第23回セントウルS(GII)の勝ち馬。

アルティマトゥーレ 牝 鹿毛 2004.4.14生 千歳・社台ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 美浦・奥平雅士厩舎

アルティマトゥーレ(2004.4.14)の4代血統表
フジキセキ[A]
青鹿毛 1992.4.15
種付け時活性値:0.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ミルレーサー
鹿毛 1983.5.20
Le Fabuleux
鹿毛 1961
Wild Risk 1940
Anguar 1950
Marston’s Mill
黒鹿毛 1975.5.31
In Reality 1964.3.1
Millicent 1969
エアトゥーレ
芦毛 1997.3.10
仔受胎時活性値:1.50
トニービン[A]
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.25
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
スキーパラダイス
芦毛 1990.5.12
仔受胎時活性値:1.50
Lyphard[A]
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.00
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
Ski Goggle
芦毛 1980.5.25
仔受胎時活性値:0.25
ロイヤルスキー[A]
栗毛 1974.5.24
種付け時活性値:1.25
Mississippi Siren
芦毛 1973.4.10
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:なし>

アルティマトゥーレ(2004.4.14)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
トニービン 4.75 半弟キャプテントゥーレ
(No.3-L)
初仔
第23回セントウルS(GII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 16 アルティマトゥーレ 牝5 55 松岡正海 1:07.8    33.9 486
[-2]
奥平雅士 5
2 8 スリープレスナイト 牝5 57 上村洋行 1:08.2 2 1/2 34.1 514
[+22]
橋口弘次郎 1
3 15 (外)コスモベル 牝5 55 佐藤哲三 1:08.3 3/4 34.5 470
[+6]
西園正都 11
4 6 カノヤザクラ 牝5 56 小牧太 1:08.3 アタマ 33.9 510
[+2]
橋口弘次郎 2
5 12 マルカフェニックス 牡5 58 福永祐一 1:08.4 3/4 33.9 524
[-8]
松永昌博 8
第23回セントウルS(GII)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.2-10.7-10.9-11.2-11.1-11.7
上り 4F 44.9-3F 34.0

「同一牝系馬の連動する活躍」はまま見られますが、今回は姉弟によるもの。弟が土曜日に朝日チャレンジカップ(GIII)、姉が日曜日のセントウルSと共に阪神重賞を制しました。このキャプテントゥーレ(2005.4.5)、アルティマトゥーレの例を受けて、それより前の1日違いのきょうだい重賞制覇で思い付いたのは……、1994年の京都記念(GII)のビワハヤヒデ(1990.3.10)と、共同通信杯4歳S(現共同通信杯、GIII)のナリタブライアン(1991.5.3)でした。うぉ、もはや15年前の記憶。ホントは兄弟同日重賞制覇になろうかというところが、降雪による東京競馬の延期により、1日違いとなったのでした。

閑話休題。アルティマトゥーレは自信満々に先行3番手、2番手とレースを進め、馬場中央を堂々と抜け出して阪神芝1200mを1分7秒8で乗り切り、2馬身半差の完勝でした。後に続いたのは、2着スリープレスナイト(2004.2.7)、3着コスモベル(2004.3.3)、4着カノヤザクラ(2004.3.31)……。そろいも揃った5歳牝馬たち。これほど豊かな才媛たちが並ぶ世代に出逢うことは、もしかしたら、もう無いかも知れません。

その所以の一端は、10分後に行われた京成杯AH(GIII)で唯1頭の出走だった5歳牝馬ザレマ(2004.3.21)の勝利でも示されました。2004年生まれ世代の牝馬、恐るべし。

では、以下にアルティマトゥーレのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Ski Goggle 1980.5.25 米5勝 エイコーンS(GI) レイルバードS(GIII)
|Ski Champ 1986.5.29 亜米5勝 5月25日大賞典(亜GI) アメリカ賞(亜GII)
|Ski Chief 1988.2.1 仏2勝 プティクヴェール賞(GIII)
|スキーパラダイス 1990.5.12 仏米英日6勝 ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI) 京王杯SC(GII)含む重賞4勝
||アグネスショコラ 1996.2.26 中央2勝
|||ゴールデンチケット 2006.3.2 現役 兵庫CS(JpnII) 毎日杯(GIII)2着ほか
||エアトゥーレ 1997.3.10 日仏英星6勝 阪神牝馬S(GII) モーリストゲスト賞(仏GI)2着
|||アルティマトゥーレ 2004.4.14 (本馬) セントウルS(GII) アイビスサマーダッシュ(GIII)3着
|||キャプテントゥーレ 2005.4.5 現役 皐月賞(JpnI) デイリー杯2歳S(JpnII) 朝日CC(GIII)
||アスピリンスノー 2002.5.10 中央2勝+地方1勝 フローラS(現JpnII)3着
|スキーキャプテン 1992.4.24 日米3勝 きさらぎ賞(現JpnIII) 朝日杯3歳S(現朝日杯FS、JpnI)2着
|バーボンカントリー 1994.5.17 中央3勝 すみれS(OP)

母がGII勝ち馬で、祖母が仏GI勝ち馬、曾祖母が米GI勝ち馬、さらにこのセントウルSの前日に弟が1年5ヶ月ぶりの重賞制覇を遂げました。活力がある牝系です。曾祖母Ski Goggleは社台さんがアメリカで開かれていたフォンテンブローファームの生産馬で、エイコーンSでは後の第1回ブリーダーズC・ディスタフ(米GI)の勝ち馬で米国競馬の殿堂入りするPrincess Rooney(1980.3.22)を6馬身千切っての圧勝でした。詳しくは月刊「優駿」、2009年3月号のP50~P51の記事に譲りますが、社台ファーム総帥・吉田照哉氏のお気に入りの牝系のひとつのようです。

……って、まったく同じ内容の文章を使い回ししなさんな、オオハシさん(^_^;)

一昨年がアストンマーチャン(2004.3.5)、昨年がスリープレスナイトと2004年生まれ世代の牝馬が連勝を果たしているスプリンターズS(GI)。この前哨戦の結果を受けて、同一世代の3連覇の可能性が高くなったように思います。「世界の果て(Ultima Thule)」という意味の馬名が付けられた、アルティマトゥーレ。今回で1200m戦5戦4勝、2着1回。スプリント戦で見せるその能力の際限がどこにあるのか。次の大一番、刮目して見守りたいものです。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

おまけ。「キャプテントゥーレのお姉ちゃん!!」と叫ぶオオハシ。

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#追記。この「レースを見ながら叫ぶ」というアイデアのポッドキャストは私のオリジナルではありません。元々はボロ株観光テレビ様にて配信されていた「ボロ株観光ラジオ」が起源と思われます。改めて記しておきます。

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