
  2. Hampton系に準じてSt.Simon系、Blandford系を持つ馬にも注意
  3. 2000年代に入って初めてPhalaris4本掛けの1着馬-テイエムオペラオー-が現れた
  4. 2000年代に入ってRaise a Native系を持つ馬の活躍も目立ち始めている

ということでした。併せて「リアルシャダイの血」「Red Godの血」を持つ馬に注意をするということも書きました。今年もこのまとめに沿って、各馬の4代血統構成に配されている父系や種牡馬を確認してみます。

1点目のHampton(1872)系を持つ馬。今回の出走予定馬のうちHampton系を持つ馬はアイポッパーとドリームパスポートの2頭。受胎条件は共に母の初仔である両馬。ただし、前者は満8歳という高齢がネック、後者は転厩後4ヵ月ということで東西移動による磁場の影響が心配-とは言うものの、昨年4月の骨折後の休養先が新冠のコスモビューファームだったので、磁場の影響という観点からは、実は美浦転厩が奏功しているかも知れません-。

2点目のSt.Simon(1881)系、Blandford(1919.5.26)系を持つ馬。今回の出走予定馬のうちSt.Simon系を持つ馬はドリームパートナー1頭。史上初のせん馬による出走は、京都芝外回り2200mのエリザベス女王杯(GI)も制したダンスパートナー(1992.5.25)の仔によりなされます。また、Blandford系を持つ馬はアドマイヤフジ1頭。母アドマイヤラピス(1992.4.15)は嵐山S(OP)を勝ちステイヤーズS(GII)2着の長距離得意牝馬でしたが、アドマイヤフジは重戦車級の大柄であることもあり、どちらかというと中距離指向の様子です。

3点目のPhalaris(1913)4本掛けの馬。昨年の勝ち馬メイショウサムソンは、同じオペラハウス(1988.2.24)産駒であるテイエムオペラオー(1996.3.13)に続きました。今年の出走予定馬のうちPhalaris4本掛けの馬は、アドマイヤジュピタ、アドマイヤメイン、アドマイヤモナーク、ポップロック、メイショウサムソンの5頭です。前回も述べましたが、この否定的要素をはね返すには、母の受胎条件の良さが、まず必要となるようです。5頭のうち母の受胎条件が良い馬は、アドマイヤジュピタ、メイショウサムソンの2頭です。

4点目のRaise a Native(1961)系を持つ馬。今年の出走予定馬のうちRaise a Native系を持つ馬は、直父系に持つトウカイトリック、母父系にアドマイヤメインという2頭。トウカイトリックは昨年僅差の3着でしたね。また、今回は、なんだか露払いのように扱われ加減のアドマイヤメインですが、彼とて日本ダービー(現JpnI)2着、菊花賞3着の兵です。

ついで、リアルシャダイ(1979.5.27)の血。今回の出走予定馬のうち、母父に持つアドマイヤジュピタ、祖母父に持つホクトスルタン。生まれて初めて意識を持って見たGIレースが1992年の菊花賞(現JpnI)である私は、どうしても「淀の長距離戦はリアルシャダイ」というインプリンティングがなされているようです(苦笑)。両馬は上位人気が予想されますけれど、シルシを回しそうです。

そして、Red God(1954)の血。今回の出走予定馬のうち、持ち合わせているのはサンバレンティン1頭。インティライミ(2002.4.6)の全兄、果たして。

↑のピックアップでは名前が挙がらなかった、昨年の菊花賞馬アサクサキングス。そんな彼の牝系は、実は淀を得手としているのかも知れません。自身が淀の芝外回り戦で2戦2勝、そして伯父ジェニュイン(1992.4.28)が淀の芝外回り1600m戦であるマイルCS(GI)の勝ち馬ですね。また、なんだ言いながら自身2400m以上のレースでは[1-2-0-0]と連を外していないあたりに長距離に対する適性も見えます。そして、明け4歳の菊花賞馬が天皇賞・春で良績を残しているのは周知ですしね。

最後に。ほうぼうで言われていますが、ホクトスルタンには「父仔4代天皇賞制覇」という大偉業がかかっています。彼は、4代血統構成に配された種牡馬だけを見れば、まさに「淀芝3200mの申し子」という感じです。天皇賞・春について確認すると、父メジロマックイーン(1987.4.3)は1着2回2着1回、母父サンデーサイレンス(1986.3.25)は直仔が4勝、祖母父リアルシャダイは直仔ライスシャワー(1989.3.5)が1着2回、曾祖母父ノーザンテースト(1971.3.15)は直仔アンバーシャダイ(1977.3.10)が1着1回2着1回。ついで言うと、高祖母父シーホーク(1963.3.16)の直仔モンテプリンス(1977.4.1)、モンテファスト(1978.5.29)兄弟も天皇賞・春を制していますね(笑)

さて、メジロマックイーンの種牡馬としての生活についてちょこっとだけ記しておきます。彼の生涯における種付頭数、生産頭数は以下の表の通りです。

メジロマックイーンの通算種付頭数および生産頭数について
種付年度 種付頭数 生産頭数 産駒生誕率
(=生産頭数/種付頭数)
1994 98 84 0.86
1995(★) 88 65 0.74
1996 80 53 0.66
1997 82 58 0.71
1998 149 103 0.69
1999 100 59 0.59
2000 83 45 0.54
2001 142 87 0.61
2002 81 42 0.52
2003(★) 64 42 0.66
2004 54 30 0.56
2005 14 10 0.71
2006 3 2 0.67
(累計) 1008 680 0.67

初年度産駒エイダイクイン(1995.4.15)が活躍した1998年、タイムフェアレディ(1998.2.24)が産駒として久しぶりに中央重賞を制した2001年。この2年の種付頭数が突出して多いですね。また、単純な計算ですが、初年度の産駒生誕率「0.86」を最高として、後は0.75を上回る産駒生誕率を得ることはありませんでした。メジロマックイーンが市場種牡馬としての役割を最後に果たしたのは、2003年の0交配の年なのでしょう。その中からホクトスルタンが現れました。

netkeibaで確認したところ、中央で現役のメジロマックイーン産駒の牡馬は20頭。その内、ホクトスルタンと同じ2004年生まれは、スルタン自身を含めて5頭。そして、現状、スルタンと同じ条件で走るマックイーン産駒は皆無です。こうなると、異系であるTourbillon(1928)の血が、上級条件までこぎつけたならば、騒ぎ出すように思います。

また、父仔3代天皇賞制覇による統領性のワーストは、0遺伝により、なんとかクリアにならないものかと考えています。0遺伝の本来の意味は、形相の遺伝がなされない、ということですので……。

まま、ホクトスルタンには、なんとか頑張ってほしいものです。「ダテに伊藤●二先生に目を付けられて、無理やり転厩した訳ではありません!!」というところを見せてほしいものです(苦笑)

ではでは、今日はこのへんで♪

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