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2008年5月 1日 (木)

第137回天皇賞・春(GI)出走予定馬の4代血統構成について。

という訳で、必然的な流れとして、出走予定馬たちの4代血統構成について確認しておきます。

第137回天皇賞・春出走予定馬の4代血統構成について

馬名
(生年月日)[受胎条件]
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
1 サンバレンティン
(2001.3.9)[3-9]
スペシャルウィーク[A]
(1.25)
ノーザンテースト[A]
(1.50)
ガーサント[G]
(1.50)
Red God[A●]
(0.75)
2 アドマイヤフジ
(2002.3.1)
[4-4]
アドマイヤベガ[A]
(1.25)
Be My Guest[A]
(0.25)
★Ela-Mana-Mou[A]
(0.00)
Val de Loir[F]
(1.00)
3 アドマイヤモナーク
(2001.2.27)[2-2]
ドリームウェル[A●]
(1.25)
トニービン[A]
(0.75)
Danzig[A]
(1.50)
Drone[A]
(1.75)
4 ホクトスルタン
(2004.5.11)[3-3]
メジロマックイーン[E]
(0.00)
サンデーサイレンス[A]
(0.25)
リアルシャダイ[A]
(0.50)
ノーザンテースト[A]
(0.75)
5 トウカイエリート
(2000.5.2)[-12]
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
ナイスダンサー[A]
(1.00)
ファバージ[A●]
(1.75)
アトランティス[E]
(1.50)
6 アドマイヤメイン
(2003.3.13)
[3-3]
サンデーサイレンス[A]
(0.00)
ヘクタープロテクター[x]
(1.25)
Assert[A]
(1.75)
Mount Hagen[A]
(1.00)
7 ドリームパスポート
(2003.3.14)
[初仔]
フジキセキ[A]
(0.50)
トニービン[A]
(1.50)
ディクタス[C]
(1.00)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
8 メイショウサムソン
(2003.3.7)
[初仔]
オペラハウス[A●]
(1.50)
ダンシングブレーヴ[A]
(1.25)
サンプリンス[A●]
(1.25)
フォルティノ[A]
(1.00)
9 ドリームパートナー
(2000.3.15)[2-2]
エリシオ[A●]
(1.50)
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
Nijinsky[A]
(1.75)
Key to the Mint[B]
(1.50)
10 ポップロック
(2001.3.19)[3-3]
エリシオ[A●]
(1.75)
サンデーサイレンス[A]
(1.25)
Secretariat[A]
(1.75)
★Icecapade[A]
(0.00)
11 トウカイトリック
(2002.2.26)[5-5]
エルコンドルパサー[x]
(1.50)
Silver Hawk[A]
(0.50)
Explodent[A]
(1.75)
Bolero[z]
(1.75)
12 アイポッパー
(2000.3.21)[初仔]
サッカーボーイ[C]
(1.50)
サンデーサイレンス[A]
(1.75)
Nijinsky[A]
(0.75)
Jester[y]
(1.00)
13 アサクサキングス
(2004.3.23)
[2-2]
ホワイトマズル[A]
(1.25)
サンデーサイレンス[A]
(0.25)
What Luck[A]
(1.75)
Tentam[D]
(1.75)
14 アドマイヤジュピタ
(2003.3.1)[-3]
フレンチデピュティ[A]
(0.50)
リアルシャダイ[A]
(1.75)
Assert[A]
(1.75)
Mount Hagen[A]
(1.00)

昨年、過去20年の天皇賞・春連対馬を確認した時にまとめたのは、

  1. 天皇賞・春では4代血統構成にHampton系を持つ馬に注意
  2. Hampton系に準じてSt.Simon系、Blandford系を持つ馬にも注意
  3. 2000年代に入って初めてPhalaris4本掛けの1着馬-テイエムオペラオー-が現れた
  4. 2000年代に入ってRaise a Native系を持つ馬の活躍も目立ち始めている

ということでした。併せて「リアルシャダイの血」「Red Godの血」を持つ馬に注意をするということも書きました。今年もこのまとめに沿って、各馬の4代血統構成に配されている父系や種牡馬を確認してみます。

1点目のHampton(1872)系を持つ馬。今回の出走予定馬のうちHampton系を持つ馬はアイポッパーとドリームパスポートの2頭。受胎条件は共に母の初仔である両馬。ただし、前者は満8歳という高齢がネック、後者は転厩後4ヵ月ということで東西移動による磁場の影響が心配-とは言うものの、昨年4月の骨折後の休養先が新冠のコスモビューファームだったので、磁場の影響という観点からは、実は美浦転厩が奏功しているかも知れません-。

2点目のSt.Simon(1881)系、Blandford(1919.5.26)系を持つ馬。今回の出走予定馬のうちSt.Simon系を持つ馬はドリームパートナー1頭。史上初のせん馬による出走は、京都芝外回り2200mのエリザベス女王杯(GI)も制したダンスパートナー(1992.5.25)の仔によりなされます。また、Blandford系を持つ馬はアドマイヤフジ1頭。母アドマイヤラピス(1992.4.15)は嵐山S(OP)を勝ちステイヤーズS(GII)2着の長距離得意牝馬でしたが、アドマイヤフジは重戦車級の大柄であることもあり、どちらかというと中距離指向の様子です。

3点目のPhalaris(1913)4本掛けの馬。昨年の勝ち馬メイショウサムソンは、同じオペラハウス(1988.2.24)産駒であるテイエムオペラオー(1996.3.13)に続きました。今年の出走予定馬のうちPhalaris4本掛けの馬は、アドマイヤジュピタ、アドマイヤメイン、アドマイヤモナーク、ポップロック、メイショウサムソンの5頭です。前回も述べましたが、この否定的要素をはね返すには、母の受胎条件の良さが、まず必要となるようです。5頭のうち母の受胎条件が良い馬は、アドマイヤジュピタ、メイショウサムソンの2頭です。

4点目のRaise a Native(1961)系を持つ馬。今年の出走予定馬のうちRaise a Native系を持つ馬は、直父系に持つトウカイトリック、母父系にアドマイヤメインという2頭。トウカイトリックは昨年僅差の3着でしたね。また、今回は、なんだか露払いのように扱われ加減のアドマイヤメインですが、彼とて日本ダービー(現JpnI)2着、菊花賞3着の兵です。

ついで、リアルシャダイ(1979.5.27)の血。今回の出走予定馬のうち、母父に持つアドマイヤジュピタ、祖母父に持つホクトスルタン。生まれて初めて意識を持って見たGIレースが1992年の菊花賞(現JpnI)である私は、どうしても「淀の長距離戦はリアルシャダイ」というインプリンティングがなされているようです(苦笑)。両馬は上位人気が予想されますけれど、シルシを回しそうです。

そして、Red God(1954)の血。今回の出走予定馬のうち、持ち合わせているのはサンバレンティン1頭。インティライミ(2002.4.6)の全兄、果たして。

↑のピックアップでは名前が挙がらなかった、昨年の菊花賞馬アサクサキングス。そんな彼の牝系は、実は淀を得手としているのかも知れません。自身が淀の芝外回り戦で2戦2勝、そして伯父ジェニュイン(1992.4.28)が淀の芝外回り1600m戦であるマイルCS(GI)の勝ち馬ですね。また、なんだ言いながら自身2400m以上のレースでは[1-2-0-0]と連を外していないあたりに長距離に対する適性も見えます。そして、明け4歳の菊花賞馬が天皇賞・春で良績を残しているのは周知ですしね。

最後に。ほうぼうで言われていますが、ホクトスルタンには「父仔4代天皇賞制覇」という大偉業がかかっています。彼は、4代血統構成に配された種牡馬だけを見れば、まさに「淀芝3200mの申し子」という感じです。天皇賞・春について確認すると、父メジロマックイーン(1987.4.3)は1着2回2着1回、母父サンデーサイレンス(1986.3.25)は直仔が4勝、祖母父リアルシャダイは直仔ライスシャワー(1989.3.5)が1着2回、曾祖母父ノーザンテースト(1971.3.15)は直仔アンバーシャダイ(1977.3.10)が1着1回2着1回。ついで言うと、高祖母父シーホーク(1963.3.16)の直仔モンテプリンス(1977.4.1)、モンテファスト(1978.5.29)兄弟も天皇賞・春を制していますね(笑)

さて、メジロマックイーンの種牡馬としての生活についてちょこっとだけ記しておきます。彼の生涯における種付頭数、生産頭数は以下の表の通りです。

メジロマックイーンの通算種付頭数および生産頭数について
種付年度 種付頭数 生産頭数 産駒生誕率
(=生産頭数/種付頭数)
1994 98 84 0.86
1995(★) 88 65 0.74
1996 80 53 0.66
1997 82 58 0.71
1998 149 103 0.69
1999 100 59 0.59
2000 83 45 0.54
2001 142 87 0.61
2002 81 42 0.52
2003(★) 64 42 0.66
2004 54 30 0.56
2005 14 10 0.71
2006 3 2 0.67
(累計) 1008 680 0.67

初年度産駒エイダイクイン(1995.4.15)が活躍した1998年、タイムフェアレディ(1998.2.24)が産駒として久しぶりに中央重賞を制した2001年。この2年の種付頭数が突出して多いですね。また、単純な計算ですが、初年度の産駒生誕率「0.86」を最高として、後は0.75を上回る産駒生誕率を得ることはありませんでした。メジロマックイーンが市場種牡馬としての役割を最後に果たしたのは、2003年の0交配の年なのでしょう。その中からホクトスルタンが現れました。

netkeibaで確認したところ、中央で現役のメジロマックイーン産駒の牡馬は20頭。その内、ホクトスルタンと同じ2004年生まれは、スルタン自身を含めて5頭。そして、現状、スルタンと同じ条件で走るマックイーン産駒は皆無です。こうなると、異系であるTourbillon(1928)の血が、上級条件までこぎつけたならば、騒ぎ出すように思います。

また、父仔3代天皇賞制覇による統領性のワーストは、0遺伝により、なんとかクリアにならないものかと考えています。0遺伝の本来の意味は、形相の遺伝がなされない、ということですので……。

まま、ホクトスルタンには、なんとか頑張ってほしいものです。「ダテに伊藤●二先生に目を付けられて、無理やり転厩した訳ではありません!!」というところを見せてほしいものです(苦笑)

ではでは、今日はこのへんで♪

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コメント

いつも血統の勉強をさせにきてもらってます.
今回の1・2着は有る意味必然.だっかもしれませんね.
実績あるサムソンがパドックで目一仕上ってきてました.
四位の行儀悪い乗り方で立直すロスが無ければ、
突き抜けていたのはやはりサムソン.
血統的・成績的・強運的に戴冠は岩田でしたが(笑)
置いといて、活性値が毛色に関係すると思ってましたが、
サムソン,Aジュピタはその通りなのでしょうか?
また、
Phalaris4本掛けの馬は…の5頭…否定的要素をはね返すには…受胎条件の良さが必要
受胎条件が良い馬は、アドマイヤジュピタ、メイショウサムソンの2頭.これが核心を突いていると思うのですが如何?
他、
近藤さんて金で高馬買うイメージですが、
血統には詳しい人かもしれませんねゼロ理論的には(笑)

母父の損得を集計してみる気になってしまったこの頃です.
それにしても、
初仔・空胎・不受は、馬券の基本ですね(笑)
自分今回パドックでアイに騙されたのもありますが、
男藤田アイ⇔豊サムソンでガチ勝負行ってしまい、
連下の印UPを新聞にメモしときながら、痛恨の馬連無し.

投稿: メルカッツ | 2008年5月 5日 (月) 03時16分

スイマセン.書キコ足らずでした.
質問したかったのですが、
Phalaris4本掛けの馬は…の5頭…否定的要素をはね返すには…受胎条件の良さが必要
についてもう少し詳しく教えて下さい.
Phalaris4本掛けの馬は、狙ってはいけないのでしょうか?
否定的要素の意図は??
受胎条件は初仔空胎不受ですよね???

投稿: | 2008年5月 5日 (月) 03時20分

◎メルカッツ様
いつもお世話になっております。

>活性値が毛色に関係すると思ってましたが、
>サムソン,Aジュピタはその通りなのでしょうか?
中島理論的な見解では形相の対象である先祖の毛色が出る、という感じですが、実際にはまちまちですね。アドマイヤジュピタの栗毛は「あー、お父さんがフレンチデピュティだからなぁ」と思うのが自然ですものね。

ただ、中島理論的な解法もあるにはあり、

フレンチデピュティ 0.50
リアルシャダイ 1.75
Assert 1.75
Mount Hagen 1.00

というアドマイヤジュピタの4代血統構成で、活性値の大小比較を行った際、私は機械的により近い先祖であるリアルシャダイを最優性先祖としました。

しかし、リアルシャダイは5月27日という遅い生まれですので、実際にはAssertが最優性先祖になるのではないかと思います。

ここでAssertを最優性先祖とすると、
(1.75-0.50)/0.25=5
より5世代前の先祖が形相の対象として引っ張り出されていることになります。

活性値を頼りに5世代前まで順に辿ると、ジェイズジュエリー→アサーション→Assert→Irish Bird→Sea Bird。Sea Birdは栗毛であり、その栗毛が現れた、という解釈も可能です。

まま、やっぱり「あー、お父さんがフレンチデピュティだからなぁ」と思うのが自然ですが(笑)


>近藤さんて金で高馬買うイメージですが、
>血統には詳しい人かもしれませんねゼロ理論的には(笑)
手前味噌で恐縮ですが、かつて近藤オーナーの所持されたGI馬たちの共通点を確認したことがあります。
http://blog.takayoshiohashi.com/nakajima/2006/09/post_a2ac.html

現時点で近藤オーナーが所持された馬でJRAGIを制した馬は7頭。アドマイヤベガ、アドマイヤコジーン、アドマイヤドン、アドマイヤマックス、アドマイヤグルーヴ、アドマイヤムーン、そしてアドマイヤジュピタ。

ムーンを除く6頭は、いずれも「母が前年産駒なし後の仔」という共通点があります。初仔がベガ、コジーン、グルーヴの3頭。空胎後の仔がドン、マックスの2頭。そして不受胎後の仔がジュピタ。

GI勝ち馬を見ると、なんだ言いながら、中島理論的には的を射た馬選びをされているように見受けますね(笑)


>Phalaris4本掛けの馬は…の5頭…否定的要素をはね返すには…受胎条件の良さが必要
もちろん、狙ってはいけない訳ではなく、狙うならばなんらかの後押しの要素がいると考えています。

「雑種強勢」を基本とする中島理論では、字面上Phalaris系4代累代配合の馬というのは、本来、やはり否定的に捉えられるものだと考えます。本当は組み合わせのバリエーションが豊かな配合が良い。

けれど、現実には字面上Phalaris4代累代配合の馬がジーワンレースでも、バリバリ活躍している。そして、そのような配合馬たちが活躍するための後押しとして必要なのが、母の受胎条件の良さ、イコール、母が前年産駒なし後、ということを書きたかったのでした。

特にPhalaris系4代累代配合の「牡馬」に関しては、母の受胎条件を加味するのが良いというのが、最近つとに思うところです。

ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました♪

投稿: オオハシ%秘密馬券クラブ | 2008年5月 5日 (月) 13時13分

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