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2007年9月13日 (木)

フロリースカップ(1904)系の底力-3歳馬編-。

前回に続いて小岩井の3号族フロリースカップ系の分枝系馬についての記事でございます。今回は3歳馬編。

まずは、何はなくとも、今年のダービーを制した牝馬、ウオッカ(2004.4.4)。近年のフロリースカップ系のメインストリームとも思えるシラオキ(1946.4.7)分枝系の末えい。曾祖母コーニストウショウ(1977.6.12)の直仔に桜花賞(現JpnI)馬シスタートウショウ(1988.5.25)、4代母ローズトウショウ(1965.4.13)の別分枝馬に菊花賞(現JpnI)馬マチカネフクキタル(1994.5.22)がいます。

ウオッカが第74回日本ダービー(JpnI)で見せたパフォーマンスは衝撃的でした。故に、3歳馬に対して斤量面で有利な凱旋門賞(仏GI)への挑戦は本当に楽しみだったのですが、右後脚の蹄球炎の発症による遠征断念は残念でした。まま、とは言うものの、まずは「万全の状態」が大前提ですからね。それでなくとも、馬インフルエンザ渦も発生してしまいましたしね……。

結局ウオッカは秋華賞(JpnI)に直行するとのことで、ローズS(JpnII)に出走予定の春のJpnI勝ち馬、桜花賞馬ダイワスカーレット(2004.5.13)やNHKマイルC(JpnI)勝ち馬のピンクカメオ(2004.4.24)との改めての対戦は楽しみです。秋華賞に直行というローテーションがどうかという懸念もあるやもしれませんが、私は、むしろウオッカにとっては良い方向に向かうのではないかと思います。あくまで中島理論的な観点ですけれど、彼女の料的遺伝値は「2.75」 という小さな数字です。故にリフレッシュされた状態でポン駆けさせるのが吉と見ます。

体調さえ整っていれば、後はエンジンが違うはず。ひと夏を越えて、ダービー馬がこの秋にどのような走りを見せてくれるのか。才媛のレースぶり、真に楽しみにしたいと思います。

では、以上「ウオッカの父タニノギムレットが日本ダービーを制した日に25歳になった」オオハシでした。……と、行きたいところですが、今日はまだ続きます(笑)。むしろ、これからが長い。

◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△×

さて、フロリースカップ系の3歳馬から、牡馬を1頭ご紹介しておきたいと思います。夏の函館戦で上昇して、すでに菊花賞戦線において「惑星」と目されている馬と言えば、皆様、思い付かれるでしょう。そう、マイネルダイナモ(2004.4.28)。実は彼は、2年前、真面目にラフィアン募集馬を確認した時、マイネルモデルノ(2004.3.10)と共に「気になる募集馬」だったのでした(苦笑)

http://blog.takayoshiohashi.com/nakajima/2005/06/post_4378.html

当時、自分で書いていたコメントを引用しておくと、

【ちょっとだけコメント】
血統はほとんど調べていませんので何とも判断できかねますが、気になる募集馬は「エナジートウショウの04」と「ヌエボトウショウの04」ですね。
両馬共に満16歳時交配の高齢交配ですが、共に前年お腹を空けた後の仔になります。エナジートウショウの04の父マリエンバードはCaerleon(1980)が16歳時の0交配馬です。

「エナジートウショウの04」がマイネルダイナモ、「ヌエボトウショウの04」がマイネルモデルノですね。共に母が満16歳時の交配で、なおかつ前年産駒無し後の仔ということで注目したのでした。単純ですね(苦笑)

さてさて、マイネルダイナモは母がエナジートウショウ(1987.4.22)ですから、ガーネットS(GIII) の勝ち馬スリーアベニュー(2002.5.13)、京王杯SC(GII)2着のスカイアンドリュウ(1997.4.7)の半弟です。そして、中央5勝のタニノシスター(1993.3.22)の半弟でもあります。つまり、上述のウオッカの叔父ですね。マイネルダイナモが函館の長距離戦で好走を続けた折、改めて「牝系の連動する活躍」を思わずにはいられませんでした。

マイネルダイナモを後押しする理由をいくつか列挙していくと、まず牡馬クラシック戦線は、なんだかんだ言いながら、お母さんがお腹を空けた後の仔の好走が目立ちます。菊花賞前にも改めて示しますけれど、3冠最終戦ではその傾向が顕著に現れます。

また、マイネルダイナモの4代血統構成は「マリエンバード×トウショウボーイ×ダンディルート×テューダーペリオッド」とバラエティに富んでいます。父マリエンバード(1997.5.26)はCaerleon(1980.3.27)が満16歳時の0交配馬、母父トウショウボーイ(1973.4.15)は中島理論的にはダミー血脈として扱われるPrincely Gift(1951)系、祖母父はTourbillon(1928)系Luthier(1965)の直仔ダンディルート(1972.5.10)、そして曾祖母父は淀のGIレースでは重要な役目を果たすHampton(1872)系分枝のテューダーペリオッド(1957)です。実質4種父系の組み合わせで、合わせて、マイネルダイナモはSSの血を持っていません。

ついで言えば、叔母シスタートウショウは淀で行われた桜花賞を1分33秒8という当時の桜花賞最速タイムで勝ち、曾祖母ローズトウショウの曾孫マチカネフクキタルも菊花賞を上がり3ハロン33秒9のカミソリ脚で制しています。秋華賞を目指す姪のウオッカについても言えることですけれど、近親の活躍馬からは「淀が合わない訳が無い」という感じです。

さらに別路線からのチャレンジャーということで、マイネルダイナモには、前哨戦、本番と、ぜひとも頑張って欲しいと思っています。「11週連続勝利」というJRA新記録を打ち立てられた中村均調教師にも、マイネルマックス(1994.4.13)以来のジーワンレース勝利をプレゼントしてあげて欲しいものです。

(市)マイネルダイナモ 牡 鹿毛 2004.4.28生 浦河・金成吉田牧場生産 馬主・(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 栗東・中村均厩舎

  1. 4代血統構成(各父):『マリエンバード×トウショウボーイ×ダンディルート×テューダーペリオッド』
  2. 4代血統構成(父系):『Nijinsky系×Princely Gift系×Luthier系×Owen Tudor系』
  3. 5代血統表内のクロス:なし
  4. 牝系:3号族フロリースカップ系 半兄スリーアベニュー、スカイアンドリュウ 叔母シスタートウショウ 姪ウオッカ
  5. 母の何番仔?:12番仔(不受胎後の仔)

ではでは、以上「マイネルダイナモの父マリエンバードと同じ誕生日」のオオハシでした(←もういいよ)。本日も長文乱文にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。

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