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2006年5月10日 (水)

No.003 馬には触れてみよ、添うてみよ(其の参)。

中島理論コラムのポッドキャスト・動画配信版・第3回。

(↑画像サイズ:320×240、ファイルサイズ:14.4MB、再生時間:約1分17秒、ビットレート:1514kbps、ファイル形式:mp4)

えー、この辺境競馬blogが30000ヒットを数えたことを記念して、内田裕也さんがウインズ銀座で財布をすられた記事にも動じず、私ことオオハシが、去る5月2日から5月4日までに行ったことをご案内する、動画配信付のlogでございます。

30000アクセス達成、そしてアクセスバブル。それにしても、大人気ブログ記事に、このブログへのリンクを張って頂いただけで 、これだけヒット数が違うものなのでしょうか。20時30分現在、ブログ開設以来の1日あたりの最多アクセス数を更新中です。いちおう、以前から相互リンクになっていますが、普段はあまりリンクをたどって頂いていないのでしょうね(笑)。 ま、「中島理論コラムの裏ページ」というのは、うさん臭いタイトルですしね(苦笑)。


さてさて、「マイシンザンとワイルドブラスターに会って来ました」と、前々回の其の壱前回の其の弐でご報告しました。今回は再びマイシンザン(1990.3.7)に関するお話です。

という訳で皆様、

昼寝をするマイシンザン。砂浴びをするマイシンザン。 

引き取り主さんから頂いた、マイシンザンのラブリイ写真をご覧ください。か、可愛らしすぎるぜ(笑)。

前回、『次回は「飛びっきり」をお届けしたいと思います。マイシンザンファンの皆様、腰を抜かさないように、ご注意ください(笑)。 』と記載させて頂きました。今回は早速そちらをご紹介します。

で、何が「腰を抜かさないように」かと申しますと、跨らせて頂いたんですね。「何に?」って、そんな無粋な。それはお客様、

私ことオオハシ、マイシンザンに跨らせて頂きました。

ひゃー、マイシンザンの背中の上を体験してしまった訳ですよ、皆様方(笑)。

「5月2日に訪れた際、跨らせて頂ける」という約束を、事前にしていたのですね。

◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△×

2006年5月2日の午後3時。馬房にたたずむマイシンザンを、ためつすがめつ眺め、その額をなでた後、「じゃ、乗りますか」という引き取り主さんの声に、私のノドがゴクッとなりました(笑)。

引き取り主さんが、マイシンザンにささっと無口を付けられた後、馬房から出て、洗い場で鞍を乗せられ、頭駱を付け替え手綱を付け、そしてハミを噛ませられた時。その瞬間、マイシンザンの顔がちょっと変わった様に見えました。「人を乗せる」ということが分かっているのでしょう。私たちが知っていた「マイシンザン」の顔に近づいたのでした。

その後、砂地の馬場に出して、引き取り主さんが下乗りをされている姿を見た時。そこには確かに「マイシンザン」がいました。私は、写真を撮ることを忘れて、その姿を見ていました。人を乗せて動く彼の姿を、見ていました。マイシンザンが口向きを変えて、こちらを振り向いた時。あの「マイシンザン」の顔がありました。目を剥いて、猛々しい顔が、そこにあったのでした。

振り向いたマイシンザンの顔を見た瞬間。NHK杯(旧GII)でガレオン(1990.4.25)を3馬身半置き去りにした姿。朝日CC(GIII)でスプリングバンブー(1990.5.26)を外からクビ差競り落とした姿。彼の思い出が、一気に去来しました。会った当日は泣かなかった私ですが、この瞬間だけ、「うっ」と泣きそうになりました。

下乗りによる準備が終わったところで、ついに騎乗。引綱を持って頂いている状態で、鞍の上に乗る方法を一から十まで教えてもらって、マイシンザンの広い背中の、鞍の上に乗りました。生涯初めて触れた馬がマイシンザンとなり、その上、生涯初めて騎乗した馬がマイシンザンとなったのです。これは、どれほど幸せなことなのでしょうか。

呆けてしまいましたね(笑)。

得も言われぬ、上気した気分。夢でも見ているのではないかと思いました。けれど、馬上から見やれば、確かに、マイシンザンの、あのフサフサしたたてがみがありました。彼の両脇腹に私の両足が触れて、その温かみを感じた時。私は、確かに、マイシンザンに跨っているのでした。

「馬上から初めて見る視線は高いから怖い」とよく言われますが、ちっとも怖くありませんでした。引綱を持ってくださっているからとか、そういうことではなく、不思議な感じでした。マイシンザンが見ている向きに、私も視線をやった時。同じ方向を見やる、ただそれだけで嬉しかったのでした。

その後、始動の合図、止まれの合図、常歩、速歩、旋回まで、引綱を持ってもらいながら、その「触り」をさせて頂きました。

始動の合図から常歩。私の両足でマイシンザンの腹を蹴るのですが、最初は動いてくれませんでした。それもそのはず、蹴りが弱かったのですね。もう少し強く蹴ると、確かに動いてくれました。初めて動いたその瞬間。マイシンザンの歩みが、私の身体に伝わったその瞬間、「うわ、これは、これは!!」と、思わず声を上げてしまいました。いつもとは違う高さの視線と、いつもとは違う動きで、景色が移り変わる。そんな単純なことに感動している私がいました。馬に乗るというのは、本当に素敵なことだと思いました。

止まれの合図。両手の手綱を引くと、止まってくれました。引き取り主さん曰く、「言うことを聞いてくれたら、ほめてあげる」。という訳で、首すじをパシパシ叩いて誉めてあげました。すると、マイシンザンは、「フンフン」と、首を軽く振って応えてくれたのでした。 止まっている時、改めて彼のフサフサしたたてがみを見ると、1本だけ、白髪が混じっていました。馬上からの姿を知らないと、なかなか知りえないことだと思いました。

速歩の段になって、マイシンザンの歩みに伴う上下動に合わせて、私も馬上で上下しました。「腹筋でちょっとだけ上がって、すぐに座る」その動作、やはり難しいですね。けれど、わずかに2度か、3度か、マイシンザンの呼吸に合わせて上下動が続けて出来た時には、とても嬉しかった。息が合った瞬間、この上なく幸せでした。

マイシンザンの乗り心地は、他の馬に乗ったことのない私には、比較のしようがありません。でも、なにより嬉しかったこと、なにより幸せだったことは、確かです。こんなに素晴らしい経験は、そうはないことだと思いました。馬に乗った人が、馬に繰り返し乗りたくなる気持ち、分かりました。ましてや、人生の初騎乗が、恋焦がれたマイシンザンですものね。と、同時に、いかに生業にしているとはいえ、騎手という人々の凄さも思いました。馬を御すというのは大変なことです。馬券が外れたからと言って、罵声を飛ばすなんてとんでもないことです(笑)。

十二分に乗せて頂いた後、鞍の上から滑り降りて、マイシンザンの首すじをパシパシ叩きながら、「ありがとう、ありがとう」と繰り返し言いました。引き取り主さんも「お利口だったねぇ」と言いながら、やはりマイシンザンをほめていらっしゃいました。言葉を投げ掛けて、身体に触れて、ほめる。私たちの「感謝」や「ねぎらい」の気持ちが、おとなしくしているマイシンザンには、確かに、伝わっているようでした。「馬と人との気持ちが通じる」ということを、改めて、もっとも好きになった馬から教わったのでした。

洗い場に戻り、引き取り主さんが、マイシンザンの馬装を外し、その四肢を洗われている時。「そこのビンの中にある、黒砂糖をやってください」とおっしゃいました。見れば、確かに黒砂糖がありました。ひとつ取り出して、手の平を真っ直ぐにしてから乗せて、マイシンザンに差し出すと、ベロンと食べてくれました。こうして、私が初めてモノを食べさせた馬も、マイシンザンとなったのでした。

マイシンザン、すぐさま、左前脚で前ガキしましたね(笑)。

あまりに繰り返すので、引き取り主さんが「もう1個あげてもいいですよ」とおっしゃいました。私が、改めて黒砂糖をひとつ差し出すと、またベロンと食べてくれました。

見れば、16歳となったマイシンザンの、穏やかで嬉しそうな顔がありました。

◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△×

ざっくりと書いてしまいましたが、いかがでしたでしょうか。「マイシンザンの、あの雄大さが少しでも伝われば」と思っていましたが、筆力不足の私では、自分が実際に体験して、思ったことしか書けないですね(苦笑)。私にとっては、本当に幸せなひと時でした。

おっと、相変わらずの駄文が、アホほど長くなりましたね。という訳で、今回のラストも、とっておきをつけておきますので、ご堪能ください(というほど、出来が良いものではないのが、相変わらず申し訳ない)。

題して、「雨中ながら砂地の馬場を練り歩いてくれたマイシンザン」。このlogにおける冒頭のmp4ファイルを、mooomさんのサービスを用いて、Flash形式で配信しています。再生ボタンを押して頂くと、動画と音声が流れます。PCの音響装置のボリュームにはご注意ください。

動画はデジタルカメラのムービー機能を用いて撮影しているもので、もともとの画面サイズが「640×480」で撮影しています。サイズ的には大した動画ではありませんが、それでもより良い画質でご覧になりたい方は、以下にwmv形式ファイルのリンクも添えておきます。ダウンロード後、対応するプレイヤー(例:Windows Media Player等)でご覧ください。ただし、大きなファイルですので、ご注意願います。

  1. 画像サイズ:640×480、ファイルサイズ:19.4MB、再生時間:約1分17秒、ビットレート:2018kbps、ファイル形式:wmv
  2. 画像サイズ:320×240、ファイルサイズ:6.17MB、再生時間:約1分17秒、ビットレート:639kbps、ファイル形式:wmv(←割合に見られてオススメかも)

動画配信と共にお届けするシリーズ、次回がひとまず最終回の予定です。

ではでは♪

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コメント

こんにちは、どうもいつもお世話になっておりますm(_ _)m
マイシンザンの鞍上、いいですね~!うらやましい!
僕も取材でメジロラモーヌとご対面したときにはちょっとウッときましたですねー。

馬って本当にいいですよね。
でも馬券外れたときにはそうとう騎手を罵りますけど(笑)

ところでインパーフェクト。
フットワークがナリタトップロードとそっくりで驚きました!
ゲート出てからぽんと1コーナーに行くまでに、懐かしいトップロードの姿がダブりましたです。
映像はこちらのブログからどうぞ。打ち上げ花火さまです。
http://blog.livedoor.jp/remirome39/

しかもゴールして向こう正面に流していくところでまったくバランス崩れていないですから、これはとんでもない大物かもしれません。
札幌のダート1700を1分51秒4ですから、いまの時期の2歳馬としてはこれは圧倒的なスピードと思います。

母父アイシーグルーム、いかにも青森産馬らしい血統ですが、しかしいい配合ですね~!ダービーで買いかな(気が早い・笑)

投稿: blandford | 2006年5月11日 (木) 00時35分

◎blandford様
いつもお世話になっております。

>馬って本当にいいですよね。
本当に良いですね。身体は大きいけれど、何故にあんなに可愛らしいのでしょうか。

blandfordさんのメジロラモーヌ然り、私のマイシンザン然り、「うっ」とならざるを得ません。

>でも馬券外れたときには
もうこれは仕方がないですね(笑)。

>インパーフェクト
映像を見ましたが、出脚のフットワーク、ナリタトップロードそのままですね。前の腕が高く上がる、独特のフォーム。あんなに似るものなのでしょうか(笑)。

血統からは、芝でさらに良さを見せてくれそうなので、中央挑戦となれば応援したいですね。

目指せ、青森県産のダービー馬。

ではでは♪

投稿: オオハシ | 2006年5月11日 (木) 08時07分

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