「アルゼンチン共和国杯(GII)」と聞くと、「昔の名前で出ています」とおもわず思ってしまう。
いや、小林旭さんを想起するとか、そういう訳ではありません(笑)。
アルゼンチン共和国杯は今年で第43回を数えるハンデ戦の伝統重賞ですが、「ひと昔前に強かった馬が重いハンデを背負わされて敗れてしまう」という印象が、どことなくありまして。記録を振り返れば、ホワイトストーン(1987.4.2)が60kgで15着(1991年)に敗れていたり、メイショウビトリア(1987.4.5)が59kgで13着(1992年)に敗れていたり、再びホワイトストーンが59kgで16着(1993年)に敗れていたり、ムッシュシェクル(1988.3.31)が60kgで11着(1994年)に敗れていたりしています。
そんな中、昔の名前で出て、軽いハンデで一発をかましてくれた馬もいました。1996年のアルゼンチン共和国杯を制したエルウェーウィン(1990.2.24)。53kgのハンデは、2歳時の朝日杯3歳S(現朝日杯FS、GI)以来、3年11ヶ月も勝利から見放されていた馬に対して妥当なハンデだったのでしょう。その朝日杯以来の騎乗となった南井克巳騎手(現調教師)が、軽いハンデも味方に付けて、エルウェーウィンの眠っていた末脚を復活させました。ちなみに、レース当日はナリタブライアン(1991.5.3)の引退式もありました。はは、エルウェーウィン、朝日杯では兄ビワハヤヒデ(1990.3.10)から主役の座を奪い、アルゼンチン共和国杯では弟ナリタブライアンから(一応)主役の座を奪いましたね。なかなかの役者ぶり。翌1997年春のブラッドストーンS(OP)もキッチリと勝って、晩年に再び花を咲かせたのは、サスガに2歳王者の意地だったのでしょう。
という訳で、エルウェーウィンの仔キープウイン(2002.5.30)が中央2頭目の勝ち上がり産駒になったことを祝して、logを書いてみました。
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