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2007年4月

2007年4月30日 (月)

改めてレースを見直して。

帰阪したオオハシでございます。という訳で、改めて、レースを見直しました。

第135回天皇賞・春(GI)。

1着メイショウサムソン(2003.3.7)。走り方が昨秋と比べるとずいぶんと素軽くなった印象を持ちました。現在の彼が走っている時の姿、身体の前半分を見ていると、私が知っている馬の中では、メジロマックイーン(1987.4.3)に近しいものを感じました。もちろん、後肢の使い方も素晴らしい。でも、もしかしたら、身体の後半分は、もうひとつ成長できるのかも知れないとも思います。

それにしても、自ら勝ちに行く競馬をして、よくぞ粘り切りました。鞍下を信じ切った鞍上の、その期待に応えたサムソン。偉い。ダテや酔狂で牡馬クラシック2冠は達成できません。

今回の天皇賞・春の結果を受けて「弱メンだったから」とか「ドリームパスポートがいなかったから」とか言う人は、もっと、よくよくサムソンの真価について見直さないといけないと思います。昨年の菊花賞(GI、現JpnI)で先着を許した3頭は、結果的に、この天皇賞・春の舞台に立つことができなかった。「レースで勝つ」という目的への必要最低条件は、まず「レースに出走すること」。昨年の皐月賞(GI、現JpnI)、日本ダービー(GI、現JpnI)、菊花賞、ジャパンカップ(GI)、有馬記念(GI)、そして今年の天皇賞・春。牡馬3冠路線、古馬との混合レース、そして古馬の頂上決戦。ずっと頑張って走り続け、尚かつ、その内3つを勝っているメイショウサムソン。相当な名馬であることに、間違いはありません。

一部の報道では秋には凱旋門賞(仏GI)への出走も検討されているとか。メイショウサムソン、まずは無事に。そして、その行く末を楽しみにしたいと思います。

2着エリモエクスパイア(2003.5.12)。山本慎一オーナーの「水色、赤袖、黄二本輪」の勝負服、大久保厩舎、福永騎手。すでに方々で書かれていますけれど、エリモジョージ(1972.3.17)を思い起こされた方も多かったのでしょう。いや、大久保龍志厩舎、福永祐一騎手とオーナー以外は2代目でしたけれど。レース後のコメントを見ると、厩舎陣営からしてジョージの再現を狙われていたようです。

なんのために血統を調べているのか、肝要なところが抜けてしまうのが私の悪いクセ。過去20年の連対馬の4代血統構成を調べた時、

「Hampton系に準じてSt.Simon系、Blandford系を持つ馬にも注意」

「2000年代に入ってRaise a Native系を持つ馬の活躍も目立ち始めている 」

「また、1990年代半ばからのRed God(1954)系の血-特にBlushing Groom(1974.4.8)-の「底力注入」ぶりに驚いてみたりしました」

とか、書いているのに。上記3点をすべて持ち合わせている馬は、今回の出走メンバーではエリモエクスパイアただ1頭でした。自分でリストを作っている時に「あぁ、気になるなぁ」と思ったものの、前走の日経賞(GII)の惨敗が気になり、結局蹴っ飛ばし。ホントにアホですね(笑)

また、開幕週や2週目の速い芝馬場ではLyphard(1969.5.10)系の血を持っている馬の台頭が、昨年の京都の上級重賞から散見できていたのに。今回の出走メンバー中、4代血統構成にLyphard系の血を持っていたのは……、メイショウサムソンとエリモエクスパイアの2頭だけでした(苦笑)。まま、もっと言うならば、母父にダンシングブレーヴ(1983.5.11)、あるいはダンシングブレーヴ系コマンダーインチーフ(1990.5.18)の血を持っている馬2頭とも言いますね。

あとは、並み居る5歳以上の馬たちを押さえて、4歳馬の1着2着がなされたのは、現4歳勢の力量が見て取れて良かったのではないでしょうか。

まま、いずれも得意の結果論ですが、1着2着は結局「母の初仔」ということも併せてお伝えしておきます。天皇賞・春に関して書いた記事の内、いちばん始めに書いてるやん。あーあ(笑)

3着トウカイトリック(2002.2.26)。週初めに馬柱の草案を作った時、注意印を付けていたのは彼でした。しかし、結局「トウカイはトウカイでも、トウカイエリート」という「2頭出しは人気薄を狙え」を思い、トウカイエリート(2000.5.2)に印を付けた替わりに、無印にしてしまった私。エリートも6着と頑張ってくれましたけれど、やはり長距離重賞に実績のあるトリックを無印にしてはいけませんでした。

それにしても、トウカイトリック。改めて確認すると、スタート直前、ゲートに入ってから池添謙一騎手が落馬してしまったにも関わらず、よく落ち着いて走ることができたものです。内を突いての鋭い差し脚、見事でした。エルコンドルパサー(1995.3.17)の遺児、これからも頑張って欲しいものです。

という訳で、昨日も書いたとおり、結局、受胎条件の良い馬2頭、SSを持たない馬3頭が上位を占めた、第135回天皇賞・春の結果でした。

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2007年4月29日 (日)

結果だけを携帯電話から確認して。

何故か東京の山の手線の車中から投稿しております。

第135回天皇賞・春。

結局、受胎条件の良い馬2頭、SSを持たない馬3頭が上位を占めました。

ああ、なんでこんなに予想下手なんでしょうか(笑)

せめて、メイショウサムソンを本命に押せただけでも幸いと言うのでしょうか。

我慢しての3分14秒1。いかな芝の状態が良いとは言え、史上2位の勝ち時計。サスガは2冠牡馬。ただただ立派。

怪力の士師、サムソン。昨秋は、あるいはデリラに髪を削がれていたのかもしれません。

という訳で、見事に復権がなされた、第135回天皇賞・春の結果でした。

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2007年4月25日 (水)

過去20年の天皇賞・春(GI)連対馬の4代血統構成について。

前回は、「『Phalaris系4本掛け』の配合馬について-天皇賞・春(GI)編-。」ということで、過去20年の天皇賞・春における、Phalaris4本掛けの馬の連対状況を確認してみました。その結果は「40分の7」でした。

という訳で今回は、天皇賞・春においてはどのような4代血統構成(父、母父、祖母父、曾祖母父)の持ち主が台頭するのかを確認してみたいと思います。

過去20年の連対馬40頭について、その4代血統構成を表のページ同様にアルファベットで記すと……、

過去20年の天皇賞・春連対馬の4代血統構成について
年次 1着馬
(生年月日)[受胎条件]
1着馬の
血統構成
(資質固定指数)
2着馬
(生年月日)[受胎条件]
2着馬の
血統構成
(資質固定指数)
1987 ミホシンザン
(1982.4.16)
[2-2]
B B C C
(0.66)
アサヒエンペラー
(1983.4.3) [2?-?]
C A A F
(0.50)
1988 タマモクロス
(1984.5.23)
[4-4]
A C C B
(0.33)
ランニングフリー
(1983.4.20) [2?-2?]
A A E G
(0.50)
1989 イナリワン
(1984.5.7)
[4-7]
A A A E
(0.66)
ミスターシクレノン
(1985.4.15) [2-4?]
A A F A
(0.75)
1990 スーパークリーク
(1985.5.27)
[2-2]
A C A C
(0.66)
イナリワン
(1984.5.7)
[4-7]
A A A E
(0.66)
1991 メジロマックイーン
(1987.4.3)
[5-5]
E(18) F B E(12)
(0.25)
ミスターアダムス
(1985.4.14) [2-2]
A A(PG系) F A
(0.75)
1992 メジロマックイーン
(1987.4.3)
[5-5]
E(18) F B E(12)
(0.25)
カミノクレッセ
(1987.5.30)
[3-3]
A C B F
(0.25)
1993 ライスシャワー
(1989.3.5)
[4-4]
A A A F(8)
(1.00)
メジロマックイーン
(1987.4.3)
[5-5]
E(18) F B E(12)
(0.25)
1994 ビワハヤヒデ
(1990.3.10)
[3-4]
A A G F
(0.33)
ナリタタイシン
(1990.6.10)
[4-4]
A B A C
(0.50)
1995 ライスシャワー
(1989.3.5)
[4-4]
A A A F(8)
(1.00)
ステージチャンプ
(1990.5.17) [初仔]
A A y A(RG)
(0.75)
1996 サクラローレル
(1991.5.8)
[2-2]
A(RG系) E A A
(0.75)
ナリタブライアン
(1991.5.3)
[4-5]
A A G F
(0.33)
1997 マヤノトップガン
(1992.3.24)
[4-6]
A A(RG系) C C
(0.66)
サクラローレル
(1991.5.8)
[2-2]
A(RG系) E A A
(0.75)
1998 メジロブライト
(1994.4.19)
[3-6]
A A B A
(0.75)
ステイゴールド
(1994.3.24)
[2-2]
A(SS) C A A(PG)
(0.75)
1999 スペシャルウィーク
(1995.5.2)
[5-5]
A(SS) A C B
(0.33)
メジロブライト
(1994.4.19)
[3-6]
A A B A
(0.75)
2000 テイエムオペラオー
(1996.3.13)
[-7]
A(SW系) A(RG系) A A
(1.00)
ラスカルスズカ
(1996.4.17) [4-4]
A x z A
(0.50)
2001 テイエムオペラオー
(1996.3.13)
[-7]
A(SW系) A(RG系) A A
(1.00)
メイショウドトウ
(1996.3.25)
[3-8]
A x A A
(0.75)
2002 マンハッタンカフェ
(1998.3.5)
[-5]
A(SS) B C F
(0.25)
ジャングルポケット
(1998.5.7)
[4-4]
A A C C
(0.75)
2003 ヒシミラクル
(1999.3.31)
[3-3]
C A A A
(0.75)
サンライズジェガー
(1998.5.19) [-2]
A A(PG系) A A
(1.00)
2004 イングランディーレ
(1999.5.21)
[5-7]
A A A G
(0.66)
ゼンノロブロイ
(2000.3.27)
[5-5]
A(SS) x A C
(0.50)
2005 スズカマンボ
(2001.4.28)
[3-3]
A(SS) x A B
(0.50)
ビッグゴールド
(1998.3.21) [4?-4?]
A x x y
(0.50)
2006 ディープインパクト
(2002.3.25)
[7-7]
A(SS) A F A
(0.75)
リンカーン
(2000.3.18)
[初仔]
A(SS) A A(SW) A
(1.00)

以上の結果です。はは、過去20年の勝ち馬について、4代血統表は必ずフォローできているところが、我ながらエライ。あと、地味にカミノクレッセのフォローができているところも、中島理論使いとしてエライ(笑)

それはさておき、↑の表を見るにつけ、「淀の長距離GIは、やはりHampton系の血が大切ということになるのかなぁ」という印象を持ちました。延べ40頭のうち13頭がHampton系を持ち合わせていました。↑の表では「C」を持っている馬ですね。

#過去にはニックス(Phalaris系×Hampton系)ニックス(Hampton系×St.Simon系)ニックス(Hampton系×Sterling系、Phalaris系×Sterling系)なんて記事も書いていました。よろしければ、ご参照ください。

という訳で、今年の出走予定馬18頭のうち、4代血統構成にHampton(1872)系を持ち合わせているのは、

  1. アイポッパー(2000.3.21) → C A(SS) A y
  2. アドマイヤタイトル(2002.2.25) →  A(SS系) A G C
  3. ネヴァブション(2003.2.19) → A(SS系) A C C

の3頭ですね。むぅ、前哨戦である阪神大賞典(GII)の勝ち馬と日経賞(GII)の勝ち馬の名前が挙がりましたか(笑)。アイポッパーは2003年の勝ち馬ヒシミラクルと同様にサッカーボーイ(1985.4.28)の仔ですね。また、ネヴァブション。いまや見かけることが難しくなった、母方に2本Hampton系を配されている活躍馬です。母方に2本Hampton系を配されている過去の連対馬は、ミホシンザン、タマモクロス、スーパークリーク、マヤノトップガン、ジャングルポケットと5頭いますね。母の受胎条件と共に、やはりアイポッパーとネヴァブションの両馬には、必ずシルシをまわさないといけないように思います。

また、Hampton系に次いで、連対馬が持ち合わせていた血はSt.Simon(1881)系。延べ40頭のうち12頭が持ち合わせていました。↑の表では「B」を持っている馬ですね。 今年の出走予定馬18頭のうち、4代血統構成にSt.Simon系を持ち合わせているのは、

  1. ウイングランツ(2000.4.8) → A(SS系) x B A
  2. デルタブルース(2001.5.3) → A(SS系) A B A
  3. トウショウナイト(2001.5.29) → x B A G
  4. ファストタテヤマ(1999.5.30) → A(SS系) B A E

の4頭でした。むぅ、長距離重賞で実績を残している馬たちが残りますね。というか、出走予定のダンスインザダーク(1993.6.5)産駒4頭のうち3頭の名前が挙がっています(笑)。ウイングランツは2年前のダイヤモンドS(GIII、現JpnIII)の勝ち馬-今をときめく松岡正海騎手の初重賞制覇-、デルタブルースは言わずもがなのメルボルンC(豪GI)勝ち馬にして菊花賞(GI、現JpnI)馬、トウショウナイトはアルゼンチン共和国杯(GII、現JpnII)の勝ち馬、ファストタテヤマは京都新聞杯(GII、現JpnII)の勝ち馬で菊花賞2着馬ですね。

ところで、同じ淀の長距離GIである菊花賞での活躍に比べて、天皇賞・春での活躍が思ったほど見られないダンスインザダークの仔。1ハロンの違いに差異があるのか、それとも何か別の理由が潜んでいるのか。なお、ダンスインザダーク産駒の天皇賞・春における最高着順は2003年のダイタクバートラム(1998.4.2)による3着です。また、↑の表からも分かるように、SSの直孫はまだ天皇賞・春を勝っていません。

あと、St.Simon系と同じく40頭中12頭が持ち合わせていた血がBlandford(1919.5.26)系。↑の表では「F」を持っている馬ですね。 今年の出走予定馬18頭のうち、4代血統構成にBlandford系を持ち合わせているのは、

  1. エリモエクスパイア(2003.5.12) → x A A(RG系) F
  2. スウィフトカレント(2001.4.9) → A(SS) x F E

の2頭でした。エリモエクスパイア。母の初仔という受胎条件の良さとダイヤモンドS2着の長距離実績。しかし、ダイヤモンドSの53キロから56キロに斤量が増えた前走の日経賞10着をどう取るのかが問題ですね。スウィフトカレント。アサクサデンエン(1999.3.22)の弟、母方は底力満点の組み合わせです。ただ、自身は中距離で良さを見せているところを見ると、母父Machiavellian(1987)の影響もあるのかな、というところです。

あと「2000年代に入ってからの結果」を見ると気付くことがありますね。

  1. テイエムオペラオーにより、血統表上におけるPhalaris4本掛けの馬が初めて天皇賞・春を制した
  2. 母父にRaise a Native系を持ち合わせている馬の連対がなされている

という2点ですね。改めて表にすると、よく分かります。

1点目については、過去20年の結果しか見ていませんので、もしかしたら、もっと遡ればPhalaris(1913)4本掛けの馬がいるかもしれません。けれど、おそらくは皆無でしょう。遡れば遡るほどに、血統表上の組み合わせにおいて、↑の表における「A」の出現度合いが現在よりも少なくなるはずです。 Phalaris4本掛けの馬については、すでに前回の「『Phalaris系4本掛け』の配合馬について-天皇賞・春(GI)編-。」で述べておりますので、詳しくは参照願います。過去の結果を顧みると、今回の天皇賞・春におけるPhalaris4本掛けの出走予定馬4頭のうち、期待が持てそうなのは、結局メイショウサムソン(2003.3.7)ただ1頭のようです。

2点目については、2000年代の連対馬14頭のうち5頭が、母父にRaise a Native(1961)系を持っています。ただ、母方というのがポイントで、直父系に持つ馬は1頭もいません。連対馬が増えている原因としては、海外、特に米国からの輸入繁殖が父にRaise a Native系を持ち合わせていることが多いということが挙げられます。また、最近の長距離重賞は、ヨーイドンの競馬に対応できる一瞬の切れ味とスピードが求められている故に、米国血脈の台頭がなされているとも思います。

今年の出走予定馬のうち、4代血統構成のいずれかにRaise a Native~Native Dancer(1950.3.27)系を持つ馬を挙げておくと、

  1. ウイングランツ(2000.4.8) → A(SS系) x B A
  2. エリモエクスパイア(2003.5.12) → x A A(RG系) F
  3. サクラキングダム(2002.5.18) → A(RG系) E x y
  4. スウィフトカレント(2001.4.9) → A(SS) x F E
  5. ダークメッセージ(2003.2.14) → A(SS系) A x A
  6. トウカイトリック(2002.2.26) → x A A z
  7. トウショウナイト(2001.5.29) → x B A G
  8. マツリダゴッホ(2003.3.15) → A(SS) A x A

以上の8頭です。母父にRaise a Native系を持っているのは、母父Alysheba(1984.3.23)のウイングランツ、母父Machiavellianのスウィフトカレントの2頭です。上位人気が予想されるトウカイトリック、トウショウナイトは、果たしてジンクスを破ることができるでしょうか。ちなみに、昨年の菊花賞(GI、現JpnI)を制したソングオブウインド(2003.2.20)は、史上初めての直父系Raise a Native系の菊花賞馬でした。

あと、かつては「淀の長距離GIといえばリアルシャダイ」と言われたように、リアルシャダイ(1979.5.27)を父に持つ馬ライスシャワー、ステージチャンプ、サンライズジェガー、母父に持つ馬イングランディーレの都合4頭で延べ5回連対していました。また、1990年代半ばからのRed God(1954)系の血-特にBlushing Groom(1974.4.8)-の「底力注入」ぶりに驚いてみたりしました。Red Godを4代血統構成に持つ馬は、ステージチャンプを皮切りとしてサクラローレル、マヤノトップガン、テイエムオペラオーと4頭で延べ6回の連対を果たしています。

ちょっと確認しすぎましたので、分かり難くなりましたね。結局、4代血統構成に多様な血を持つ馬が、やはり上位に来るということを確認したかっただけでした。とりあえず、確認したことをざっくりまとめておくと、

  1. 天皇賞・春では4代血統構成にHampton系を持つ馬に注意
  2. Hampton系に準じてSt.Simon系、Blandford系を持つ馬にも注意
  3. 2000年代に入って初めてPhalaris4本掛けの1着馬-テイエムオペラオー-が現れた
  4. 2000年代に入ってRaise a Native系を持つ馬の活躍も目立ち始めている

というところですね。結局、箇条書きにしたら、これだけかよ(笑)。あいすみません。

ではでは、連日の長文にお付き合い頂き、誠にありがとうございました♪

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2007年4月24日 (火)

ヘンリーとスルタン。

青葉賞(JpnII)に出走予定のマイネルヘンリー(2004.3.24)とホクトスルタン(2004.5.11)。

はい、こんな辺境ページをご覧の方はお分かりの通り、両馬共にメジロマックイーン(1987.4.3)の仔ですね。

もうね、なんやらエイプスを買うくらいならば、ちゃんと2勝を挙げているこの2頭の馬券を買いたいと思います。

特にヘンリーは京成杯(JpnIII)で2番手から粘って4着でしたからね。密かに単復で勝負していたのは内緒です(笑)

思えば、今年の京成杯組は、その後も頑張っています。勝ち馬のサンツェッペリン(2004.4.15)はスプリングS(JpnII)で死んだフリをして皐月賞(JpnI)2着。2着馬のメイショウレガーロ(2004.3.4)は弥生賞(JpnII)4着、皐月賞5着。3着のアルナスライン(2004.2.18)はすみれS(OP)を快勝-その後に残念ながら骨折-。5着のダイレクトキャッチ(2004.3.13)は共同通信杯(JpnIII)2着。おお、みんな頑張ってる。

マイネルヘンリーの血統について改めて記しておくと、

  1. 4代血統構成(各父):『★メジロマックイーン×Sadler's Wells×Vaguely Noble×Sir Gaylord』
  2. 4代血統構成(父系):『Milesian系×Northern Dancer系×Aureole系×Turn-to系』
  3. 5代血統表内のクロス:Nearco5×5(母方)
  4. 牝系:欧米で継承されている1号族 祖母Reine Mathilde(仏GII2勝、加GII1勝) 曾祖母Gay Matelda(アラバマS等)
  5. 母の何番仔?:4番仔以降の仔(流産および2年連続不受胎後の仔)

むぅ、重たそうな血が揃っていますね(笑)。良い。こういう底力満点という血統の馬にも重賞を勝ってもらわないと。「マックの0交配」と「母が産駒無し後の仔」のシナジーで、なんとかなってほしいものです。

また、ホクトスルタン。前走ひめさゆり賞を6馬身差で千切って勝った際、レース後の菊沢隆徳騎手のコメントが良かった。

テキからは押さえる競馬をと言われましたが、気持ちが前向きだったので、無理させずに気分良く走らせることに専念しました。

はは、調教師の指示を破って先行から逃げの体制を作ったら、6馬身差の圧勝ですか。良い(笑)

という訳で、ホクトスルタンの血統について改めて記しておくと、

  1. 4代血統構成(各父):『★メジロマックイーン×サンデーサイレンス×リアルシャダイ×ノーザンテースト』
  2. 4代血統構成(父系):『Milesian系×Halo系×Roberto系×Northern Dancer系』
  3. 5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×5(母方)
  4. 牝系:9号族ファンシミン系 曾祖母ダイナフェアリー(GIII5勝。ローゼンカバリー、サマーサスピションの母)
  5. 母の何番仔?:3番仔(3連産目)

近親に第2回青葉賞(当時GIII)の勝ち馬サマーサスピション(1992.5.27)、目黒記念(GII、現JpnII)の勝ち馬ローゼンカバリー(1993.6.1)と、府中の芝2400m、2500m重賞を制している馬がいるのは、良いですね。サマーサスピションの青葉賞、2分25秒8で制した折は「ダービーの惑星、あらわる」という感じでした。また、ローゼンカバリーの目黒記念の折は、その鞍上にホクトスルタンと同じく菊沢隆徳騎手の姿がありましたね。満6歳の春、それまでにGII3勝の底力を見せつけたレースでした。

両頭共に妙味があります。頑張って、マックの息子たち♪

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「Phalaris系4本掛け」の配合馬について-天皇賞・春(GI)編-。

中島理論における活躍馬の基本的な血統確認。それは、「母の受胎条件」と共に「4代血統構成(父、母父、祖母父、曾祖母父)」を確認することと、改めて思いました。皐月賞(JpnI)前の「第67回皐月賞(JpnI)の有力馬について-其の壱-。」というエントリから着想を得て、突然の思いつきではなはだ恐縮ですが、今年2007年は母の受胎条件と共に、中長距離GIについては、こちらも行っていきたいと思います。よろしくお願い致します。

という訳で、第135回天皇賞・春について。

戦前の主役は、やはり、「前走大阪杯勝ち」「母の初仔」というフォローの風を受けて、改めて長距離GIに挑む昨年の2冠馬メイショウサムソン(2003.3.7)。59kg背負って古馬GIIを制したのですから、サスガに地力はあります。ダテや酔狂で2冠馬にはなれません。

そんなメイショウサムソン。4代血統構成の組み合わせを確認すると……、

「オペラハウス×ダンシングブレーヴ×サンプリンス×フォルティノ」
(「Sadler's Wells系×Lyphard系×Princely Gift系×Grey Sovereign系」)

です。血統表上では、4代血統構成はいずれもPhalaris(1913)系Nearco(1935.1.24)分枝の馬たちです。Northern Dancer(1961.5.27)系2本、Nasrullah(1940.3.2)系2本の配合で、5代血統表内ではNorthern Dancer3×4のクロスが見えます。

皐月賞の折にも確認しましたが、

  • 血統表上における「Phalaris系4本掛け」の配合馬はGIレースで敗れることが多い

という観点から、過去20年の天皇賞・春連対馬40頭を確認したところ、血統表上におけるPhalaris系4本掛けの配合馬は以下の通りでした。

  1. 1995年 2着 ステージチャンプ(1990.5.17)
  2. 2000年 1着 テイエムオペラオー(1996.3.13)
  3. 2001年 1着 テイエムオペラオー(1996.3.13)
  4. 2001年 2着 メイショウドトウ(1996.3.25)
  5. 2003年 2着 サンライズジェガー(1998.5.19)
  6. 2005年 2着 ビッグゴールド(1998.3.21)
  7. 2006年 2着 リンカーン(2000.3.18)

40分の7」を多いと見るか、少ないと見るか。って、皐月賞とまったく同じことを書いてます(苦笑)。延べ頭数では7頭ですが、テイエムオペラオーにより、連対した馬の数自体は6頭ですね。 また、↑のリストより、1着になった馬は2000年、2001年と世紀をまたいで連覇を果たしたテイエムオペラオーただ1頭ですね。

まず、6頭のうち4頭に共通する点として、

  • 母が前年産駒なし後の仔

が挙げられますね。ステージチャンプは母の初仔、テイエムオペラオーは母が不受胎後の7番仔、サンライズジェガーは母が不受胎後の2番仔、リンカーンは母の初仔です。

また、6頭の4代血統構成を表のページと同様にアルファベットで仕分けをすると、以下の表になります。

過去20年の天皇賞・春で連対を果たした
Phalaris4系掛け馬の4代血統構成について
馬名
(生年月日)[受胎条件]
4代血統構成
ステージチャンプ
(1990.5.17) [初仔]
A A y A(RG)
テイエムオペラオー
(1996.3.13)[-7]
A(SW系) A(RG系) A A
メイショウドトウ
(1996.3.25)[3-8]
A x A A
サンライズジェガー
(1998.5.19)[-2]
A A(PG系) A A
ビッグゴールド
(1998.3.21)[4?-4?]
A x x y
リンカーン
(2000.3.18)[初仔]
A(SS) A A(SW) A

#[受胎条件]の内容はお分かり頂けると思います。例えば、テイエムオペラオーの[-7]であれば、「母が不受胎後の7番仔」という意味です。ハイフンの左側に連産数、右側に何番仔であるかを示しています。ステージチャンプのように「初仔」の場合は、そのまま[初仔]と書いています。

#また、思い付きで、突然「SW系」とか「PG系」とか書いていますけれど、「Sadler's Wells系」「Princely Gift系」という意味と思っていただけると幸いです。「RG」は「Red God」、「SS」は「サンデーサイレンス」です。

連産で生産されていた2頭、メイショウドトウとビッグゴールド。メイショウドトウは母父Affirmed(1975.2.21)、ビッグゴールドは母父Mr.Prospector(1970.1.28)、祖母父Raise a Cup(1971)、曾祖母父Tim Tam(1955)と、中島理論的にはアメリカンダミーが用いられています。

併せて確認しておくと、ステージチャンプは祖母父モデルフール(1963.4.2)、曾祖母父Red God(1954)、テイエムオペラオーは父オペラハウス(1988.2.24)、母父Blushing Groom(1974.4.8)、サンライズジェガーは母父トウショウボーイ(1973.4.15)、リンカーンは祖母父Sadler's Wells(1981.4.11)と、中島理論的にダミー父系と判断される父系が用いられています。

結局、中島理論的には、純正なPhalaris4系掛けの馬は1頭もいないと判断されますね。

さて、メイショウサムソンと6頭の馬たちとの共通点を見出すならば、

  1. 母が前年産駒なし後の仔
  2. Sadler's Wellsの血
  3. Princely Giftの血

というあたりになりますでしょうか。6頭中4頭が持ち合わせていた受胎条件、6頭中2頭が持ち合わせていたSadler's Wellsの血、6頭中1頭が持ち合わせていたPrincely Gift(1951)の血。血統表上におけるPhalaris4系掛け馬の好走の条件とも思える母の受胎条件とダミーの血。メイショウサムソン、共に持ち合わせているのは確かです。

↑の表に倣って、メイショウサムソンの4代血統構成をアルファベットで表記すると、

メイショウサムソンの4代血統構成について
馬名
(生年月日)[受胎条件]
4代血統構成
メイショウサムソン
(2003.3.7)[初仔]
A(SW系) A A(PG系) A

ですね。今までの結果からいうと、好走のバックボーンは持ち合わせているという判断はできます。

また、メイショウサムソンについて強調できる点をさらに述べるならば、

  1. サンデーサイレンスの血を持っていない
  2. 牝系が小岩井の3号族フロリースカップ系

ということが挙げられます。中島御大も記事で示されていましたけれど、今年の皐月賞の上位3頭はSSの血を持たない、あるいは0化されている馬たちでした。合わせて、冬季のダートGIではありますが、フェブラリーS(GI)の上位3頭も、実はSSの血を持たない馬たちでした。日本のハーレムで求められている血が、徐々に変わってきたのかもしれません。

また、小岩井の3号族フロリースカップ(1904)系。この土着牝系の底力には本当に目を見張らされます。日本の気候風土に見事にマッチして、よくぞ輸入以来100年の時を重ねてきたものです。距離を乗り切るスタミナというのはボトムラインが脈々と伝えていくものなのでしょう。淀の長距離GIでもスペシャルウィーク(1995.5.2)マチカネフクキタル(1994.5.22)が近10年の間に勝利を収めています。

ただ、それでも一抹の不安を覚える私は天の邪鬼なのでしょうか(笑)。メイショウサムソンの馬体や走りっぷりを見ると、クラシックディスタンスまでの距離、そして実は2000mくらいが適距離に思えて仕方がありません。祖母父サンプリンス(1969)、曾祖母父フォルティノ(1959.4.19)の軽快な部分が、実は強調されているのではないかとも思います。

しかし、そんな私の稚拙で浅はかな懸念など、吹き飛ばしてほしいと願っています。なにより、高橋茂忠先生に調教師としてのGI初勝利をプレゼントしてあげて欲しいものです。

最後に、今回の天皇賞・春出走予定馬のうち、メイショウサムソン以外のPhalaris4系掛けの馬を以下の表に示して、本日は終了致します。

第135回天皇賞・春出走予定のPhalaris4系掛け馬について(メイショウサムソン除く)
馬名
(生年月日)[受胎条件]
4代血統構成
アドマイヤモナーク
(2001.2.27)[2-2]
A(SW系) A A A
マイソールサウンド
(1999.4.8)
[初仔]
A A(SS) A A(PG系)
ユメノシルシ
(2002.2.25)[-4]
A A A A

という訳で、本日はPhalaris4系掛けの馬を確認致しました。では、逆にどのような4代血統構成を持っている馬が天皇賞・春で台頭するのか。そこが気になるところです。という訳で、明日以降に確認したいと思います。

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。ではでは♪

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2007年4月23日 (月)

空胎後に名馬あり(2007年版)-其の弐-。

相も変わらず続けております、「空胎後に名馬あり」の企画。という訳で、2007年のJRAGI(JpnI含む)における母の受胎条件の表を、改めてアップしておきます。

2007年春のJRAGI(JpnI含む)4レースの複勝圏馬における母の受胎条件
レース名 1着馬 母の受胎条件 2着馬 母の受胎条件 3着馬 母の受胎条件
フェブラリーS(GI) サンライズバッカス 空胎後の8番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ビッググラス 3連産目の3番仔
高松宮記念(GI) スズカフェニックス 2連産目の2番仔 ペールギュント 3連産目の5番仔 プリサイスマシーン 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) ダイワスカーレット 4連産目の10番仔 ウオッカ 2連産目の2番仔 カタマチボタン 2連産目の3番仔
皐月賞(JpnI) ヴィクトリー 5連産目の5番仔 サンツェッペリン 初仔 フサイチホウオー 3連産目の4番仔

サンツェッペリン(2004.4.15)の頑張りにより、皐月賞は「4年連続で母が前年産駒なし後の仔が連対を果たす」という結果になりました。

マイル以上の距離の牡牝混合GI(牡馬のみの出走レースを含む)では、母の受胎条件をちゃんと見ておくに越したことはないと、改めて思うオオハシです。

という訳で、今週末、2007年4月29日。初めての「昭和の日」、昭和天皇の誕生日に行われる第135回天皇賞・春(GI)。その出走予定馬のうち、母の受胎条件が良い馬を50音順に抜き出すと……、

  1. アイポッパー(2000.3.21) 母の初仔
  2. エリモエクスパイア(2003.5.12) 母の初仔
  3. トウカイエリート(2000.5.2) 母が空胎後の12番仔
  4. ネヴァブション(2003.2.19) 母が不受胎後の10番仔以降の仔
  5. マイソールサウンド(1999.4.8) 母の初仔
  6. マツリダゴッホ(2003.3.15) 母が空胎後の仔
  7. メイショウサムソン 母が流産後の初仔
  8. ユメノシルシ(2002.2.25) 母が不受胎後の4番仔

出走予定馬18頭中上記9頭について、母の受胎条件が良いことが分かりました。サスガに天皇賞まで駒を進めるメンバー。名立たる馬たちばかりです。

↑のリストを見ると、今年は前哨戦である阪神大賞典(GII)、日経賞(GII)、大阪杯(GII)の勝ち馬が、いずれも受胎条件が良い馬たちであることに気付きますね。ステイヤーズS(GII、現JpnII)、阪神大賞典を連勝して、勝ち癖を身につけて改めてGIのタイトルに挑む淀巧者アイポッパー。迎春S、白富士S(OP)、日経賞と3連勝を遂げ上昇気流に乗るネヴァブション。大阪杯を制して改めて4歳の王者であることを示した昨年の2冠馬メイショウサムソン。前哨戦で勝ちを収めている彼らには、やはり、敬意を表してシルシを回さないといけないですね。

日経賞では3着に敗れたものの、今年のAJC杯(JpnII)を5馬身差で制したマツリダゴッホ。やや首の高い走法から距離延長が懸念されますが、ナリタトップロード(1996.4.4)の甥に、叔父さんの「3年連続3着」の無念を晴らしてほしいところではあります。また、事前に出張馬房で栗東入りしているところも意気込みを感じます。併せて、横山典弘騎手が鞍上であることもポイントですね。人気が落ちて気楽に乗られるのであれば、やはり怖い。

また、ドリームパスポートが骨折で戦線離脱した代わりといってはなんですが、ユメノシルシ。「フジキセキ×トニービン牝馬」という組み合わせはドリームパスポートと同様ですね。今年に入ってデビュー戦ぶりとなる芝に転じて3戦2勝、2着1回。祖母ヨドセンリョウ(1975.6.13)、母ユメシバイ(1990.5.31)。淀の舞台で最高のレースを演じられるでしょうか。気になるところです。

他にもダイヤモンドS(JpnIII)2着があるエリモエクスパイア、今年の日経新春杯(GII)で2着に入りトウカイ丼を演出した「トウカイテイオーの弟」トウカイエリート、ダテに重賞5勝は挙げていない「タマモクロスの仔」マイソールサウンドなど伏兵陣も面白そうです。

なにはともあれ、古馬の2マイルの戦い。日曜日が楽しみですね。

ではでは♪

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2007年4月22日 (日)

第1回ジョッキーマスターズ。

という訳で、ウイニングチケット(1990.3.21)の柴田政人調教師がスターターを務められた第1回ジョッキーマスターズ。レースは、レガシーワールド(1989.4.23)の河内洋調教師が1枠1番からスタートして1着を収めるという結果でした。今日4月22日、東京競馬場に来場していたレガシーワールド。河内調教師からの、1日前の誕生日祝いというところでしょうか。

さてさて、JRAのサイトで動画を見たのですけれど、やっぱり、いざレースとなると、皆さんメチャクチャ真剣になられるようで(笑)。レース後のインタビューによると、レース前は「ゆっくり行こう」とお話しされていたそうですが、なんのなんの。

今回の勝ち時計は1分40秒2。そりゃ芝のマイル戦ではスローでしょうけれど、1ハロンあたりにすると「12秒5」平均ですからね(笑)。下級条件のダートマイル戦であればザラの数字ですよ。速い。

レースは、松永幹夫調教師が逃げ、2番手に本田優調教師、3番手に河内洋調教師、4番手に中野栄治調教師、5番手に安田隆行調教師、6番手に岡部幸雄元騎手、7番手に加藤和宏調教師、8番手に的場均調教師、9番手に根本康広調教師という展開。

直線を見ると、皆さん、懸命に追われていましたよ。

そんな中で3番手から、内からスッと抜け出してこられた河内調教師。むぅ、現役時代となんら変わらない、ソツのない騎乗ぶり。お見事でした。やっぱり彼にはアグネスフライト(1997.3.2)、渡辺孝男オーナーの勝負服がよく似合います。誰ですか「アグネスアークに乗ったらエエねん」とか言っているのは(笑)。ゴール後、右手を挙げて、ムチを軽やかに返された時、「おお、やっぱり河内洋」と思いました。レース後の下見所における催し物の動画では「たまたま今日は優勝することができましたけれど……、次も優勝します」と、河内洋独特のファンサービス、コメントをされていましたのも素敵でした。

2着の本田調教師。カワカミプリンセス(2003.6.5)、三石川上牧場の勝負服。今回は、直線、若干遠慮されていたように見受けましたが、気のせいでしょうか。まま、ついこの間まで騎乗されていましたからね(笑)。でも、レース後のインタビューの「勝てなくて残念でした」というのも本音なのでしょう。まま、今日は先輩を立てられたということで。

3着の安田調教師。トウカイテイオー(1988.4.20)、内村正則オーナーの勝負服。今回の参加メンバーの中では、実は1番レースから遠ざかられていたんですよね。でも、13年ぶりとは思えないスマートな騎乗ぶりでした。弟子の川田将雅騎手も「サスガ」と思われたのではないでしょうか。そんな安田調教師、レース前のインタビューでちょっと変わった帽子を召されていて、私が「?」と思ったことなんて、口に出しても言えません(笑)。冗談はさておき、1991年5月26日。トウカイテイオーで、私の14回目の誕生日に日本ダービー(GI。現JpnI)を制されたのでした。あのダービーは、「楽勝」ということでは20世紀の日本ダービーの中では最右翼に入るものかも知れません。必見。

4着の加藤調教師。シャダイアイバー(1979.2.23)、吉田善哉オーナーの勝負服。レース後のインタビューで「(東京競馬場と勝負服で)脳裏に浮かびます。今でも、あのリーゼングロスと争ったレースは思い出します」と、オールドファンには泣けるコメントを出されていました。JRAのサイトではシャダイアイバーのオークスではなく、シリウスシンボリ(1982.3.26)のダービーの動画が配信されていました。1985年5月26日。私の8回目の誕生日にダービーを制されたのでした(もういいって)。

5着の岡部元騎手。シンボリルドルフ(1981.3.13)、シンボリ牧場の勝負服。今回、事前準備を1番なされていたのは、彼なのでしょう。58歳。それでも、やっぱり岡部幸雄は、岡部幸雄でした。凄いなぁ。レースの動画を見たら、1番綺麗なスタートを決められていましたよ。まずはスタートを決めるということ。多くの騎手がいまでも見習うべきところなのでしょう。また、下見所で周回されていた時、岡部さんに対して北村騎手が黒い手袋を渡されていたところが、印象的でした。今なお続く、騎手としての師弟関係を見ました。レースの直線では、おそらく、ムチを右手、左手と持ち替えられていたと思います。手前を変えるごとに、まっすぐ走らせようとされていたのでしょう。いや、やっぱり岡部幸雄は岡部幸雄でした。レース後のインタビューで「疲れた、死にそうだ」「競馬の大変さがよく分かったよ」「1回だけじゃなく、何回か乗りてぇな、って」という本音も素敵でした。

6着の的場調教師。エリモエクセル(1995.5.18)、山本慎一オーナーの勝負服。あぁ、もう9年前ですか。栗毛の小さな馬と一緒に、直線軽やかに抜け出してこられたのは。レース前、下見所ではにこやかにファンに手を振られていた的場調教師。レース前のインタビューの折は、結構険しい顔をされていたのですけれど。また、レース後のインタビューで「4コーナーでね、不利を受けちゃったんで」とおっしゃっていたのが、メチャクチャ面白かった(笑)。4角入り口で立ち上がられた時、「あ、根本、外からまくって、切れ込んでカットしたな(笑)」と思っていたのですが、やっぱりご本人も悔しかった様子でした。直線、大外からの追いっぷり、左ムチはなかなかに迫力がありました。サスガにヒットマン。的場均も、的場均のままでした。

7着の松永調教師。イソノルーブル(1988.3.13)、磯野俊雄オーナーの勝負服。逃げ戦法に出られたのは、ファンが喜ぶ騎乗を見せてくださいました。サスガにミッキー。レース後のインタビューによると、ちゃんと「作戦」を立てられていたそうで。やっぱりレースに臨むということは、そういうことなのですね。勝負の世界に生きる人々は、たとえそれがエキシビジョンマッチでも、常に勝つことを考えていらっしゃる。あの端正なマスクの下に、燃える闘志をもっていらっしゃる。それと、レース後のインタビューでは「緊張しました」と素直に答えていらっしゃいました。そう、やっぱり緊張しなければ、ウソですよ。勝負とはそういうものです。

8着の中野調教師。アイネスフウジン(1987.4.10)、小林正明オーナーの勝負服。中野調教師の減量に苦しまれていたエピソードと共に、59kgの負担重量に思わず「致し方なし」と思いました。レースはソツ無く回られようとしていたようにお見受けしました。でも、アイネスの勝負服と共にレースを挑まれたことに、ファンはずいぶん喜ばれていたようです。4角でチラッと右側を振り向かれた時、往年の中野騎手を思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

9着の根本調教師。メリーナイス(1984.3.22)、浦房子オーナーの勝負服。下見所ではやはりにこやかにファンに手を振っていらっしゃった根本調教師。けれど、動画で確認できた限りでは、ただひとり、待機所から黒いゴーグルを着用されていました。勝負に行く男の様を見せられたかったのかも知れません。レースの動画では直線の様子が見られなかったのですが、レース後のインタビューによると、「風車ムチってやって落ちるかと思いましたけれど、とりあえず後ろだけどやっときましたよ」と、伝説のヨーロピアンアクションを見せられていたようです。ファンサービス、しっかりとなさってくださいました。

いずれにせよ、思ったことは、「皆さん、まだまだ若いなあ」ということでした。聞いたところによると、レース後、田中勝春騎手が「みんな、僕より上手いんじゃないか」と、おっしゃっていたそうです。やっぱり極められた方々は、違うんでしょうね。言うならば、老いてますます盛ん。皆さん、本当にお疲れ様でした。

という訳で、結局、河内洋、本田優の1着2着。本田優騎手、現役最後の騎乗となった「ニシノデュー(2001.3.21)ライン」の1着、2着という、第1回ジョッキーマスターズでした。

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「とりあえずな、勝ち負けはいいから、権利取れって」。

第42回フローラS(JpnII)。

1着ベッラレイア(2004.2.27)。いや、直線半ばでは↑のタイトル通りに叫びましたよ。詳しくは↓のおまけの音声をご参照ください(笑)。ナリタトップロード(1996.4.4)の娘、天国の父に捧げる重賞制覇でした。エライ。でかした、孝行娘。こう言っては何ですけれど、古馬になってから覇を競ったテイエムオペラオー(1996.3.13)メイショウドトウ(1996.3.25)等に先んじて、JRA重賞の勝ち馬を輩出できたのは、ナリタトップロード、せめてもの意地だったのかも知れません。さぁ、これで勝利の弾みをつけて、オークス(JpnI)挑戦。桜花賞(JpnI)馬ダイワスカーレット(2004.5.13)、阪神JF(GI。現JpnI)馬ウオッカ(2004.4.4)を相手にどんなレースをしてくれるのか楽しみです。決戦は2007年5月20日、日曜日。

↑おまけ。フローラSのゴール前後で叫ぶオオハシ。

第12回アンタレスS(GIII)。

1着ワイルドワンダー(2002.3.19)。抜け出してからの脚色の素晴らしいこと。文句なしの初重賞制覇でした。父ブライアンズタイム(1985.5.28)は先週の皐月賞(JpnI)を制したヴィクトリー(2004.4.3)に続いて産駒の重賞勝ち。まだまだ健在ぶりを見せています。

さて、ワイルドワンダーは中島理論的に配合の見所がある馬です。前走のコーラルS(OP)を制した折、競馬ブックを見た際に「この仔は!!」と思いました。

  1. 4代血統構成(各父):『★ブライアンズタイム×★サンデーサイレンス×★Mr.Prospector×Northern Dancer』
  2. 4代血統構成(父系):『Roberto系×Halo系×Raise a Native系×Nearctic系』
  3. 5代血統表内のクロス:Hail to Reason3×4、Nashua4×5
  4. 牝系:米国で継承されている12号族 近親Eillo、Flat Fleet Feet
  5. 母の何番仔?:初仔

むぅ。父、母父、祖母父といずれも0交配とは、やるな。そして、母ワルツダンサー(1995.3.11)の初仔。

5歳を迎えて実が入ったのか、ワイルドワンダー。これからに期待しましょう。

ではでは♪

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2007年4月20日 (金)

ナリタトップロード(1996.4.4)の娘。

Webを散見すると、ちらほらと「乗り替わり云々」みたいな意見も見られますが。

うんにゃ、ナリタトップロードの娘だからこそ、乗り替わらずに、秋山真一郎のままで行ってほしいですね。

「ナリタトップロードと渡辺薫彦」が、そのコンビを持ってして、人馬一体となって名馬であろうとした姿を見た者からすると。

ベッラレイアと秋山真一郎」が、そのコンビを持ってして、人馬一体となって名馬の階段を駆け上がる姿を見たいと思います。

秋山騎手はデビュー2年目にカネトシガバナー(1995.5.8)で神戸新聞杯(GII)を制して以来、10年連続で重賞勝ちを収めていらっしゃいます。また、デビュー年に33勝を挙げて以後、年間30勝を下回った年はありません。そして、昨年2006年は自己最多となる73勝を挙げられました。

印象としては「中堅」の域を出ない秋山騎手がひと皮向けるかどうか。デビュー11年目でGI初勝利。その相手がナリタトップロードの娘であることを、切に願います。

日曜日、頑張って♪

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ちょこっとだけ。

競馬以外に、2点のご案内を。

まず、1点目。

表のページについて、簡単ではありますが、RSSフィードを用いて更新状況を確認できるようにしました」

大して更新されない表と裏のページ(苦笑)

いちいちご確認頂くのは閲覧者の皆様に申し訳なく思います。

という訳で、RSSリーダーにフィードを一度登録して頂きましたら、私が更新する都度、最新の記事が得られます。

表のページのフィードを引っ張ってきましたので、下にアイコンを示しておきます。

中島理論コラムのページのRSS2.0フィード。 (←表のページのRSSフィード)

お使いのRSSリーダーに登録して頂いたら、以後は表のページの更新状況が自動的に確認可能です。

また、今はこのblog、裏ページでは現在ポッドキャストは機能していませんが、実は

のアイコンをRSSリーダーに登録して頂くと、裏ページの記事の更新がご確認頂けます。

「つどつど、確認するのは面倒臭いんじゃい」というお客様、よろしければ、上記のフィードをご登録頂きますよう、お願い致します。

続いて、2点目。非常にどうでも良いことですが、

「@niftyさんのドメイン取得サービスである『ドメイン@nifty』を用いて、独自ドメインの取得を行いました」

この裏ページのみですが、http://blog.takayoshiohashi.com/でアクセス可能です。

ではでは♪

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2007年4月15日 (日)

「15年ぶりのJRAジーワン勝利」、「何故15番人気」、そして「父の轍」。

第67回皐月賞(JpnI)。

1着ヴィクトリー(2004.4.3)。田中勝春騎手、15年ぶりのJRAGI(JpnI含む)勝利、なる。勝利騎手インタビューの折りの「岩田君ほど上手くない」。カッチー、自分でそんなこと言っちゃあ、いけませんよ(笑)。気持ちはほっこりはしましたけれど、上手くない人が、毎年毎年、あんなに勝てますかいな(笑)。勝つということ。それがたまたま、JRAGIでなされなかっただけ。時と場所と場合が重なれば、勝てる。そして、それが、今日2007年4月15日に成されました。鞍下の名前が「Victory」とは、象徴的な馬だったのかもしれませんね。カッチーが欲したものが、そこにありました。

という訳で、かかり気味に行ってしまう若さを見せながら皐月賞を逃げて押し切り勝ちした、ヴィクトリー自身の能力の高さにも脱帽。サスガは、リンカーン(2000.3.18)の弟にして、フサイチコンコルド(1993.2.11)の甥。そして、種牡馬ブライアンズタイム(1985.5.28)の、大一番での底力を改めて確認。平成の御三家種牡馬、最後の生き残り。SS二世種牡馬たちには負けられない、というところでした。

2着サンツェッペリン(2004.4.15)。自身満3歳の誕生日、わずかに「ハナ」差で大魚を逃してしまいました。惜しかった。でも、何故15番人気(苦笑)。京成杯(JpnIII)の勝ち馬にして、ホープフルS(OP)の2着。ダテに、皐月賞の戦前に中山芝2000mで2戦2連対していた訳ではありません。京成杯を勝ち、体調万全ではないスプリングS(JpnII)で大敗。そのローテーションから、彼にオースミブライト(1996.4.10)の影を見た人は、ほくそ笑まれたでしょうね(笑)

サンツェッペリン。やっぱり「母父オーガイジャン」だけに、行かせてナンボですね。松岡正海騎手、分かっていらっしゃいました。私にとっては相性の良い騎手です。というか、単純に上手いのでしょう。次代を担う若手です。斉藤誠調教師との前田禎調教師の弟子コンビ、これからも頑張って欲しいものです。

3着フサイチホウオー(2004.2.16)。後続勢の中で唯一2頭に迫った上がり3ハロン33秒9の末脚。うなっていました。ただ、今日は、やはり共同通信杯からという久々も影響したのでしょう。そして、1枠1番。行き脚はそんなに速くない為、いったん下げて外に出さざるを得なかった。そして結果3着。

ジャングルポケット(1998.5.7)の時とは状況は違えど、皐月賞については「父の轍」をそのまま辿ったことになりました。「共同通信杯勝ちから直行のローテーション」、「1枠1番」、「単勝2番人気」、「結果3着」。となると、日本ダービー(JpnI)での巻き返しを期待したいところです。背中や腰に若干の不安を抱えるこの馬では、サスガに松田国英調教師もNHKマイルカップ(JpnI)を挟まれることはないでしょうしね(笑)

また、得意の結果論になってしまいますが(笑)、1、2着馬はサンデーサイレンス(1986.3.25)の血を持っておらず、3着馬は出走18頭中唯一SSが0化されていた馬でした。3歳の4月、もう繁殖闘争は始まっているのでしょうか。5月の結果は、果たして。

結局、田中勝春騎手が15年ぶりのJRAGI(JpnI含む)勝ちを収め、今日4月15日に誕生日を迎えた単勝15番人気の馬が2着に入り、父の轍を踏んだ鳳凰が3着という、第67回皐月賞の結果でした。

↑おまけ。皐月賞のゴール前後で叫ぶオオハシ。

#2007/04/15 23:29 追記。いま改めて日程を見直すと、アグネスタキオン(1998.4.13)ダンツフレーム(1998.4.19)、ジャングルポケットで決着した2001年の皐月賞も4月15日に行われていたんですね。丸6年の時は巡り、フサイチホウオーはまさに「父の轍」を踏みました。

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2007年4月14日 (土)

表のページの更新報告。

皐月賞(JpnI)に関する続きの記事は……、気力不足で書けませんでした。あいすみません。

代わりに、表のページ第67回皐月賞の馬柱を掲載しました。

よろしければ、ご確認願います。

ではでは♪

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2007年4月11日 (水)

第67回皐月賞(JpnI)の有力馬について-其の壱-。

前回の受胎条件の記事で拾えなかった有力馬の血統背景について、中島理論的に簡単に確認してみます。

まずは、やはりフサイチホウオー(2004.2.16)。ここまで4戦4勝の無敗馬。そしてダイワスカーレット(2004.5.13)の桜花賞(JpnI)制覇で波に乗る松田国英厩舎&安藤勝己騎手のコンビが、改めてJpnI制覇に挑みます。

フサイチホウオーの中島理論的に良いところは、

  • 父ジャングルポケットの初年度産駒
  • 母アドマイヤサンデーが母父サンデーサイレンスの0交配を受けている

という2点でしょうか。

近年の日本競馬において、種牡馬の初年度産駒は、その絶対数が少ない為、闘争心にあふれる走りを見せてくれる仔が多く見受けられます。また、トーセンキャプテン(2004.4.5)の残念な故障により、ジャングルポケット(1998.5.7)産駒が単騎出走となったのは、フサイチホウオーにとってはさらなる追い風ですね。

また、並み居るSS2世種牡馬の仔たちを打ち負かす力の源は、母父サンデーサイレンス(1986.3.25)の0交配に依るところもあるのでしょう。あふれかえるSSの血を「0」で持っていることは、現代の日本競馬において、プラスポイントです。

併せて、結果として、ドリームジャーニー(2004.2.24)フライングアップル(2004.3.25)ヴィクトリー(2004.4.3)等、直接対決で負かしている馬が、その後に2歳GIレースや皐月賞のプレップレースを制しているように、この世代では「一歩先行く力」を示しています。

実際に無敗であるということ、父初年度産駒、母父SSの0交配など、後押しできる要素が多いフサイチホウオー。そんな彼の懸念を中島理論的な観点から1つだけ見出すとすると、

  • 血統表上における「Phalaris系4本掛け」の配合馬はGIレースで敗れることが多い

ということでしょうか。過去20年の皐月賞の連対馬40頭を古い順に確認したところ、血統表上におけるPhalaris(1913)系4本掛けの配合馬は以下の通りでした。

  1. 1996年 2着馬 ロイヤルタッチ(1993.3.24)
  2. 1998年 2着馬 キングヘイロー(1995.4.28) 
  3. 1999年 1着馬 テイエムオペラオー(1996.3.13)
  4. 2000年 2着馬 ダイタクリーヴァ(1997.3.24)
  5. 2004年 2着馬 コスモバルク(2001.2.10)
  6. 2005年 2着馬 シックスセンス(2002.3.5)
  7. 2006年 1着馬 メイショウサムソン(2003.3.7)

「40分の7」を多いと見るか、少ないと見るか。単純にパーセンテージにすると17.5%です。

1着になった2頭テイエムオペラオーとメイショウサムソンの共通点は、

  • 父オペラハウス
  • 母の受胎条件が良い

の2点が挙げられます。2頭の父オペラハウス(1988.2.24)の父Sadler's Wells(1981.4.11)は、中島御大曰く「Val de l'Orneのダミー」。そして、テイエムオペラオーは母ワンスウェド(1984.3.18)が不受胎後の仔、メイショウサムソンは母マイヴィヴィアン(1997.3.29)が流産後の初仔です。

2着になった5頭。まず2頭ダイタクリーヴァとシックスセンスは、

  • 母の受胎条件が良い

ということが挙げられます。ダイタクリーヴァは母スプリングネヴァー(1992.5.23)の初仔、シックスセンスは母デインスカヤ(1993.1.10)が空胎後の仔です。

あとの2頭、ロイヤルタッチとコスモバルクは、

  • 4代血統構成にテスコボーイの血が配されている

ということが挙げられます。ロイヤルタッチは祖母父がテスコボーイ(1963)、コスモバルクは母父トウショウボーイ(1973.4.15)、曾祖母父キタノカチドキ(1971.3.27)が共にテスコボーイの直仔。この点は先に挙げたダイタクリーヴァにも共通しています-母父サクラユタカオー(1982.4.29)がテスコボーイの直仔-。テスコボーイの父Princely Gift(1951)は、中島御大曰く「Fair Play系のダミー」。 とは言うものの、最近の御大の記事によると、「Princely Giftの父はRevoked」らしいのですが(笑)

#テスコボーイではなくその父Princely Giftまで拡大解釈するということであれば、メイショウサムソンも祖母父サンプリンス(1969)がPrincely Giftの直仔ですから、持ち合わせていることにもなりますね。コスモバルクに至っては、母方の3系がPrincely Gift系です(苦笑)

最後の1頭、キングヘイロー。むむ、上記の6頭であれば結構キレイにまとまっていたのに(笑)。えーと、キングヘイローは……、

  • 4代血統構成にBuckpasserの血が配されている

ということが挙げられますね。表のページで血統分析をする時、4代血統構成(父、母父、祖母父、曾祖母父)をアルファベット区分しています。Tom Fool(1949.3.31)系は「y」で当てはめています。つまり、このTom Foolの直仔であるBuckpasser(1963.4.28)の系統は、中島理論的には「ダミー父系」として扱われます。

今回確認した過去20年の皐月賞連対馬40頭のうち、血統表上におけるPhalaris系4本掛けの配合馬7頭についてまとめると、

  1. 7頭のうち1着になった2頭は共に父オペラハウス
  2. 7頭のうち4頭が母の良い受胎条件を持ち合わせている
  3. 受胎条件を持ち合わせていない馬のうち2頭は、4代血統構成にテスコボーイの血が配されている
  4. 受胎条件を持ち合わせていない馬のうち1頭は、4代血統構成にBuckpasserの血が配されている

ということになりますね。Phalaris4系掛けで皐月賞を勝ち切るには、まず母の良い受胎条件を、2着になるにしても出来れば受胎条件を、それ以外ならば4代血統構成にテスコボーイかBuckpasserの血を入れておいてね、という感じでしょうか。

とは言うものの、上記の連対馬を改めて確認すると、「ここ3年連続でPhalaris4系掛けの馬が連対を果たしている」のです。近10年の連対馬20頭となると、6頭が連対していることになります。単純なパーセンテージで30%まで引き上がります。

「Phalaris4系掛け」がフサイチホウオー唯一の懸念でしたが、近年の傾向からは、あまり目くじらを立てる必要はないのかもしれません。少なくとも、距離が2000mの皐月賞までは。

また、上に挙げた馬と血統構成上で似通ったところを見出すならば、

  • 母父がHalo系
  • 祖母父El Gran Senorを通じてBuckpasserの血を持ち合わせている

って、先に毒づいたキングヘイローに依るところが大きいのですが(笑)。フサイチホウオーは母父サンデーサイレンスということで、SSは言わずもがなのHalo(1969.2.7)直仔。キングヘイローは母父Haloですね。また、El Gran Senor(1981)は母父がBuckpasserということで、キングヘイローやロイヤルタッチ-母父マルゼンスキー(1974.5.19)の母父がBuckpasser-と同じく、母方にBuckpasserの血を持っていると言えます。

なお、今年の皐月賞出走登録馬21頭のうち、フサイチホウオーの他の血統表上におけるPhalaris系4本掛けの配合馬は、

  1. ヴィクトリー
  2. ココナッツパンチ(2004.3.29)
  3. サンライズマックス(2004.4.23)
  4. ブラックシャンツェ(2004.4.11)
  5. ローレルゲレイロ(2004.5.3)

の5頭です。ヴィクトリーは祖母父が件のSadler's Wells。ココナッツパンチは母ココパシオン(1992.3.2)が2年連続不受胎後の仔で、母父がBlushing Groom(1974.4.8)の仔グルームダンサー(1984.3.23)。サンライズマックスは母グリーンヒルマック(1999.3.2)の初仔で、祖母父がNative Dancer(1950.3.27)の仔ダンサーズイメージ(1965.4.10)、曾祖母父が件のテスコボーイ。ブラックシャンツェは母シノギトップ(1995.5.5)が流産後の仔で、母父がMr.Prospector(1970.1.28)の0遺伝を受けたガダボート(1987.5.11)。ローレルゲレイロは母ビッグテンビー(1998.4.30)の初仔で、祖母父がAlydar(1975.3.23)の仔カコイーシーズ(1986.3.7)です。

まま、大体の馬が、何らかのフォローする条件や、血を持っているということですね(笑)

書く気力があれば(笑)、また明日以降に別の馬について。ではでは♪

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2007年4月 9日 (月)

空胎後に名馬あり(2007年版)-其の壱-。

という訳で昨年から引き続いて、受胎条件によるGI(JpnI含む)出走馬のチェック記事です。

ここまで2007年のJRAGI(JpnI含む)は3レースが行われました。↑のタイトルに沿って、ここまでのGIレースの複勝圏に絡んだ馬の、母の受胎条件を抜き出してみると、

2007年春のJRAGI(JpnI含む)3レースの複勝圏馬における母の受胎条件
レース名 1着馬 母の受胎条件 2着馬 母の受胎条件 3着馬 母の受胎条件
フェブラリーS(GI) サンライズバッカス 空胎後の8番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ビッググラス 3連産目の3番仔
高松宮記念(GI) スズカフェニックス 2連産目の2番仔 ペールギュント 3連産目の5番仔 プリサイスマシーン 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) ダイワスカーレット 4連産目の10番仔 ウオッカ 2連産目の2番仔 カタマチボタン 2連産目の3番仔

という結果です。昨年から行っている受胎条件による仕分けをして気付くことは、

  • 牝馬限定レースは、牡牝混合レース(牡馬のみの出走レースも含む)ほど、受胎条件を強く意識する必要はない
  • レースの距離が伸びると、受胎条件のバックボーンに依る割合が大きくなる

という2点でした。必ずしも当てはまる訳ではありませんが、結果を確認すると、その傾向が強いように思います。

また、昨年は牡馬クラシック戦線において、以下の結果になっていたことを併せてご案内しておきます。

2006年のJRA牡馬クラシックの複勝圏馬における母の受胎条件
レース名 1着馬 母の受胎条件 2着馬 母の受胎条件 3着馬 母の受胎条件
皐月賞 メイショウサムソン 初仔 ドリームパスポート 初仔 フサイチジャンク 少なくとも6連産目以降の仔
日本ダービー メイショウサムソン 初仔 アドマイヤメイン 3連産目の3番仔 ドリームパスポート 初仔
菊花賞 ソングオブウインド 初仔 ドリームパスポート 初仔 アドマイヤメイン 3連産目の3番仔

春の2冠馬、菊花賞(GI)馬、皐月賞(GI)2着&菊花賞2着&ダービー(GI)3着馬が「初仔」でした。もちろん上記は昨年の結果ですが、SSの直仔がいない今、そしてSS2世種牡馬の仔があふれる今、些細ではあるものの、差異を見出すのが予想の手助けになるのではないかと思います。

という訳で、今年の皐月賞出走予定馬のうち、受胎条件が良い馬を確認すると……

21頭の登録馬中、上記8頭について、母の受胎条件が良いことが分かりました。ただし、エーシンピーシー(2004.4.27)のみ、受胎条件が分かりかねました。あいすみません。

上に挙げた8頭を見直すと、皐月賞と同じ中山2000m重賞である弥生賞(JpnII)の複勝圏馬と京成杯(JpnIII)の連対馬が、受胎条件の良い馬であることにふと気付きますね(笑)。また、弥生賞1着馬アドマイヤオーラの直牝系と、弥生賞2着馬ココナッツパンチ&京成杯2着馬のメイショウレガーロの父マンハッタンカフェ(1998.3.5)の直牝系が近親です。独国の名牝系16号族。

弥生賞の勝ち馬アドマイヤオーラ。母ビワハイジ(1993.3.7)、半兄アドマイヤジャパン(2002.4.16)。そして今回も引き続き武豊騎手の騎乗。さらにはシンザン記念(JpnIII)で負かしたダイワスカーレットが桜花賞馬に輝きました。むぅ、やはり皐月賞は武兄様ですか(苦笑)。まま、無敗馬フサイチホウオー(2004.2.16)との直接対決をしていないというだけでも、普通に外せませんね。

こんな辺境ブログをチェックする方は当然気になされているであろう、京成杯の勝ち馬サンツェッペリン。やっぱり、雰囲気がオースミブライト(1996.4.10)っぽいんですよね(笑)。斉藤誠調教師と松岡正海騎手という、前田禎調教師の弟子コンビで挑む皐月賞。果たしてどんな手に出るのか。「母父オーガイジャン」を思うと、やっぱり「逃げ先行」の手かなと思います。

まま、今日はこんなところで。ではでは♪

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2007年4月 8日 (日)

花祭りの日、それは。

第67回桜花賞(JpnI)の結果について。

1着ダイワスカーレット(2004.5.13)。母スカーレットブーケ(1988.4.11)が4着、姉ダイワルージュ(1998.5.4)が3着に敗れた無念を、新装となった阪神競馬場の1回目の桜花賞で晴らしました。安藤勝己騎手、サスガ。アストンマーチャン(2004.3.5)が掛かり加減に行った時、スローペースを瞬時に察知して、追走。そして直線、先に抜け出して、後から追って来た馬に脚を使わせました。アンカツ、やっぱり凄いなぁ。チューリップ賞(JpnIII)は、相手の脚を測ってたんやなぁ。今日の桜花賞は、兄で重賞を制覇した時の感じにそっくり。この兄妹と、よほど手が合うということと、馬の特性を熟知した騎乗でした。昨年のキストゥヘヴン(2003.4.25)に続く桜花賞2連覇、お見事でした。

2着ウオッカ(2004.4.4)。若干、不完全燃焼の感は否めず。どうも父タニノギムレット(1999.5.4)の皐月賞(GI)を思い出してしまいました。でも、なんとなく、雰囲気が1997年の桜花賞っぽかったので、オークス(JpnI)に出走するならば「勝ち負け」と思います。父が日本ダービー(GI)を制した府中芝2400mのコース。フロリースカップ(1904)系の底力が真に試される舞台と思います。距離不安?「牝系の底力」で跳ね飛ばしてください。

着外アストンマーチャン。「仕上がりすぎていた」ように見受けました。あとは、スプリンターなんでしょうね。

結局、アストンマーチャンは父アドマイヤコジーン(1996.4.8)の満11歳の誕生日を祝えず、ダイワスカーレットが兄ダイワメジャー(2001.4.8)の満6歳の誕生日を祝い、そしてダイワスカーレットを管理される松田国英調教師は「元助手」と「元管理馬の娘」を打ち破るという、第67回桜花賞の結果でした。

↑おまけ。桜花賞のゴール前後で叫ぶオオハシ。

#2007/04/08 20:27 追記。書き忘れていたのですが、昨日の大阪-ハンブルグC(OP)を制したファストタテヤマ(1999.5.30)、そして今日のエイプリルS(OP)を制したタイガーカフェ(1999.3.7)。おいおい、5年前の菊花賞(GI)2着馬と皐月賞2着馬、8歳馬頑張るなぁ。やっぱりスゴイよ、1999年生まれ世代。そんな彼らは、タニノギムレットと同い年。ファストタテヤマは16番人気で挑んだ菊花賞で2着に突っ込み人々を驚かせ、タイガーカフェはエイプリルSと同じ中山芝2000mの舞台でブライアンズタイム(1985.5.28)産駒のワンツーフィニッシュを防いだのでした。Time flies like an arrow.

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第67回桜花賞(JpnI)について。

実は「うつ病」の治療をしているオオハシでございます。

身体的、精神的不調を訴えている日々ではありますが、随分とマシになって参りました。

現状、以前のように猛烈に更新することは難しいのですが、それでも、ポツポツと更新して行ければと思います。

という訳で、表のページ第67回桜花賞の馬柱をアップしました。

気が付けば、表のページも、ユニークアクセスが10万ヒットを超えていました。

ブラウザのリロードしても更新されないヒット数、足かけ7年、本当にありがとうございます。

表のページ、裏のページ共々、これからも、気楽に気長にお付き合い頂ければと思います。

ではでは。

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