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2007年9月19日 (水)

菊の主役候補たちにカラんでみる。

先日、血統を通じて確認したロックドゥカンブ(2004.9.29)、セントライト記念(JpnII)を快勝しました。これで4戦4勝。南半球産の怪物候補、胸を張って淀の芝3000mの舞台に挑みます。

さて、今週末には神戸新聞杯(JpnII)が行われます。阪神競馬場の改修もあり、今年から芝2400mに距離延長された菊花賞(JpnI)の最終トライアル。春のクラシックで主役を張った馬たちも出走を予定していますね。

神戸新聞杯の出走馬の中での注目は、やはり皐月賞(JpnI)馬ヴィクトリー(2004.4.3)と、雪辱を期すフサイチホウオー(2004.2.16)でしょう。両馬共に、春よりパワーアップしているそうで、楽しみですね。

さて、名前を挙げた3頭。いずれも能力の高さはすでに証明済です。けれど、そのまま菊花賞の主役になれるかというと、若干の不安を思います。3頭に共通するのは、

  • 字面上、Phalaris系4本掛けの配合になっている

ということです。改めて、3頭の4代血統構成を示しておくと、

  • ロックドゥカンブ
    →『▲Red Ransom×Fairy King×Ela-Mana-Mou×Sir Gaylord』
    →『A A A A』(最優性先祖:祖母父Ela-Mana-Mou)
  • ヴィクトリー
    →『ブライアンズタイム×トニービン×Sadler's Wells×★イングリッシュプリンス』
    →『A A A A』(最優性先祖:祖母父Sadler's Wells)
  • フサイチホウオー
    →『ジャングルポケット×★サンデーサイレンス×El Gran Senor×Caro』
    →『A A A A』(最優性先祖:曾祖母父Caro)

3頭共に「A」のPhalaris(1913)系のマークばかりになってしまいます。中島理論的にダミー父系と目される系統を持ち合わせていても、ちょいと不安を感じます。このような同系交配の累代しているタイプは、中距離までの印象を持ってしまいます。また菊花賞前に示しますが、同系交配の累代馬は、菊花賞では分が悪い傾向も見えます。

ロックドゥカンブ。近親に、共にPhalaris系4本掛けの名馬ピルサドスキー(1992.4.23)ファインモーション(1999.1.27)兄妹がいるように、もしかしたら、牝系の持つ底力がよっぽど高いのかもしれません。また、形相の対象である祖母父Ela-Mana-Mou(1976)は"キング・ジョージ"(英GI)の勝ち馬ですね。

ヴィクトリー。半兄リンカーン(2000.3.18)は菊花賞と天皇賞・春(GI)で2着、伯父フサイチコンコルド(1993.2.11)は日本ダービー(現JpnI)を勝ち菊花賞3着。距離をこなすバックボーンはあります-ただし、両馬は共に母の初仔という強力な後押しがありました-。あとは、自身の気性と、力馬的なやや寸の詰まった体形がどう出るか。形相の対象である祖母父Sadler's Wells(1987.4.11)は、種牡馬としてはクラシックディスタンスに強い馬をバンバンバンバン輩出していますが、自身は愛2000ギニー(GI)、エクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)という10ハロンまでのレースを得意とした中距離馬でした。

フサイチホウオー。最優性先祖が曾祖母父Caro(1967)という中島理論的な形相の判断では、実はマイルから2000mで1番強さを見せるのではないかと思っています。私見ですが、体形や走法からも、菊花賞よりは天皇賞・秋(GI)が合うような気がしてなりません。

おっと、菊花賞の最終トライアル前に否定的な見解をしていても仕方ないですね。まずは実績馬たちの好発進を期待しましょう。

ではでは♪

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コメント

中島理論で競馬を楽しんでいますが、初めて以降馬券の取り落としが減りました。また強い・弱いの判断をつけられるので、信念を持って馬券を購入できます。またこのサイトはよく拝見します。07年の菊花賞ですが、もちろん神戸新聞杯の内容にもよりますが、ロックドゥカンブが1歩抜けたように思います。セントライト記念は平均ペースでしたが、前半が速く、後ろからきたゴールデンダリアより強かった。そのゴールデンダリアがSペースのダービーでアドマイヤオーラあたりと差のない競馬をした点からも明らかです。神戸新聞杯はヴィクトリー・ドリームジャーニーが本線になると思います。私事で恐縮ですが、当たるけど赤になることが半分以上かな!?あと、今年の3歳牡馬は弱いの混合のG1競争は買わないでしょう。

投稿: 中島理論は当たる | 2007年9月19日 (水) 18時20分

◎中島理論は当たる様
初めまして、オオハシと申します。
以後お見知りおき頂ければ幸いです。

中島理論を使い始めてから、取り落としが
減られましたか。それは素晴らしい♪

菊花賞。セントライト記念、神戸新聞杯と終わり、
いちおうの勢力図が見えましたね。神戸新聞杯も
結局春のクラシックで上位を形成した馬たちが
そのまま上位を占めました。

#披露して頂いた神戸新聞杯の本線。3着、1着でした。見事。

めぼしいチャレンジャーと目したマイネルダイナモも
休養に入るようですので、そうなると、勝ちっ放しの馬に
期待せざるをえません。果たして、南半球産のロックドゥカンブ、
どのような結果を残してくれるのか。楽しみです。

ではでは、わざわざのコメントありがとうございました。

投稿: オオハシ | 2007年9月23日 (日) 22時32分

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受信: 2007年9月20日 (木) 03時18分

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