第31回マイルチャンピオンシップ(GI)の勝ち馬。

ダノンシャーク 牡 鹿毛 2008.3.9生 門別・下河辺牧場生産 馬主・(株)ダノックス 栗東・大久保龍志厩舎

ダノンシャーク(2008.3.9)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
カーラパワー
鹿毛 1998.2.5
仔受胎時活性値:0.25
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.25
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Foreseer
黒鹿毛 1969.4.12
Round Table 1954.4.6
Regal Gleam 1964.3.17
Jabali
鹿毛 1991.1.30
仔受胎時活性値:1.50
Shirley Heights
鹿毛 1975
種付け時活性値:1.75
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
Toute Cy
鹿毛 1979.5.4
仔受胎時活性値:0.75
★Tennyson
鹿毛 1970.3.22
種付け時活性値:0.00
Adele Toumignon
芦毛 1971.4.16
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4、Hail to Reason4×5>

ダノンシャーク(2008.3.9)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Caerleon
(Nijinsky系)
Shirley Heights
(Mill Reef系)
Tennyson
(Val de Loir系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Shirley Heights
(Jabali)
4.25 曾祖母の孫にモンジュー
(No.1-u)
5番仔
(2連産目)

*

では、以下にダノンシャークの曾祖母からの代でも豪華な近親牝系図を示しておきます。

Toute Cy 1979.5.4 仏0勝
|Floripedes 1985.5.11 仏2勝 リュテス賞(GIII) ロワイヤルオーク賞(GI)2着
||Cuixmala 1991.2.23 不出走
|||Mont Rocher 1995.3.18 仏英豪UAE11勝 アンドレバボワン賞(仏GIII)2着 ラクープドメゾンラフィット(仏GIII)2着ほか
||Cumbres 1993.1.28 不出走
|||Arkadina 2004.3.29 愛1勝 ギヴサンクスS(GIII)3着
|||Again 2006.5.22 愛英仏4勝 愛1000ギニー(GI) モイグレアスタッドS(愛GI) デビュターントS(愛GII)ほか
||Le Paillard 1994.2.13 仏米5勝 サンファンカピストラーノH(当時米GI)2着
||モンジュー 1996.4.4 仏英愛11勝 凱旋門賞(仏GI) "キング・ジョージ"(英GI) 愛ダービー(GI) 仏ダービー(GI)含むGI6勝ほか
||Le Fou 1999.5.3 仏3勝 ラフォルス賞(GIII)2着
|Dadarissime 1989.4.23 仏6勝 ヴィコンテッスヴィジェ賞(GII) バルブヴィル賞(仏GIII) リュテス賞
|Jabali 1991.1.30 仏0勝
||カーラパワー 1998.2.5 仏2勝
|||ダノンシャーク 2008.3.9 (本馬) マイルチャンピオンシップ(GI) 京都金杯(GIII) 富士S(GIII)ほか
|||レイカーラ 2009.4.20 中央現役 ターコイズS(OP)
||Grand Lili 2001.3.6 愛障害2勝+仏愛1勝
|||Clondinnery 2008.2.20 愛2勝 レイルウェイS(GII)3着

曾祖母からの分枝に活躍馬が居並ぶ活力ある1号族。その中でも、やはり、モンジューは別格ですね。いま思えば、3歳時である1999年、よくぞジャパンカップ(GI)に出走してくれたものです。その前走である凱旋門賞、逃げ粘るエルコンドルパサー(1995.3.17)と蛯名正義騎手を、外から交わした時のモンジューとM.キネーン騎手が憎たらしかったこと^^;

とはいえ、モンジュー、20世紀末の欧州を代表する、本物の名馬でした。

*

第31回マイルチャンピオンシップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 12 ダノンシャーク 牡6 57 岩田康誠 1:31.5 レース
レコード
34.1 444
[+2]
大久保龍志 8
2 8 フィエロ 牡5 57 福永祐一 1:31.5 ハナ 34.4 508
[-2]
藤原英昭 3
3 3 グランデッツァ 牡5 57 秋山真一郎 1:31.7 1 1/2 34.8 498
[0]
平田修 9
4 13 トーセンラー 牡6 57 武豊 1:31.8 3/4 34.1 466
[+2]
藤原英昭 2
5 7 エキストラエンド 牡5 57 W.ビュイック 1:31.9 1/2 34.3 472
[+4]
角居勝彦 12

昨年2013年は1番人気で3着と敗れた無念を、1年後にレースレコードで返しました、ダノンシャーク。野田みづきオーナーの持ち馬である1番人気馬ミッキーアイル(2011.3.12)が敗れても、終わってみれば、株式会社ダノックス名義で走らせるご主人、野田順弘オーナーの持ち馬が勝ったという結末でした。そしてそれは、今秋のJRAGIのトレンドであった「重賞未勝利馬の初重賞がGI勝ち」を、ついに、ハナ差で抑えるという結末でもありました。フィエロ(2009.3.14)、惜しかった。

しかし、上位5頭を見てみれば、3着のグランデッツァ(2009.3.3)を除く4頭がディープインパクト産駒。6頭出しで1番人気馬と4番人気馬がいなくとも、他で面倒を見てしまう。SS2世種牡馬は、自身のBMSの特徴を出す傾向もあるように思いますが、種牡馬ディープインパクトにとってのマイル戦は、硬質なスピードが持ち味のLyphard系であるAlzaoの血が騒ぐ舞台なのかも知れません。後は、牡馬にも良馬が多数輩出されましたので強くは言えませんが、産駒に女傑が見られるのはAlzaoらしさの一端でしょうか^^;

閑話休題。ダノンシャーク、満6歳秋に掴んだGI勝利により、種牡馬としての道も開けたのではないでしょうか。「名馬にして名種牡馬」となったモンジューの近親というのもアピールポイントです。気の早い話かもしれませんけれど、ラストチャンスをモノにした感もあるダノンシャークの未来に、幸多からんことを。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

タイトルとURLをコピーしました