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2008年1月12日 (土)

2008年の3歳牡馬勢の4代血統構成について。

先日から少しずつ現3歳の血統について確認をしているのですが、簡単に牡馬の現有勢力における4代血統構成を以下に記しておきます。

2008年クラシック世代の牡馬GI候補生たちの4代血統構成(其の壱)
馬名
(生年月日)

(父系)
母父
(父系)
祖母父
(父系)
曾祖母父
(父系)
オプション
ゴスホークケン
(2005.3.3)
Bernstein
(Storm Bird系)
Grand Slam
(Mr.Prospector系)
Kris S.
(Roberto系)
Cyane
(Turn-to系)
父産駒日本極少数
イイデケンシン
(2005.4.21)
サンダーガルチ
(Mr.Prospector系)
Theatrical
(Nureyev系)
Alydar
(Raise a Native系)
Bold Commander
(Bold Ruler系)
父産駒日本少数
キャプテントゥーレ
(2005.4.5)
アグネスタキオン
(SS系)
トニービン
(ゼダーン系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
◆ロイヤルスキー
(Bold Ruler系)
  
アポロドルチェ
(2005.4.10)
Officer
(In Reality系)
Summer Squall
(Storm Bird系)
Honey Jay
(Black Toney系)
Mt.Hope
(Nasrullah系)
直父系Matchem系
5代アウトクロス
ディアヤマト
(2005.3.11)
テイエムサンデー
(SS系)
ダンシングブレーヴ
(Lyphard系)
スティールハート
(Habitat系)
ムーティエ
(Sicambre系)
父初年度産駒
父産駒極少数
サブジェクト
(2005.2.17)
フジキセキ
(SS系)
Dixieland Band
(Northern Dancer系)
Slew o'Gold
(Seattle Slew系)
Couger
(Bois Roussel系)
  
オリエンタルロック
(2005.4.28)
マンハッタンカフェ
(SS系)
Mt.Livermore
(Blushing Groom系)
New Prospect
(Never Bend系)
Johns Joy
(Teddy系)
  
フサイチアソート
(2005.2.16)
トワイニング
(Mr.Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
★Stop the Music
(Hail to Reason系)
  
ディラクエ
(2005.5.14)
フサイチコンコルド
(Nijinsky系)
ホワイトマズル
(Lyphard系)
トニービン
(ゼダーン系)
Forceten
(Forli系)
  
マルブツイースター
(2005.4.4)
サクラバクシンオー
(Princely Gift系)
ウォーニング
(In Reality系)
Conquistador Cielo
(Mr.Prospector系)
◆Northen Dancer
(Nearctirc系)
  
レッツゴーキリシマ
(2005.4.30)
メジロライアン
(ノーザンテースト系)
バイアモン
(Blushing Groom系)
ボールドラッドUSA
(Bold Ruler系)
Buckpasser
(Tom Fool系)
  
タケミカヅチ
(2005.4.9)
ゴールドアリュール
(SS系)
マルゼンスキー
(Nijinsky系)
ヴェンチア
(Relic系)
ゲイタイム
(Hyperion系)
父初年度産駒
ドリームシグナル
(2005.6.4)
アグネスデジタル
(Mr.Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
リアルシャダイ
(Roberto系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
父初年度産駒
タカラストーン
(2005.3.22)
Grindstone
(Mr.Prospector系)
★セクレト
(Northern Dancer系)
Distant Day
(Nasrullah系)
Jig Time
(Native Dancer系)
父産駒日本極少数
サダムイダテン
(2005.5.3)
フォーティナイナー
(Mr.Prospector系)
サクラユタカオー
(Princely Gift系)
ラッキーソブリン
(Nijinsky系)
サンシー
(Fine Top系)
  
スズジュピター
(2005.3.27)
タニノギムレット
(Roberto系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
アンバーシャダイ
(ノーザンテースト系)
レイズアボーイ
(Raise a Native系)
  
ミリオンウェーブ
(2005.4.23)
フジキセキ
(SS系)
スマコバクリーク
(Mr.Prospector系)
Wajima
(Bold Ruler系)
Tom Fool
(Pharamond系)
5代アウトクロス
ホウザン
(2005.4.8)
タイキシャトル
(Halo系)
アサティス
(Northern Dancer系)
アローエクスプレス
(Grey Sovereign系)
マルゼンスキー
(Nijinsky系)
  
スマートファルコン
(2005.4.4)
ゴールドアリュール
(SS系)
ミシシッピアン
(Vaguely Noble系)
クラウンドプリンス
(Raise a Native系)
シルバーシャーク
(Relic系)
父初年度産駒
ブラックシェル
(2005.1.31)
クロフネ
(Deputy Minister系)
ウイニングチケット
(ゼダーン系)
トウショウボーイ
(Princely Gift系)
タリヤートス
(Bois Roussel系)
  
キングスエンブレム
(2005.2.12)
ウォーエンブレム
(Mr.Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
Crimson Satan
(Black Toney系)
父産駒極少数
5代アウトクロス
ファリダット
(2005.1.28)
Kingmambo
(Mr.Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Danzig
(Northern Dancer系)
Icecapade
(Nearctic系)
父と母父の組合せ極少数

重賞連対馬を中心に確認してみました。Eclipse(1764.4.1)系以外の完全な異系は「太い青字」、Eclipse系の分枝が進んだネオ異系は「青字」で表しています。Phalaris(1913)系のダミー父系は、めんどうくさいので、ここでは特に特別扱いしていません(苦笑)。ええ、やはりRaise a Native(1961)を主流とするNative Dancer(1950.3.27)系の出現頻度の高さを思いますね。

また、SS系種牡馬については「赤の太字」、サンデーサイレンス(1986.3.25)自身およびHalo(1969.2.7)系については「赤字」で示しました。

以下、上記の馬たちの中から、3頭ほどコメントしておきます。

2歳王者ゴスホークケンについて述べるのならば、やはり父Bernstein(1997)についてでしょうか。Bernsteinは現役時代に英愛米4勝。その主な勝ち鞍にコンコルドS(愛GIII)、レイルウェイS(愛GIII)という比較的マイナーな成績。しかし、全姉Caress(1991)が米GIII3勝を挙げて仔Sky Mesa(2000)がホープフルS(米GI)勝ち、同じく全姉Country Cat(1992)が米GIII1勝、半弟Della Francesca(1999)米GII1勝、愛GIII1勝とコンスタントに姉弟が活躍、また伯母にBCジュベナイルフィリーズ(米GI)の勝ち馬Outstandingly(1982)-同牝馬はその父Exclusive Native(1965)満16歳時の0交配馬-、そして4代母Busanda(1947)という血統。近親にブラックタイプが並ぶ、その血統のバックボーンが、種牡馬として花開きました。ゴスホークケンの他に、カルロスペレグリーニ大賞(亜GI)を61年ぶりに連覇したStorm Mayor(2002)など、亜国で活躍馬を多く送り込んでいます。

また、ゴスホークケンの4代血統構成に用いられている種牡馬であるBernstein、Grand Slam(1995)、Kris S(1977).、Cyane(1959)の4頭。いずれも2歳戦から3歳の短中距離で戦績を挙げた、競走馬としては比較的マイナーな戦績を挙げた馬たちばかりです。繁殖成績でのし上がったKris S.が最たる例ですが、反骨精神、あるいは上昇志向、あるいはしぼんだ風船の4代積み重ねにより、ゴスホークケンというボス候補が生み出されました。合わせて、詳しくは調査できていませんが、ゴスホークケンの牝系近親には目立ったブラックタイプはいないようです。

あとは、単純に非SSの血、ということですね。

ファリダットの配合について述べるならば、「Kingmanbo×サンデーサイレンス牝馬」というのはnetkeibaで確認したところ、他に2例が見られるだけです。って、ファリダットにとっては同い年となる、スティンガー(1996.5.15)の仔と、ダンスパートナー(1992.5.25)の仔ですが(苦笑)。まま、極少数のカップリングが活力を生み出す先例として、我々はアドマイヤコジーン(1996.4.8)を知っています。彼は「Cozzene×ノーザンテースト牝馬」という、もしかしたら、世界でただ1組のカップリングから生み出されたGI馬でした。合わせて、ファリダットとアドマイヤコジーンは共に「母の初仔」という共通点があります。 ついで述べておきますと、ダンスパートナーの仔は流産後の仔です。

意図的に遠隔地交配を行われているあたり、ノースヒルズマネジメントさんや社台さんの底力を思いますね。

……ああ、もっと先鋭的な遠隔地交配の配合馬の仔が、すでに15年前に走っていました。意外と思われるかもしれませんが、ヤマニンゼファー(1988.5.27)です。彼の4代血統構成を改めて示すと、「ニホンピロウイナー×Blushing Groom×ガーサント×ハクリョウ」 という組み合わせ。Blushing Groom(1974.4.8)のブルードメアサイアーとしての影響力は言わずもがなですが、ハクリョウ(1950.5.6)、ガーサント(1949.4.5)と重ねられた牝系にBlushing Groomを配合された牝馬は、ヤマニンゼファーの母ヤマニンポリシー(1981.5.4)ただ1頭でしょう。そのヤマニンポリシーが日本に戻り、ニホンピロウイナーと交配されて送り込んだ3番仔が、ヤマニンゼファー。錦岡牧場、ひいては土井家のポリシー、そして先見の明で生み出されたのが、ヤマニンゼファーでした。

#錦岡牧場さんのヤマニンポリシーの生産経緯については、月刊「優駿」1993年9月号、吉沢譲治さんにより詳しく記されています。いま、すぐ手元にないのが恐縮ですが、もしお手元にある方はご確認ください。「なんでベイラーンの弟を種付けするんだ!?」というやりとりがあったはずです(苦笑)

キングスエンブレム。 産駒数が少ないウォーエンブレム(1999.2.20)の仔、母父SSの0交配、勢いに乗りまくるスカーレットインク(1971.5.5)の牝系でヴァーミリアン(2002.4.10)の弟、そして母スカーレットレディ(1995.5.10)が不受胎、流産と2年連続産駒無し後の仔、と後ろ盾となる走る要素は満載です。ただ、兄たちを見ると、長ずるところは砂なのかもしれませんが。

ではでは、今日はこの辺で♪

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